寒くなる時期や時間にカメラを外に置いておくといつの間にか結露で濡れていたり、逆に寒い場所から暖かい場所に入ってきたときにレンズが曇ったという経験をしている人も多いと思います。
ぼくも初めて冬場の星空撮影に挑戦したときは結露でレンズが曇ってしまいうまく撮影できなかったという経験をしました。
実は、外面に水滴がついて濡れているだけではなくカメラやレンズの内部まで濡れているかもしれません。
どうして結露が発生するの?
夏場に冷たいジュースを買って置いておくと表面がびちょびちょになるという経験は誰でもありますよね。
基本的にはジュースが濡れてしまうのと同じ理由ですが、結露は空気と物に温度差があるときに起きてしまいます。
温度差と言っても暖かい空気の中に冷たいものがあるとき起きるので、逆の冷たい空気の中に暖かいものがあったとしても結露は起きません。
また、状況的にはほとんどありませんが空気の温度が高かったとしても砂漠のように水分が含まれていなければ結露は起きません。
それでは、イメージを持ってもらうためさらに詳しく紹介していきます。
温度と結露の関係
空気中には目に見えない状態で水分が含まれているのですが、水分は空気が暖かければ暖かいほど空気中にたくさん含むことができます。逆に寒ければ寒いほどちょっとしか含むことができません。
うえのイメージ図にもあるように温度差が大きければ大きいほど結露で出てくる水の量が多くなります。
冬場の窓で結露が起きる理由
具体例の一つとして冬場の窓ガラスの結露を紹介します。2重窓になっている地域ではあまりたくさんでないと思いますがイメージしてもらえればと思います。
冬場の外の気温は0℃近くなったり寒い地域では氷点下10℃になったりもしますよね。それに対して室内の温度は暖房などで温められて20℃近くになっています。
窓ガラスはこの冷たい空気にあたって冷やされているので触るとわかると思いますが数℃まで冷えてしまいます。
この窓ガラスに部屋の暖かい空気が冷やされることで部屋の中の水分が結露して窓ガラスに付いてしまいます。
結露対策の方法
上で紹介したように結露の原因は「空気中に水分があること」と「暖かい空気が冷えること」の2つになります。
そのため、対策としては「空気を乾燥させる」、「温度を下げない」この2つが対策になります。
それでは、結露の対策方法を紹介していきます。
深夜、早朝、冬場などの屋外の撮影
冬場はもちろん、日中よりも気温が下がる深夜、早朝は夜露や朝露が起きてしまうため、カメラやレンズにも結露が発生してしまいます。
このような場合には「レンズヒーター」がおすすめです。
電源供給は携帯充電器などからUSBで電源もらって温めることができるので電源供給さえしてあげれば何度でも使うことができます。
使用時間も充電器容量などによりますが数時間程度使うことができるので長時間の撮影でも安心して使うことができます。
冬場レンズが冷え切っている状態から電車や室内に持ち込むとき
レンズ冷え切っている時に暖かい場所に持ち込むとレンズ表面が結露するだけにとどまらず、暖かい空気がレンズ内部に入り込んで内側にも結露が発生してしまい故障やカビの原因になってしまいます。
暖かい場所に入る前にジップロックにカメラと乾燥剤を入れておくことで水分が少ない冷たい空気でカメラやレンズを密閉することができます。
家に帰ったら防湿庫など水分が少ない場所に入れて結露からカメラやレンズを守るようにしましょう。
まとめ
カメラやレンズは精密機械なので水や湿気は天敵です。寒暖差の大きい深夜や早朝、季節の変わり目、冬場などの撮影では十分に気をつけましょう。
結露の原因は「空気中に水分があること」「暖かい空気が冷えること」の2つになるので、対策としては「空気を乾燥させる」「温度を下げない」の2つが対策になります。
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