不気味だけど神秘的!珍しい雲18種類と基本の雲10種類を写真付きで紹介

レンズ雲が何重にも重なっていて山の上を覆っており上部がケルビン・ヘルムホルツ不安定性雲となっている雲の写真 被写体を知ろう

大気の状態によって様々な形状をみせる自然の神秘である雲。

晴れ、くもり、雨、雪などの天候は気になる人も多いと思いますが普段はあまり雲を意識的に見ることは少ないのではないでしょうか。

目を向けて見るとおもしろい形、怖い形、不思議な形などなど様々な表情を見せてくれますし、風景を撮るときには雲の有無や形によっても大きく印象が変わります。

そこで今回は雲に興味を持ってもらえるよう基本の10種類と珍しい雲18種類+αをご紹介していきます!

基本の10種類

雲は全部で10種類に分けられています。

同じ種類でも様々な呼び方があったり見え方によって名前が付いてたりするのでもっともっとたくさんの種類がありそうに思ってしまいますよね。

10種類の雲は「上層雲」「中層雲」「下層雲」の3つに分けられていて、そこからさらに分けられています。
表に分類と雲の種類と簡単な特徴をまとめました。
分類
名前
高度
上層雲
巻雲
5,000〜16,000m
巻積雲
5,000〜15,000m
巻層雲
5,000〜15,000m
中層雲
高層雲
2,000〜6,000m
高層雲
2,000~7,000m、場合によっては13,000mにもなる
乱層雲
2,000〜5,000m程度、場合によっては地表付近〜10,000m
下層雲
層積雲
500〜2,000m
積雲
500〜2,000m~10,000m
層雲
地表付近〜2,000m
積乱雲
地上付近〜16,000m

巻雲(けんうん)

青空に広がる層雲の写真
俗称:すじ雲、はね雲、しらす雲

巻雲は高さ5000〜16000mと非常に高いところに現れます。

ハケで掃いたような雲で馬の尻尾や羽のような形をしていることが多いです。天使の羽と例えられることも良くあります。

巻雲が空一面に広がると上空の水蒸気が多くなっていることを示すようで雨の日が近いと言われています。

巻積雲(けんせきうん)

太陽に照らされている巻積雲
俗称:うろこ雲、いわし雲、さば雲

うろこ雲でおなじみで小さい雲の群れのような形の巻積雲は高さ5000〜15000mに現れる上層雲の1つです。

秋頃によく見られるため、うろこ雲、いわし雲、さば雲のどれも俳句の秋の季語なんです。

良いことが起こる前触れとも言われている「彩雲」がよく見られる雲でもあります。

巻雲の後に巻積雲が現れると雨の日がどんどん近づいてきていることを示しているんだとか。

巻層雲(けんそううん)

暈が出ている巻層雲の写真
俗称:うす雲

巻層雲は白いベールで空が覆われたような薄い雲で高さ5000〜15000mに現れます。

薄すぎて雲があるのも気付かないようなことも良くあります。

巻層雲と太陽が組み合わさることで「暈(ハロー)」「幻日」「環天頂アーク」などの様々な神秘的な珍しい現象が見られることがあります。

太陽光で生まれる珍しい自然現象はこちらで詳しく紹介しています。

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高積雲(こうせきうん)

青空にぽつぽつと浮かぶ高積雲の写真
俗称:ひつじ雲、まだら雲、むら雲

高積雲は巻積雲(うろこ雲)と同じように小さい雲が何個も集まってる雲で高さ2000〜7000mにできる中層雲の1つです。

うろこ雲よりも1つ1つの雲が大きいのでひつじに例えられている可愛らしい雲です。

縦に伸びているような少し不思議な形になることもあります。

この雲も彩雲がよく見られる雲なのですが、不思議な形になったときに地震雲と言われ、何か不吉なことが起きる前兆とされることも多いです。ちなみに地震との関係は証明されていないようです。

良いことの前兆とされる彩雲と地震雲とされる雲が同時に見られたらどっちになるんでしょうか?

