世界一のカメラとレンズ13種類を紹介!3億円のカメラや3650億画素の写真とは!?

古いレンズの写真カメラ
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世界一や史上最高のものを見るのはとってもおもしろいですよね。

世の中には様々なカメラやレンズ、写真がありますがその中でも世界一、史上最大のものを集めてみました。

驚くようなカメラやレンズもたくさんあるので楽しんでもらえたら嬉しいです。

記事作成時の情報のため更新されたり間違いがあるかもしれないので何かあればご連絡ください。

カメラと写真の世界一

まずはカメラやカメラの性能、撮影された写真の世界一を紹介していきます。

大きさや値段などもまとめています。

世界最大のカメラと写真:The Great Picture

The Great Picture

出典:wikipedia「The Great Picture」

世界最大の写真は幅111フィート(34m)、高さ32フィート(9.8m)、重さは544kgという超巨大な写真です。

カメラは廃棄される戦闘機の格納庫(幅48.76m、高さ13.71m、奥行き24.38m)をピンホールカメラに見立てて2006年に撮影され、この写真と撮影に使ったカメラはギネスブックにも記録されています。

写真を写す布には80Lの感光液を使って、35分間の長時間露出で撮影されました。

その後、2,300Lの現像液と4,500Lもの定着液が使われ最後には消火ホースを使って洗われました。

カメラも写真も巨大ですが、現像に使われる薬品の量もとてつもない規模です。

画素数世界一:120MXS

120MXS

https://canon-cmos-sensors.com

2016年のCanon Expoで発表された120MXSは画素数 縦13280×横9184と有効画素数1億2000万を超える世界最高級の画素をもったイメージセンサーです。

フルHDが1920×1080と画素数は200万以上、最近話題の4Kは約4000×2000で画素数は800万以上なので、120MXSの1億2000万はフルHDの60倍、4Kの15倍と、とんでもない画素数というのがわかると思います。

イメージセンサーのサイズが大きくなれば画素数を増やしやすくなりますが、120MXSはAPS-H(30.2×16.7mm)とフルサイズ(36.0×24.0mm)よりも小さいサイズで実現できているのもすごい点です。

ちなみに中判サイズ(43.8×32.8mm)のPENTAX 645Zでも有効画素数5140万です。もちろん価格も非常に高くなります。

まだ製品化されていませんが今後されるのが楽しみなイメージセンサーです!

金額の高いカメラ

現行機種で最も高いカメラと過去オークションで史上最高額で落札されたカメラを紹介します。

現行機種【HASSELBLAD】H6D-400C MULTI-SHOT

ハッセルブラッドから出ている超高画質カメラH6D-400Cに使用されているイメージセンサーは中判サイズの中でも非常に大きい53.4×40.0mm、有効画素数1億と超高解像度なものが採用されています。

さらに、センサーを1ピクセルずつ移動させて複数枚撮影してから1枚の写真に統合するマルチショットを使用することで最大4億画素相当の写真を撮影することができます。

4億画素の写真はTIFF形式で保存され、1枚で2.4GB、写真のサイズは23200×17400にもなります。

お値段はなんと600万円以上と非常に高く個人で買うにはハードルが高すぎるカメラです。

過去最高金額となったカメラ

1923年製の0型ライカ(ヌル・ライカ)

(c)AFP PHOTO / Westlicht Centre of Photography

ドイツの老舗高級カメラメーカーのライカ(Leica)は100年にわたって品質にこだわってきたメーカーで現在発売しているカメラも100万円近くなります。

歴史、信頼、高品質を兼ね備えた今でも人気なブランドです。

オークションにかけられて史上最高金額になったカメラはライカの1923年製の0型ライカ(ヌル・ライカ)で25台の中の1台で保管状態も非常によかったため金額も上がっていきました。

当時の金額では1000円で家が建てられた時代にライカのカメラは1200円もした超高級カメラだったようです。

そして、オークションでは最低落札価格40万ユーロ(約5300万円)だったにも関わらず、なんと240万ユーロ(約3億1500万円)の価格で落札され、史上最高金額となりました。

保管状態の良いヌル・ライカは3台しかないようなので非常に価値のあるカメラということがわかると思います。

世界最大のイメージセンサー

世界細田のイメージセンサー

一般的なデジタルカメラに使われている大型のイメージセンサーは中判サイズ(43.8×32.8mm)が採用されている機種もいくつかありますが非常に高価ということもあり基本的にはフルサイズ(36.0×24.0mm)やAPS-C(23.6×15.8mm)のカメラが普及しています。

上で紹介したハッセルブラッドのH6D-400Cのイメージセンサーは53.4×40.0mmと市販されているカメラの中では最大級です。

ただし、天体観測などに使われるイメージセンサーはさらに大きいものがあります。

2010年にキヤノンから発表されたCMOSセンサーは202×205mmとフルサイズのイメージセンサーの約40倍の感度は約400倍となっています。

1画素あたりのサイズは160μmとフルサイズのイメージセンサーと比べて約28倍にもなり、超高感度撮影が可能となっています。

一般的なカメラに採用されることはありませんが、10等級の星の撮影にも成功した超高感度
イメージセンサーです。
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容量・画素数の写真

世界最大の写真データ

出典:telegraph

世界最大の写真はデータ容量46TB、画素数なんと3650億画素という驚異的な写真が2015年に公開されました。

7万枚もの写真を15日間にわたって撮影し、画像処理には2ヶ月間もかかったとのことです。

キヤノンやサンディスクなどがスポンサーとなりアルプス山脈で撮影されています。

ものすごく拡大しても鮮明に写しだされる3650億画素の写真はこちらで確認することができます。

46TB通信するわけではありませんが通信料には注意しましょう。

レンズの世界一

レンズの焦点距離や金額、画角などの世界一を7つ集めてみました。

早速確認していきましょう。

レンズの最高金額

APO-Telyt-R 1600mm F5.6

出典:World’s Most Expensive Camera Lens

レンズの最高金額はカメラでも史上最高金額で落札されたメーカーと同じライカ(Leica)の超望遠レンズ「APO-Telyt-R 1600mm F5.6」です。

そのお値段、なんと2億円!

