この世の終わり!?赤い雷や宇宙に向かう雷など珍しい雷8種類を写真付きで紹介

インドで撮影された1時間に89回もの落雷を比較明合成で撮影した写真 被写体を知ろう
出典:imgur.com

世界的に雷が発生することが多い地域は、アフリカ大陸、北・南アメリカ大陸、東南アジア地域の3地域です。

日本では毎年夏になるとカミナリがたくさん発生してたびたび停電などの被害がでますよね。

雷に種類なんてあるの?と思う人も多いと思いますが、真っ赤な雷や青い雷、丸い雷など珍しい雷もあります。

技術の進歩によって近年初めて撮影に成功したものもあるので写真と一緒に紹介していきます。

基本的な雷

まずは地上付近で見ることができ、停電などの被害も与えることのある一般的な雷から紹介していきます。

雷(稲妻、稲光)

海辺の都会に落雷

日本でもよく発生する一般的な雷で、いなづま(稲妻)いなびかり(稲光)、カミナリ(神鳴り)とも呼びます。

通常の雲で発生する電流は数万~数十万アンペア(A)、電圧は1~10億ボルト(V)で、平均電力は900ギガワット(GW)にもなります。

雷の発生時間は1/1000秒程度なのでエネルギーに換算すると省電力エアコン約10日分になります。

雷の発生の仕方やどのような形になるかなど今でも正確にわかっていないことが多い恐ろしくも美しい自然現象です。

ちなみにすさまじい音が鳴る理由は電気が通った部分の空気が熱で音速よりも速く膨張して衝撃波が発生するためなんだとか!

雷が放電される場所によって3種類に分類されています。

雲内放電( inter cloud lightning : IC)
雲内での放電
雲間放電(cloud to cloud lightning : CC)
雲から雲への放電
対地雷(cloud to ground lightning :CG)
雲から地への放電

火山雷

とてつもない火山雷の写真

出典:mymodernmet.com

火山雷は火山の噴火によって発生した雲によって発生する雷のことです。

通常の雷は氷の結晶などで電気が発生しますが、火山雷は火山灰や火山岩、水蒸気などで雷が発生するので発生する電気のエネルギーは通常の雷より強いと言われています。

ただ、火山と言う条件なので詳しいことは確認できていないようです。

また、とろけているような溶岩は電気を非常に通しやすいので火山雷が発生しないことも多いようです。

珍しい雷:超高層雷放電

超高層雷放電のイメージ図

出典:ep.sci.hokudai.ac.jp

雷は通常高くても約10km以下の高さで発生しますが珍しい雷では高度20~100kmの成層圏(高度11~50km)、中間圏(高度50~80km)、熱圏(高度80~800km)下部といった超上空で発生するものもあります。

そのような雷や光を「超高層雷放電」と言います。

ここからは超珍しい、超高層放電について紹介していきます。

始めて撮影されてからまだ20年も経っておらず詳しいことがわかっていない部分も多くあります。

ブルージェット

海外で撮影された雲のすきまから見えるブルージェット

出典:imgur.com

ブルージェットは高度40kmと成層圏の上部で発生する青色の雷激しい雷雨を発生させる雲の上空で見ることができる珍しい現象です。

宇宙に向かって雲の上方向に伸びていくため「上向き雷」とも呼ばれています。

2017年には世界で3回撮影に成功しており、その後も地上や宇宙からの撮影にも成功しています。

詳しいことはまだわかっていませんが、技術の向上もあり日本でも研究が盛んに行われています。

ブルースターター

宇宙に伸びる雷ブルースターター

出典:imgur.com

ブルースターターはブルージェットの発生直前に発生する上向きに発生する青い閃光です。

高度20km程度の成層圏の下のほうに発生する現象でブルージェット同様に非常に珍しくなかなか見ることができません。

巨大ジェット

スーパーセル上空に発生した巨大ジェット

出典:imgur.com

高度20~80km程度と成層圏から中間圏まで青から赤へと色を変えながら上空に広がる超巨大な雷です。

ブルージェットよりもさらに上空に伸びて途中で色が赤に変わり、次に紹介するスプライトやエルブスと同じような赤色になります。

発光時間は長くても0.5秒程度と非常に短いです。

ブルースターター、ブルージェット、巨大ジェットはジェットとまとめて呼ばれることもあります。

スプライト(レッドスプライト)