高層雲(こうそううん)

山と海と高層雲が広がっている外国で撮られた写真
俗称:おぼろ雲

高層雲は空を明るめのグレー色に染める雲で高さ2000〜7000m、最大で13000mほどに発生する中層雲の1つです。

高層雲を通して太陽を見るとふんわりとした明るさで時には太陽の丸い輪郭がくっきりと見えることもあります。

そんな様子からおぼろ雲とも呼ばれています。

高層雲が広がると天気は曇りになりますが、たまに小雨を降らせることもあります。

巻層雲との違いは影ができるかできないかでだいたい判断できます。

乱層雲(らんそううん)

草原の上空に広がっている乱層雲の写真
俗称:雨雲、雪雲

雨雲でおなじみの乱層雲は名前の通り雨や雪を降らせる代表的な雲です。

中層雲に分類されていますが現れる高さは様々で地上数百m〜上空10000m程まで幅広く分布します。

空が乱層雲に覆われると昼でも薄暗くどんよりとした雰囲気に包まれます。

梅雨のシトシトと降り続ける雨もこの乱層雲が上空に居座り続けるのが原因です。

層積雲(そうせきうん)

畑の畝のような形になっている層積雲の写真
俗称:うね雲、まだら雲、くもり雲、むら雲

層積雲は高さ2000mほどに現れる下層雲の1つでくうもりの天気にするもっとも一般的な雲です。

別名に「うね雲」とあるように畑のうねのように波打った形になったりと、風や太陽光の影響で様々な形になります。

夕方や朝方に雲の隙間から太陽光が漏れ出て光が地上に降り注いでいるように見える「天使のはしご(薄明光線)」も層積雲でよく見ることができます。

積雲(せきうん)

青空にぷかぷかと浮かぶ積雲と草原広がる田舎の写真

遠くの海の上に広がる巨大で美しい乱層雲の写真

俗称:わた雲

積雲はもっとも一般的な雲で雲を想像するとまっさきにこの形を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

高さ500〜2,000m程度に現れることが多く、もこもことした形をしています。

風などの影響で姿形をよく変えながら流れていきますが雲の底は平らであることが多いのも特徴の1つです。

動物の形に見えることもよくあるので見ていて楽しい雲です。わた雲がちぎれて小さくなると彩雲が見られることもよくあります。

中にはさらに成長して2,000mを超えて高さ10kmほどになる雲もありますが、雷を伴わないなどの特徴があります。

層雲(そううん)

山のふもとに発生している層雲の写真
俗称:霧雲

層雲は雲の中でも一番低い位置に現れる雲で山間部に霧を発生させるため霧雲とも言われています。

地上付近から2000mほどの高さに現れますが条件が整うと山間部一面に雲の海が広がる「雲海」と呼ばれる神秘的な自然現象も見ることができます。

積乱雲(せきらんうん)

壮大な積乱雲
俗称:入道雲、雷雲

夏の風物詩でもある積乱雲は地上付近から上空16000mほどの高さにもなる巨大な雲でしばしば大雨や雷、雹(ひょう)を降らせたりと注意が必要な雲です。

日本ではよく夏に見ることができるため日中の太陽と青空、自然豊かな景色に入道雲といった懐かしい風景を思い起こさせてくれる雲でもあります。

積乱雲が遠くに見えるときには圧倒される美しさがありますよね。

珍しい雲18種類

雲は基本の10種類に分類されますがそこからできる珍しい雲をいくつかご紹介していきます。

日本ではあまり見られないものもありますが、こんな雲に出会えたら絶対に撮りたくなります!
もちろん日本でも見られる雲もあるのでぜひ条件のそろうときは撮影に挑戦してみましょう。

かなとこ雲

上空から撮影された巨大なかなとこ雲

かなとこ雲は、積乱雲の中でも上が平らで広がっている形をした雲で非常に強い勢力となっているときに見ることができます。

下から吹き上げる上昇気流で積乱雲がさらに大きくなろうとするときにある一定の高さ以上になれず横に広がり始めるためこのような形になります。

爆弾などによるキノコ雲と勘違いをされてたくさんの通報や問い合わせが発生したこともあるんだそうです。

スーパーセル

不気味な光を放っている超巨大積乱雲であるスーパーセルの写真

スーパーセルは大量の雹(ひょう)や時速150kmの風、数千数万の落雷、非常に激しい集中豪雨、強力な竜巻などを発生させる超巨大積乱雲です。

雲の形状や大きさから不気味な印象を強く与える雲です。

世界で最も発生する場所はアメリカ合衆国のグレートプレーンズ地域ですが2017年8月22日には日本の愛知県でも発生して大きな被害が出ました。

その時発生した落雷は6900回にもなったそうです。

スーパーセルの上空では珍しい雷が発生するかもしれない現象なので要チェックです。雷についてはこちらで詳しく紹介しています!