35mmフルサイズにも対応しており、全長1.2m、重さ60kgと一人では持ち運ぶこともできないレンズです。

最大径420mmで価格も大きさも最大級のレンズとなっています。ドイツのライカショールームで実物に触ることができるようです。

焦点距離最長のレンズ

カメラレンズには何枚ものレンズを組み合わせて光を屈折させながらイメージセンサーに光を当てる「屈折レンズ」と鏡を使ってコンパクトにできる「ミラーレンズ」の2種類があります。

ミラーレンズはコンパクトでありながら焦点距離を長くできるという特長があるので、今回は屈折レンズとミラーレンズの2種類に分けて世界一のレンズを紹介していきます。

焦点距離最長の屈折レンズ

STL Sonnar T* 4/1700

出典:Digital Photography Review

Zeiss製「STL Sonnar T* 4/1700」は通常のレンズの中で焦点距離が最長の1700mmという超望遠レンズです。

重さは255kgと非常に重いですが、対応しているイメージセンサーはフルサイズよりも大きい中判サイズにも対応しているので超望遠を超高画質な撮影できるカメラで楽しむことができます。

軍事用にも使われているとのことですが、一般的に販売しているレンズではなく詳細な情報もあまりないようです。

焦点距離最長のミラーレンズ

Canon 5200mm F14 Mirror Lens

鏡を利用したミラーレンズではさらに焦点距離の長いレンズがあります。

キヤノンから出ている「Canon 5200mm F14 Mirror Lens」は重さ100kg、全長1890mmにもなるレンズの焦点距離5150mmにもなります。

最短撮影距離は120mとなっていて近くにあるものは全く撮れません。

大きさも見た目もレンズを固定する台座も大砲のようなレンズで、焦点距離も見た目もインパクトの強いレンズになっています。

最も広い画角のレンズ

魚眼レンズの写せる範囲(画角)は180°程度が一般的ですが、今回紹介する超魚眼レンズは画角180°を超えてレンズの後ろ側も写すことができるレンズも世に中にはあります。

 C-4 Optics 4.9mm f/3.5 Hyperfisheye Prototype

C-4 Optics 4.9mm f/3.5 Hyperfisheye Prototype

出典:https://techcrunch.com

市販されているレンズではなく、プロジェクトによって作成されたC-4 Optics 4.9mm f/3.5は画角270°と脅威的な範囲を写し込むことができるレンズです。

撮影された写真もデジタル処理することでパノラマで撮ったような写真にすることができます。

ただ、このレンズは実用性を考えてつくられたのではなく、面白さを求めて作成されたようです。

こんな面白さを求めてプロジェクトを立ち上げる粋な方々による素敵なレンズです。

Entaniya Fisheye HAL 250

出典:インタニヤ

インタニヤから出ている超魚眼レンズは画角250°と市販されているレンズの中で最高の画角を持っているレンズです。

マイクロフォーサーズに対応しているのでオリンパスやパナソニックのミラーレス一眼に取り付けることができます。価格は定価で38万8000円~となっています。

キヤノン、ソニーのカメラにも取り付けられるレンズも出ていますがこちらは定価が104万円~と値段が上がります。

使用するイメージセンサーサイズにもよりますが基本的には円形の写真が撮れる全周魚眼レンズになっています。
HAL 250 Series - 250 degree fisheye lenses - Entaniya

Nikkor 6mm f/2.8 Fisheye

Nikkor 6mm f/2.8 Fisheye

出典:https://cameraville.co

1972年に受注生産されていたNikonの超広角レンズ「Nikkor 6mm f/2.8 Fisheye」は35mmフルサイズに対応していながら画角220°というカメラの後ろも写せるレンズです。

画角もすごいですが、F値も2.8と非常に明るくなっています。その分、最大径236mm、全長171mmで重さは5.2kgと大きくなっています。

当時の販売価格は60万円(現在の価格でおよそ180万円)でしたが、2012年にロンドンで10万ポンド(約1280万円)で売られていたようです。

絞り値が最も小さいハイスピードレンズ

Super-Q-Gigantar 40mm F0.33

絞り値が非常に小さく明るいレンズはシャッタースピードを非常に速くしても明るく撮影できるため「ハイスピードレンズ」と呼ばれています。

過去に市販されていたハイスピードレンズにはキヤノンの50mm F0.95のものもありました。
今も中古品として多く出回っているようです。

しかし、過去にはさらに明るいハイスピードレンズがありました。それがカールツァイスからでている「Super-Q-Gigantar 40mm F0.33」です。

F値0.33とF0.95と比べて3段分も明るく、標準的なレンズのF5.6のレンズと比べると約8段分も明るい驚異的なレンズです。

絞り(F)
シャッタースピード(SS)
ISO感度
F5.6
1/10
100
F0.33
1/2500
100
F5.6、SS1/10とF0.33、SS1/2500で撮影した写真は同じような明るさになります。

当時販売はされていなかったようですが、近年オークションに売り出されたときには約770万円で落札されたようです。

まとめ

2019年5月時点でのカメラやレンズ、写真の世界一をまとめてみました。

価格も大きさもぶっ飛んでいるものばかりだったと思います。

1度でいいので使ったり使っている人を見たいですね。各メーカーの展示会などで展示されることもあるようなので機会があればぜひみたいですね!

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