流れ星の雨「流星群」を見よう!流星群の時期一覧とたくさん見るための条件を紹介!

天の川と複数の流れ星 被写体を知ろう
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皆さんは今まで流れ星を見たことはありますか?流れ星が流れている間に3回願い事を言うと願いが叶うとよく言われますがなかなか流れ星には出会えませんよね。

そんな流れ星をたくさん見ることができる流星群の中には毎年ある時期に現れるものもあるので、お子さんや恋人、友人と流れ星をみるのもとっても素敵な体験です。

今回は流星群がいつ見ることがでるのかどのように見えるのかなどを紹介していきます!

流星群とは?

流星群は字の通り流れ星の一群のことです。様々な流星群がありますが毎年多くみられるもので1時間当たり100個近くみられるものもあります。

普段も流れ星は見ることができますが非常に稀で狙って見ることが難しいので流れ星を見るなら流星群を狙いましょう。

流星群の種類

流星群は、「定常群」「周期群」「突発群」の3種類に分けることができます。

それぞれどのようなものなのか説明していきます。

定常群

定常群は毎年同じ時期に見られる流星群のことです。

有名なもので、しぶんぎ座流星群では極大と呼ばれる流れ星のピークがは毎年1月4日ごろ現れます。また、ペルセウス座流星群は毎年8月13日ごろに極大になります。

このように日にちも同じような時期に現れる特長のある流星群を定常群と呼びます。有名な流星群の多くは定常群に分類されています。

周期群

周期群は数年〜数十年周期で大出現が見られる流星群のことです。

しし座流星群は33年ごと、ジャコビニ流星群は13年ごとに大出現を見せています。ただし、必ずその周期で大出現するわけではないので注意しましょう。

大出現しない年でも数は少ないですが流れ星を多少見ることができることが多いです。

突発群

突発群は周期的ではなく突然現れる流星群のことです。

ほうおう座流星群などが突発群に分類されている流星群で1956年の12月に1時間当たり300個もの流れ星が観測されたようです。2014年には実に58年ぶりに観測に成功しました。

流星群の規模

流星群の規模(流れ星の出現数)はZHRZenith Hourly Rate)で表されます。日本語にすると天頂一時間流星数です。

流れ星を観測する人が放射点(流れ星のもとになる宇宙の塵が地球に衝突する場所、方角)を中心に、月や街灯などの光の影響が全くない理想的な条件で観測できる流れ星の数を表しています。

例えば、100ZHRであれば1時間で100個の流れ星が見られる規模を表しています。

ただし、実際には月や街灯の光の影響で弱い流れ星は見ることができないので実際に見られるのはZHRの半分から1/3以下になってしまうこともあります。

流星雨と流星嵐

流星群にもよりますがタイミングが合えば1時間に数個〜20個ほど、多いものでは100個ほどの流れ星が観測できるときがあります。

非常に数多くの流れ星が見られたときもあり、流星雨(レイン)や流星嵐(ストーム)と言うこともあります。

明確な定義はありませんが1時間で数百個から数千個見られたりする場合を流星雨、更に見られる場合を大流星雨や流星嵐と呼んだりするようです。

2001年には日本で1時間に数千個ほど、1966年のアメリカでは1秒間に40個(15万ZHR)ほども見られたようです!!まさに流れ星の大雨ですね!

