写真を見たときに、どうやって撮ったの?CGとか編集?と思ってしまうようなユニークな写真を見たことがあると思います。
もしかしたらそのユニークな写真はCGでも編集でもなく、シャッタースピードを変えて撮られたものかもしれません。
シャッタースピード(露出時間)とは?
シャッタースピード(露出時間)は、シャッターを切るスピード(光を取り込む時間)のことです。
イメージセンサーに光を当てて(露出させて)シャッタースピードで時間を決めることから露出時間とも呼ばれます。
シャッタースピードを速くすると光を取り込む時間が短くなるので暗くなり、遅くするとたくさんの光を取り込めるので明るくなります。
シャッターを開いているときに動いた被写体がブレるのでシャッタースピードを遅くしてカメラを固定すると動いている被写体だけがブレます。
スマホではアプリを使うことで変更できるようになったり、コンデジも一部の機種は変更できる機種もあるようですが設定できる範囲が狭くて自由に変更できないことも良くあります。
手ブレと被写体ブレ
ブレには手ブレと被写体ブレの2つがあります。
手ブレ
手ブレは、シャッタースピードが遅い時に撮影者の手の震えやシャッターを押したときのカメラのブレによって写真全体がブレてしまうことです。
写真全体がぶれてしまうと画質が大幅に悪くなってしまい良い写真とは言えない出来上がりになってしまいます。
手ブレしないためのシャッタースピードは「35mm換算の焦点距離分の1秒以下」と言われています。
APS-Cの焦点距離
|
フルサイズの焦点距離
|
手ブレしないためのシャッタースピード
|
18mm
|
27mm
|
1/30
|
35mm
|
53mm
|
1/60
|
70mm
|
105mm
|
1/125
|
200mm
|
300mm
|
1/300
|
手ブレの対策
手ブレを防ぐ方法は、シャッタースピードを上げることが一番シンプルな方法です。
シャッタースピードを上げるために絞りを開放したりISO感度を上げて撮影してみましょう。
カメラやレンズに手ブレ補正機能がついているものもたくさんあるので、この機能を使うことで上の表の「手ブレしないためのシャッタースピード」よりもさらにシャッタースピードを遅くしてもブレにくくなります。
被写体ブレ
被写体ブレは、シャッターを開けている間に動いている被写体がブレてしまう現象です。
カメラをしっかり固定していてもシャッターを開いて光を取り込んでいる最中に被写体が動いてしまうとブレてしまいます。
手ブレは写真全体がブレるのに対して被写体ブレは動いたものだけがブレてしまうので、風などで被写体がブレてしまうような場合は風がやむまで待つか、シャッタースピードを速くするしか防ぐ方法がありません。
動いているものや動物などを撮るときは手ブレだけでなく被写体ブレが起きないか注意しましょう。
シャッタースピードを変えてユニークな写真を撮ろう!
ここで紹介する以外にもアイデア次第でおもしろい写真が撮れるのでぜひいろいろな撮影に挑戦してみてください。
流し撮り
流し撮りは動いている被写体に合わせてカメラを動かしながら撮ることで躍動感を表現することができる撮影方法です。
光跡
シャッタースピードを遅くすることで夜の暗い時間でも明るく写すことができます。
また、車のランプなどの動く光源は線として残るのでユニークな写真にすることができます。
ミルククラウン
シャッタースピードを早くすることで水滴もしっかりと写すことができます。上の写真のように小さい被写体を大きく写したいときにはマクロレンズやクローズアップレンズを使いましょう。
星空ぐるぐる
シャッタースピードを長くすることで星空などの暗い被写体でも明るく撮ることができます。
地球は回っているので星が少しずつ動いているように見えます。長時間露出撮影では動いている車のライトが線として残るように星を線にすることもできます。
露出間ズーミング
シャッタースピードを遅くして撮影している最中にレンズを動かしてズームすることで集中線のような形で被写体を強調することができます。
まとめ
シャッタースピードを早くすると暗くなりますがブレにくくなり、逆に遅くすると明るくなりますがブレやすくなります。
シャッタースピードを速くしたり遅くしたりすることで普段は見ることができないユニークな写真にすることができます。
絞りとは?F値の意味と効果
カメラの基本設定・機能
コメント