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レンズ雲

上空に見えるいくつものレンズ雲の写真

山や山脈の上、もしくは近くに現れる凸レンズに似た不思議な形の雲です。

上空の風が強い日によく見ることができます。

複数のレンズ雲現れたり、場合によっては何枚かが重なることもあるおもしろい雲です。

笠雲(傘雲)

山の上に薄くかかっている笠雲の写真

レンズ雲が山の上にできたときには笠雲(傘雲)と呼ばれることもあります。

日本でも富士山などに大きい笠雲が現れることが稀にあり、笠雲を楽しむことができます。

吊るし雲

街の上空に広がる不気味な吊るし雲の写真
山の上から少し離れたところに現れるレンズ雲のことです。

「山岳波」と呼ばれる山に流れる特別な風によって山の近くにもレンズ雲が現れるようになります。

この山岳波は航空関係にはなかなか危険な風の流れのようで吊るし雲が現れてる時は注意しないといけないんだそうです。

頭巾雲、ベール雲

夕焼けに照らされて不気味でありながら美しい頭巾雲の写真
頭巾雲は雲の上に頭巾をかぶったような形の雲でレンズ雲に似たような形をしている雲です。

積雲や積乱雲の上に現れることがあります。

頭巾雲がさらに大きくなるとベール雲とも呼ばれるようになります。

乳房雲

ぼこぼこと不思議な形が一面に広がっている乳房雲の写真

乳房雲は様々な雲に現れますが特に積乱雲で見ることができる雲で大気の状態が不安定で乱流が起きてるときに見る事ができます。

こぶの様な形をしていますがこの雲が見えるときは大雨や雷、雹、竜巻などが起きる可能性があり注意が必要な雲でもあります。

穴あき雲

穴あき雲の写真

穴あき雲は名前の通り雲の中にぽっかりと穴が空いている雲です。

水は0℃以下になると氷になることは皆さんご存知だと思いますが、0℃以下になっても凍らないことがあります。

そんな状態で飛行機などが通って衝撃が与えられると一気に凍って地面に落下していって穴あき雲ができます。

日本ではあまり見られませんがアメリカやロシアなどではよく見ることができる一般的な現象です。

漏斗雲

竜巻とともに発生する漏斗のような形の漏斗雲の写真

竜巻に伴って発生する雲で細長い形をしている珍しい雲です。

竜巻が発生すると必ず起きるわけではなくある程度力が弱くないと漏斗雲が発生しないようで写真に撮られることも滅多にない雲です。

アーチ雲

海外の草原で撮影されたアーチ雲の写真

分厚い積乱雲などの雲の底の部分に見ることができる雲で、非常に大きく街が飲み込まれてしまうような印象を与える不気味な雲です。

ロール雲、棚雲とも呼ばれることもあります。

大雨や突風、雷などの荒れた天候になることが多く、スーパーセルと一緒に見られることもあります。

2018年の夏に新潟で観測されましたが日本でも極稀に見ることができます。

真珠母雲

真珠のように輝いている真珠母雲の写真

真珠母雲は冬の北極や南極といった高緯度地域で見ることができる色鮮やかな雲です。

色彩が真珠母貝(アコヤガイ)の内側に似ていることからこの名前がついています。

オゾン層のある高さ20〜30kmと非常に高い位置にある雲で、オゾン層の破壊に深く関係しているとのことで研究対象にもなっています。

虹のように光の屈折で色が変わっているわけではなく、空気中の成分が異なるために色がついているようです。

夜光雲

遠くの上空に光り輝く夜光雲の写真

夜光雲は高さ80,000m(80km)付近と非常に高い位置に現れる雲で日が昇る前か沈んだ後でも太陽に照らされて夜でも光って見える雲のことです。

夏の南半球か北半球の高緯度地域でよく見ることができる現象で日本では2015年6月21日に初めて北海道で観測されました。

また、西日本では打ち上げられたロケットによってできた雲がオーロラのような美しい夜光雲となって観測されたこともあります。

波状雲

青い空に広がっている波状雲の写真

波状雲は名前の通り波打ったように見える雲で様々な種類の雲で現れる比較的出会いやすい雲です。

水面に波が立つのとおなじように空気が波打って流れると現れてきます。

