メーカー選びはパートナー選びに例えられるくらい重要です。その理由として、レンズの互換性が基本的にないことが挙げられます。
レンズは財産です。本体はいつか壊れてしまい買い替えが必要になってしまいますが、レンズは高いのですが一度買ってしまえば一生使えます。
CanonとNikonの特長
まずはどのような特長があるか確認していきましょう。
Canon(キヤノン)
言わずと知れたカメラメーカーの最大手。会社名は「キヤノン」と書きますが読み方は「キャノン」です。
1933年創業当時からカメラに関する開発を行ってきており、歴史も古く技術的にも製品的にも非常に信頼性の高い企業です。
特長
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ポートレート(人物)撮影が得意
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オートフォーカスが早い
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キャノンならではの色調再現
Nikon(ニコン)
こちらも大手カメラメーカーで、知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。
100年近い歴史があり、昔は軍事系のものを開発していました。カメラ開発も1945年ごろから行っています。2019年は一眼レフが2位、コンデジが1位のシェアを獲得しており非常に信頼性があります。
特長
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風景の撮影に長けている
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壊れにくく非常に頑丈
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オートフォーカスの精度が高い
また、リアルな色味を出すことを得意としており風景などをきれいに撮影することができます。
比べてみよう
写真の仕上がりや撮るときの特長を比べていきます。
記憶色と記録色
Canonは記憶色、Nikonは記録色に近い色合いで撮影できると言われています。
記憶色とは、イメージ・記憶に近い色合いで実際よりも鮮やかな写真になります。
記録色とは、実際の色合いのことで実物を見た目通り忠実に再現している写真になります。
ポートレートは記憶色、風景は記録色のほうが適しているといわれています。
例えば、桜は鮮やかなピンクというイメージ(記憶)がありますが、日本の桜の8割を占めるソメイヨシノは実際にはすごく薄いピンクで白に近い色をしています。
このように被写体によってはキヤノンで撮った写真とニコンで撮った写真で多少差が出ることがあります。
ただし、これは写真の設定をオートで撮ったときの話でカメラの設定を変えることでどのメーカーでも同じように仕上げることができます。
なぜこのような違いがでるのか
撮った写真の生のデジタルデータから画像ファイルに変換・圧縮(現像)する方法がメーカーによって違うのでこのような違いが出てきます。
現像される前の写真はRAWデータと呼ばれ、専用ソフトを使用しないと見ることができません。現像された写真のデータはJPEGやJPGと言われる画像データになります。
オートフォーカスの性能
オートフォーカスの性能はCanonがスピード、Nikonは精度の面で勝っている傾向があります。
実際には、レンズや本体の性能によって変わるので機種によっても多少差が出てきますが、同じくらいの性能の入門機モデルで比べた場合に比較すると、このような傾向が多少出てきます。
それぞれの欠点は?
Canonはカメラ本体の頑丈さに欠ける点、Nikonは色味に特長が出てしまう点が挙げられます。
Nikonは写真データの変換・圧縮の段階でシアンが強めに出てしまうといった特徴があるようですが、最近の機種ではあまり目立たなくなってきたようです。RAWデータで撮って自分で現像することでこの影響は避けられます。
撮影シーンからメーカーを選ぶ
何を撮るか自分の好みや状況に合わせてメーカーを選ぶようにすることでカメラを続けられると思います。
いくつかおすすめの選び方を紹介します。
人物ならCanon、風景ならNikon
家族の写真など人物撮影をメインで使いたい方はCanonのカメラがおすすめです。
風景等の写真撮影をメインで使いたい方はNikonのカメラがおすすめです。
Nikonのカメラは記録色で撮影するため、自然の色合いをそのまま撮影することができます。
カメラ仲間に合わせる
カメラのレンズは高価でなかなか買うことができないと思いますが、カメラ仲間と同じメーカーならレンズを借りて使えるかもしれません。
インスタグラムや写真投稿サイトなどで気に入った写真と同じメーカーのカメラを選ぶのもおすすめです。設定などを同じにして撮影することで同じような写真が撮れるようになります。
シャッター音、使い勝手、デザイン
シャッター音やボタンの使い勝手、絞りやシャッタースピードといった何回も変更する設定項目の操作性は機種によっても変わってきます。
まとめ
初めてカメラに挑戦する方は自分の中でぐっと来たものを選ぶことが長続きするコツでもあります。自分の気に入ったカメラを選びましょう!
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