最大級のカラム型スプライト

スプライトは高度50~80kmに発生する赤い雷です。レッドスプライトとも呼ばれています。

明るさも月よりも明るいので肉眼でもみることができます。

ただし、発光時間は数ミリ秒~数十ミリ秒、長くても100ミリ秒(0.1秒)と非常に短い時間だったため見えても錯覚と言われていて1989年まで正式にその存在が確認されていませんでした。

雷の放電の直後に発生するので雷の上空にも気を使ってみましょう。

発光時間は非常に短いですが、その大きさや色からこの世の終わりを想像させるような不気味ですが神秘的な現象です。

近年のカメラ技術の向上によって高校生も撮影、研究に励んでいるようです。

形は以下の3種類がありますが、今後増える可能性もあります。

  • キャロット型
  • カラム型
  • 妖精型

エルブス

2017年に撮影されたエルブス

出典:spaceweathergallery.com

エルブスも雷発生直後の上空80~100km付近に現れる超巨大なドーナツ型の超高層雷放電の1つです。

発光時間1ミリ秒(1/1000秒)と非常に短いため残念ながら肉眼では認識することができません。

発生の順番としては「雷の放電」→数ミリ秒後→「エルブス」→数ミリ秒後→「スプライト」のようですが、エルブスとスプライトは必ず同時に起こっているわけではないようです。

その他の雷

雷雨とともに現れますが、発生する原因がプラズマと考えられている珍しい現象を紹介します。

球電

海外で撮影された球電

出典:Flickr.com、撮影者:Paul McLoughlinさん

球電は空中に丸く明るい物体が浮かぶ珍しい現象動く金属体を追いかけたり電線を溶かしたりなど通常の雷とは大きく違った特長があります。「球電現象」とも呼ばれます。

大きさは10~30cm程度ですが、大きいものでは1m近くにもなるようです。

色は赤や黄色などもあれば、青色や白、灰色から黒っぽいものまで様々なものが目撃されています。

1700年代の物理学者「ゲオルク・ヴィルヘルム・リヒマン」は窓から入ってきた球電に直撃し、命を落としているそうです。非常に危険なため絶対に近づいてはいけません。

ほとんどの場合は雷が発生しているときか、近くで発生しているときに現れるようでプラズマの塊と考えられています。

デジカメやビデオカメラで撮影できる?

エルブスは非常に困難ですが、それ以外の現象はどれも満月より明るいため撮影することができます。

ただし、超高層雷放電は大規模な落雷が起きるような雲でないとなかなか発生しないので滅多に出会える現象ではありません。

条件も大規模な雷雲の上空が見えている必要があるので遠くで発生している必要があります。

また落雷のほうが眩しいので落雷が発生している場合には構図や設定を見直す必要があるので注意しましょう。

一般的な雷の撮り方や注意点はこちらを参考にしてみてください!

安全第一!雷を撮るためのポイントと設定を紹介!よくある勘違いと注意点とは?
毎年夏になるとよく起きる雷ですが夏の雷発生数は、なんと冬の100倍近いそうです。 今回は雷の撮影ポイントと安全に撮るための注意点を紹介していきます。 カミナリによって命を落としている人は年間20人を超えると言われているので安全には十分注...

まとめ

雷に種類なんてないと思っていた方も珍しい雷があることが分かってもらえたと思います。

まだまだ、発見されたばかりで詳しいことがわかっていない現象も多いですが、今後研究が進めばより発生しやすい条件がわかって素敵な写真も増えてくると思います。

人生で一度は出会ってみたい現象ですが、安全には十分注意しましょう。

コメント