特徴的な形で地震雲として紹介されてしまうこともありますが地震との関係は証明されていないようです。

形によっては波状雲の中でも名前をつけて区別しているものもあります。

アスペラトゥス波状雲

不気味なアスペラトゥス波状雲の写真
波状雲の1種で2009年に認定されたばかりの新しい雲です。

アスペラトゥスには「荒々しい、荒れ狂った」と言った意味があるように大気が非常に不安定なときに見られると考えられています。

しかし、真の原因については解明されていないなんとも不思議で魅力的な雲です。

ケルビン・ヘルムホルツ不安定性雲

郊外で撮影されたケルビン・ヘルムホルツ不安定性雲の写真
この雲も波状雲の1種です。
流体力学の「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性」という層の不安定さを表す言葉から名付けられています。

いくつもの打ち寄せる波を横から見たような形をしていて、大気が不安定なときに見ることができます。

モーニング・グローリー

地平線まで伸びている上空から撮影された1本のモーニング・グローリーの写真

モーニング・グローリーは巨大回転雲や巨大ロール雲とも呼ばれるロール状の大きな雲です。

長さはなんと1000kmにもなることがあるようです。

世界で一番よく見ることができるのはオーストラリア連邦北東部クイーンズランド州のバークタウンと言われています。

アメリカやヨーロッパの一部、ロシアなどでも見ることができます。日本でも佐渡市から見えたことがありますが120kmほど離れた場所だったようです。

雲海

雲海と山頂から雲海を見下ろしている男性の写真

雲海は山間部などに現れる雲の海です。

標高の高い山頂や飛行機などから条件が揃うと見ることができる雲で秋や春の明け方によく見ることができます。

日本全国で見ることができるので人生で一度は見て撮りたい非常に美しい現象です。
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滝雲

山から滝のように雲が流れ落ちている滝雲の写真
滝雲は山頂を超えて山の麓に向かって雲が流れ落ちながら消えていく神秘的な現象です。

日本でも新潟の枝折峠でよく見ることができます。

見るためには3つの条件が必要で雲海よりも珍しい現象です。

①雲海が出ていること
②雲を流すくらいの風が吹いていること
③大気が安定していること

人工的な雲

ここからは人工物によって発生する雲を少し紹介します。

飛行機雲

望遠レンズで撮影された飛行機雲の写真

小さい子に人気の飛行機雲は飛行機やジェット機のエンジン排気に含まれる水分が雲となる現象です。

長時間消えずに残ることもあるもっとも一般的な人工的な雲です。

ベイパーコーン

戦闘機に発生しているベイパーコーンの写真

ベイパーコーンは湿度が高く気圧が高い場所で音速(秒速340m、マッハ1)近くになると円錐の形の雲ができる現象です。

最近の戦闘機はマッハ2(秒速680m)をゆうに超えるため条件が揃えばベイパーコーンが現れる可能性があります。

ちなみに宇宙に行くためのスペースシャトルはマッハ25(秒速8300m)にもなります。

まとめ

普段はあまり目に止めない雲もこのように見てみると不思議な形、不気味な雰囲気など魅力的な被写体になることに気がつくのではないでしょうか。

雲は数分しか見られないものもあるので一瞬を切り取るカメラと相性バッチリです!
ぜひ珍しい雲を探してみてください!

コメント

  1. 境笑花 より:

    ベレー帽みたいな形の雲が2段重ねで
    夕方見ました
    かなり綺麗なモコモコでした

  2. シヤマ より:

    コメントは削除してもいいですが、積雲の高度についてちゃんと調べたほうがいいですよ。
    それと積乱雲の写真も積雲です。専門外なのはわかりますが恥をかくのはあなたです。みっともない。

    • かめろうくん かめろうくん より:

      コメントありがとうございます。早速記事を修正いたしました。
      また何かお気づきの点がありましたらコメントいただければと思います。
      今後ともよろしくお願い致します。