F値を小さくしても室内や薄暗い場所での撮影はシャッタースピードが落ちてしまって手ブレしてしまうことがよくありますよね。
そこで今回はNikonのカメラに搭載されているISO感度を自動で制御してくれる非常に便利な「ISO感度自動制御機能」を紹介していきます。
ISO感度自動制御機能とは?
ISO感度自動制御機能は、シャッタースピードが設定値よりも遅くなる明るさになったときにシャッタースピードを変えずにISO感度を自動で上げて明るさを調整する機能です。
例えば
この設定のとき太陽が出ているような明るい場所ではISO感度が100のままシャッタースピードを速くして明るさを調整します。
ISO感度自動制御のメリット
ISO感度自動制御を使うことで様々なメリットが出てきます。
今まで苦労していたこともこれで解決できるかもしれません!
①薄暗い場所でも手ブレしない
日中の屋外と比べて室内はかなり暗いのでF値を小さくしてもISO感度が100くらいだとシャッタースピードが遅くなってしまい手ブレしてしまいます。
手ブレ補正機能のついているレンズやカメラを使えばシャッタースピードが遅くなってもキレイに撮れますが、あまり遅いと被写体ブレが起きてしまうこともあります。
②ISO感度を無駄に上げなくて済む
暗いからといってあらかじめISO感度を高めに設定するのは画質が悪くなるのであまりオススメできません。
ISO感度を上げるとランダムノイズと言われるノイズが出てきてしまい3200や6400程度になってくるとかなり目立ってきてしまいます。
③設定変更操作が不要になる
明るさが変わった場合でもいちいち設定を変更する必要がなくなるのでシャッターチャンスを逃しにくくなります。
一人の場合には設定を変更しながら撮影を楽しむのも良いですが、家族や友人、ツアーなど集団で行動しているときに撮影に時間をかけてしまうと迷惑になってしまうこともあります。
ISO感度自動制御の設定方法
まず、撮影モードを絞り優先(A)モード、シャッタースピード優先(S)モード、マニュアル(M)モード、プログラムオート(P)モードに変更します。
「メニュー」の「撮影メニュー」から「ISO感度設定」を選びます。それぞれの意味は以下のとおりです。
これを設定しておくことでどの撮影モードでもISO感度が自動で変更されるようになります。
Nikon以外のISO感度オートについて
他のメーカーの場合はISO感度のオート設定になります。
ISO感度の上限値や下限値を設定することができるのでNikonの感度自動制御と同じような設定で撮影することができます。
ただし、機種によってはISO感度の上下限値を自由に設定できなかったり、シャッタスピードの下限値は設定できずにISO感度だけが自動で制御される場合もあります。
一部の機種ではISO感度の自動設定もない場合があります。ISO感度の上限値とシャッタースピードの下限値を設定できるこの機能だけでもNikonのカメラをオススメできる理由になるくらい便利です!
まとめ
感度自動制御を使うことで自動で最適な設定にしてくれるのでめんどうな設定変更がなくなりシャッターチャンスを増やせます。
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