太陽と自然が生み出す神秘的で美しい自然現象がたくさんあります。
比較的出会いやすいものから数年に1度くらいしか現れないような珍しい現象など15種類を写真付きで紹介していきます。
光環(光冠)
光環は暈と同様に太陽や月に薄い雲がかかったときに青白い光の円盤が浮かび上がる現象です。
氷の結晶ではなく雲の水滴に光が反射することで見ることができるため1年を通して頻繁に観測することができます。
花粉が多く飛んでいる日には花粉の影響で太陽の周りに虹色の光環ができる花粉「花粉光環」という現象もあります。
虹
言わずと知れた七色の光の帯が半円を描いて美しい景色を楽しめる現象です。
比較的出会いやすい現象で、1年中見ることができます。
ブロッケン現象
飛行機や高い山で見られる現象で自分の影を中心に円の形をした7色の光を見ることができます。
水滴の大きさにもよりますが光の輪の大きさは虹の10分の1程度と比較的小さいのが特徴です。
彩雲
彩雲は太陽の光が雲の水滴によって散乱して色が分かれる現象です。
特にうろこ雲やひつじ雲、風でちぎれたわた雲でよく見ることができます。
太陽柱
太陽の上に光の柱ができる現象で夕日や朝焼けのときに見ることができます。
屈折ではなく反射で起きるため七色には分かれず白い光になりますが、ほとんどは夕日や朝焼けで赤く染められています。
環水平アーク
環水平アークは大気中の氷の結晶に太陽光が反射して太陽の下側に虹のような7色の光を見ることができる現象です。
観測条件は太陽の高さが58°以上と高い位置に太陽がある必要があり、太陽の下側46°の位置に巻層雲などの薄い雲がある場合に水平一直線に見ることができます。
季節
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角度(最大高度)
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最大高度時間
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春分(3/21頃)
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55°
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11:45前後
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夏至(6/21頃)
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78.4°
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11:45前後
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秋分(9/22頃)
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55°
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11:45前後
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冬至(12/22頃)
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31.6°
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11:45前後
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太陽の角度が58°より高くなる時期は春分後〜秋分前になるため秋分から冬を超えて春分頃までは日本では見ることができません。
発生する可能性が高いのは太陽が高い位置にある時間が長くなる梅雨明け頃が狙い目になります。
環天頂アーク
環天頂アークは環水平アークと同じように空気中の氷の結晶に太陽光が反射して7色にわかれた光を見ることができる現象です。
環水平アークと違い太陽が32°以下と低い位置にある場合に太陽の上方向に半円の形で見ることができます。
下で紹介する「暈」や「幻日」は色が重なって白っぽくなってしまうこともありますが、環頂点アークはしっかりと色が分かれるので鮮やかさを楽しめるという特徴があります。
暈、ハロー
空気中の氷の結晶に光が反射することで暈が現れます。
暈の大きさは空気中にある氷の結晶の形によって変わるため様々な大きさがあります。
特に円の大きい「外暈(46°ハロ)」と円の小さい「内暈(22°ハロ)」の2つは名称がついていて一般的ですが、通常観測できるほとんどは内暈で外暈は非常に希です。
環水平アークと一緒に観測できることも希にあります。
そんな時は太陽を入れずに撮ったり、太陽を他のもの(黒いものがオススメ)で隠して撮るようにしましょう。
幻日
幻日は太陽と同じ高さ(水平)の少し離れたところが光る現象です。
観測条件として暈ができる条件が整っており風が弱く氷の結晶が同じ向きになっている必要があります。
幻日という名前の通り、太陽と間違えてしまうほど明るく輝くこともあるようで1度はお目にかかりたい自然現象です。
映日
映日は太陽の真下に白い帯状の光が現れる現象です。
幻日と同じように風の弱い日に氷の結晶が同じ向きになることで現れる現象で、幻日と一緒に見ることもあります。
見られる条件として風の弱い日に六角板状の氷の結晶が空気中に存在しており、高山や飛行機の上など標高が高い場所が条件になります。
映幻日
条件が厳しく非常に稀な現象です。
幻日環
幻日環は見ている人の真上を中心にして太陽を通る光の輪ができる現象です。
空気中の氷の結晶に太陽の光が反射することで起きる現象で暈や幻日など他の現象と同時に起こることがほとんどです。
た太陽の位置によって大きさが変わります。高い位置あるほど幻日環は小さくなり低い位置にあるほど幻日環は大きくなります。
タンジェントアーク
タンジェントアークは形によっては外接ハロとも呼ばれ、内暈に接する太陽の上下に虹色の帯が現れる現象です。
上の写真では太陽の真上にV字になっているのがタンジェントアークで、太陽の高さによって大きく形が変わるのが特徴です。
太陽が下がってくると楕円の上下が反転して、内暈の上がV字、下がΛ字になっていきます。
この時の上側を上部タンジェントアーク、下側を下部タンジェントアークといいます。
パリーアーク
パリーアークはタンジェントアークのすぐ上に現れる虹色の弧です。
1年に1回もしくは、数年に1回程度しか見ることができない非常に珍しい現象です。
ラテラルアーク
ラテラルアークは太陽の上下に現れる虹色の光で上側を上部ラテラルアーク、下側を下部ラテラルアークと呼んで区別することもあります。
上の写真では、濃く写っている環頂点アークの右下(屋根の上)にうっすら写っているのが上部ラテラルアークです。
タンジェントアークと同じように太陽の高さによって形が大きく変わるという特徴があります。
まとめ
太陽の光が氷や雲、水滴などに反射、屈折してできる美しい自然現象をまとめてみました。
非常に神秘的ですが滅多に見ることができない現象もあるため、もし出会えた時にカメラを持っていないと後悔すること間違いなし!普段からカメラを持ち歩くようにしましょう!
コメント
はじめまして!
こないだ飛行機からみた太陽がとても珍しい現象で、あれはなんだったんだろうと不思議に思い調べててこのブログにたどり着いたのでコメントしました。
エチオピアを現地時間夜の23時にでて成田に向かってたのですが朝方にキレイな朝焼けだと思って窓見たらその数分後暗くなり、紫色の太陽が出現したのです。しかも太陽が昇ってるのに周りはいつもの朝焼けと違って薄暗いまま。あれはなんだったんだろうなといまだに疑問です。なにかわかることあれば教えて欲しいです!映像はツイッターhayato51k に載せましたのでわかれば教えてほしいです!
はじめまして!コメントありがとうございます。
お返事遅くなってしまってすみません。。。動画見させてもらいましたがとっても素敵な景色ですね。間違っているかもしれませんが、空が紫色になることはたまにあるんですが、これは空気中の水分が非常に多くなって光を散乱させるからなんだそうです。こちらで紹介していますが空が青くなるのに少し似ています。
日が昇ったのに薄暗かったとのことなのでもしかしたら空気中の非常に水分が多かったのかもしれません。ただ太陽の光もはっきり見えて紫色が色濃く出るのはとても珍しいと思います!少しでも参考になれば嬉しいです。もしよろしければですが、このページで動画を投稿しているツイートを引用しても良いですか?