近年、匿名でも楽しむことができるSNSやブログなどのソーシャルメディアを利用している方も多いですよね。
もちろんぼくもSNS、ブログを利用している一人です。
デジタルカメラやスマホの普及で写真を撮ることも身近になり、これらを通してインターネットに画像を上げる人も多いですが、何も知らずに上げてしまうと個人の特定や住居特定などの危険性が常に潜んでいます。
Exifとは?
Exifは、エクスチェンジャブル・イメージ・ファイル・フォーマット(Exchangeable Image File format)の略で画像データに位置情報や撮影日時など様々な情報を保存できる技術のことです。
読み方は通称「イグジフ」や「エグゼフ」になります。
対応している画像フォーマットはJPEG、TIFF、JPEG XR(HD Photo)になるのでpngやgifファイルには対応していません。
写真がフィルムからデジタルになったので画像のデータに撮影日時や位置情報など様々なデータを持てるようになり便利になりましたが、その分不特定対数に見られる画像ファイルは取扱いに注意が必要になります。
Exifに記録される情報
Exifに記録される情報は様々な情報が記録されますがどんなものがあるか簡単にまとめました。
詳細情報にはレンズに関するデータなど下のリスト以外にも情報が記載されます。
- 撮影日時
- 位置情報
- 撮影方向
- メーカー
- 機種名
- 解像度:2000万画素など
- 解像度:800×600pxなど
- シャッタースピード
- ISO感度
- 絞り
- 測光モード
- フラッシュの有無
- 露出補正値
- 焦点距離
- 色温度
- サムネイル(160×120px)
Exifデータの危険性
SNSやブログなどでインターネット上に画像を上げたりして不特定多数の人に見られたり、匿名で活動している場合などの注意点をまとめました。
位置情報による特定
観光地などでの撮影では位置情報が残っていても特に問題にはなりにくいですが、例えば自宅などで撮影した写真の位置情報が残ったままインターネットに上げてしまうと住所の特定につながってしまいます。
実際に芸能人の住所が特定されファンの人が訪問してきたり、ストーカーなどの犯罪にもつながる可能性があります。
サムネイルによる個人特定
Exif情報には160×120pxのサムネイルと呼ばれる画像データも保存されます。
インターネットに上げる写真には個人を特定できないようにモザイクなどの処理をすることも良くありますが、Exifデータ内のサムネイルにはモザイクなどの処理がされていない状態で保存されてしまいます。
そのため、サムネイルから個人が特定されてしまう可能性があります。
日付による嘘バレ
もちろん嘘をつくことは良いことではありませんが撮影日時がExifに保存されているためインターネットにアップロードしたタイミングと撮影したタイミングの違いが分かってしまいます。
過去にはアイドルグループのメンバーがクリスマスに撮った写真としてブログに投稿した写真が、実はクリスマス前に撮られたものということがExifファイルから判明し、炎上したこともあります。
Exifデータの確認・削除方法
Exifに記録されている情報の確認方法と削除する方法を紹介していきます。
WEBサービスを利用する
使用する機種に関係なく利用することができますが、インターネットと接続する必要があるというデメリットもあります。
EXIF確認君
こちらのサービスは無料でExifを確認することができ、サムネイルの表示にも対応しています。
Exifの削除には対応していないので確認用として利用しましょう。非常にシンプルで使いやすいです。
EXIF情報
Exifを確認するだけでなくExif情報を削除した画像ファイルをダウンロードすることもできる無料のサービスです。
削除も行いたい場合はこちらがおすすめです。
パソコンで確認・削除する
windowsを使用している方は画像ファイルを右クリックして「プロパティ」の「詳細」タブからExifデータを確認することができます。
削除するときは、詳細タブの下にある「プロパティや個人情報を削除」を選ぶことで削除することができます。
不要なデータを選んで削除するか、すべて削除して新しい画像ファイルをつくるか選ぶことができます。
スマホで確認する
iPhone、Androidでは撮影日時や位置情報は確認できても詳細な情報までは標準では確認することができません。
そこで、確認・削除ができるアプリが必要になります。それぞれおすすめのアプリを紹介していきます。
iPhone用アプリ
iPhone用アプリでExif情報の確認と削除ができる無料アプリです。
広告の数も多くないのでオススメです。
写真のExif 表示 削除 Photo Secure
DIGITALNAUTS INC.無料posted withアプリーチ
Android用アプリ
Android用アプリでExif情報の確認と削除ができる無料アプリです。
こちらも広告の数も多くないのでオススメです。
Photo exif editor
Banana Studio無料posted withアプリーチ
その他の簡単な対策方法
WEBサービスやアプリ、パソコンを使った確認と削除の方法を紹介してきましたが、さらに簡単にExif情報を削除する方法も紹介します。
ファイル形式の変換
Exifに対応している画像フォーマット(形式)が「JPEG」「TIFF」「JPEG XR(HD Photo)」のみということを逆手にとって「PNG」など別の形式に変換することでExif情報を確実に削除することができます。
他にもbmpやgifといったフォーマットに変えてもExifファイルを削除することができるので形式変換ソフトなどで変更しましょう。
スクリーンショット
スマホなどでよく使われるスクリーンショットを活用することでも簡単にExif情報を削除することができます。
スクリーンショットで保存されるファイル形式は基本的にPNGになるのでExif情報が残りません。
SNSやブログに投稿するときのExif情報
SNSやブログに画像を上げるとExif情報が削除されるのか、残るのかを紹介していきます。
ここまで記事を読んだ方で過去にアップロードしてきている方はドキドキしていると思うので早速見ていきましょう。
SNSではExif情報が自動で削除される?
ここまで読んで、今までSNSにアップロードしたきた写真は大丈夫かな!?と焦っている方、安心してください。
LINEやTwitterなどメジャーなSNSではアップロードする前に自動でExif情報を削除されているため個人情報がばれてしまうようなことはありません。
以下にSNSとExif自動削除に対応しているかをまとめていますが、他のSNSを使用している方は念のため自動削除が対応しているか確認するようにしましょう。
SNS
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Exif自動削除
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LINE
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○
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Twitter
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○
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Instagram
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○
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Facebook
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○
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※2019年4月現在
ブログサービスとExif情報について
Exif情報は写真の整理など様々な場面で有効活用できるため常に削除してしまうのは逆に不便になってしまう場合もあります。
そのため、大手SNSでは自動でExif情報が削除されますが様々な用途で使われるブログでは削除しない場合もあり、自動削除を実装していないサービスも良くあります。
今使用しているブログが対応していない場合はアップロード前に問題ないか確認し、必要に応じて削除するようにしましょう。
ブログサービス
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Exif自動削除
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備考
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WordPress
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△
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標準未対応、プラグインで対応可能
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アメブロ
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○
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はてなブログ
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△
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位置情報のみ削除可
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livedoorブログ
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○
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gooブログ
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×
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リニューアルβ版Yahoo!ブログ |
○
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2019年12月15日にサービス終了
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Seesaaブログ
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○
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FC2ブログ
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△
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JPEGのみ対応
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まとめ
Exifファイルはスマホやデジカメで撮影すると自動で保存されるデータで撮影日時や位置情報など写真の整理にとても便利な情報が含まれています。
しかし、インターネットにアップロードするなど不特定多数に見られる可能性がある場合には注意が必要です。
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