流星群一覧と発生時期

流星群には約70個ほども種類があります。

時期や規模も異なりますので日本で毎年見ることができる流星群を表にまとめてみました。

流星群名
時期
ピーク
ZHR
活発度
しぶんぎ座流星群
12月28日〜1月12日
1月4日頃
120
強い
4月こと座流星群
4月16日〜4月25日
4月22日頃
15
強い
みずがめ座η流星群
4月19日〜5月28日
5月6日頃
60
強い
みずがめ座δ南流星群
7月12日〜8月19日
7月28日頃
20
強い
やぎ座α流星群
7月3日〜8月15日
7月30日頃
4
普通
ペルセウス座流星群
7月17日〜8月24日
8月12日頃
90
強い
はくちょう座κ流星群
8月3日〜8月25日
8月17日頃
3
普通
10月りゅう座流星群
10月6日〜10月10日
10月8日頃
不定
13年周期で強くなる
オリオン座流星群
10月2日〜11月7日
10月21日頃
20
強い
おうし座流星群(南群・北群)
11月1日〜1月25日
南群:11月5日
北群:11月12日
南群:5
北群:5
普通
しし座流星群
11月10日〜11月24日
11月17日頃
不定
通常10程度
不定で激しい流星嵐が来ている
ふたご座流星群
12月4日〜12月17日
12月14日頃
120
強い
こぐま座流星群
12月17日〜12月26日
12月22日頃
10
強い
※時期や数は年によっても変わるので例年の目安と思ってください。

みずがめ座δ南流星群とやぎ座α流星群のように時期が被っているものもあるのでそういう時期はたくさん見られるかもしれません。

流星群をたくさん見るための条件

せっかく流星群を見に外に出ても1個も見られなかったら残念ですよね。

たくさん見られる条件が揃っているのかしっかり確認してからでかけましょう。

やっぱり天気が大事

当たり前のことですが雨や曇など天気が悪いと星は全く見れません。出かけたときは良くても観察している最中に天気が悪くなってしまったら台無しです。

出かける前に曇らないかどうか天気予報などをしっかりと確認しましょう。

ただし、天気予報の晴れの定義は目視で雲の量を判断して、すべての空の雲の量が8割以下の時を晴れとしているので空の8割が雲で覆われていても晴れと出てしまうので天体観測をするにはあまり参考になりません。

以下のサイトで雨雲以外の雲の動きを調べることができます。

SCW - 天気予報 / 観測情報
スーパーコンピュータが予測する高解像度の天気予報.

月の状況を確認しよう

良い観測条件は月の光が少なくなる新月前後です。満月の光は流れ星に比べて非常に強いので満月のときはほとんど観測できません。

満月前後は非常に明るくなってしまいますが諦めるはまだ早いです。

太陽に日の出、日の入りがあるように月にも月の出、月の入があります。観察するタイミングによっては月が地球の反対側にあって月が見えないタイミングもあるので月の形だけでなく位置も確認してみましょう。

位置は以下のサイトで確認することができます。

月の位置計算
日本の各観測地点での指定日の月の位置を計算し、高度をグラフ表示します。

流星群のピークの時間帯

流星群のピークの時間帯をしっかり確認しましょう。ZHRが大きい数字だったとしても活発具合やピーク以外の時間帯ではあまり見られない場合もあります。

流星群のピークが昼間に来てしまう可能性もあるので日付だけでなく時間帯もしっかり確認しましょう!

流れ星の撮り方

流れ星の撮り方は基本的には星の撮り方と一緒です。星の撮り方は下の記事で紹介しています。
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ミラーレスや一眼レフカメラを買ったら星空撮影に挑戦したいと思いますよね。 星空のすごい写真を見ると本当に撮れるのかな?良いレンズや機材がないと撮れないんじゃないかな?と思っている人も多いのではないでしょうか。 実は星空の撮影は環境が良ければ...

流星群を比較明合成したい場合には赤道儀を使用して星の位置がずれないように気をつけましょう。また、カメラが回転するため木の枝などが入らないよう広い場所で撮影しましょう。

流星群はなぜ起きる?

流星群が起きる理由の説明イメージ図

流れ星は宇宙の塵(小天体)が地球にぶつかったときに大気との摩擦で高温になることで出現します。

ダストトレイルと呼ばれる塵の帯に地球がぶつかることで多数の塵が地球にぶつかってたくさんの流れ星ができます。これが流星群になります。

宇宙の塵(小さな少天体)は0.1mm以下の小さいものから数cm以上のものまで様々な大きさがあります。

小さいものは強く光らないので見えませんが大きいものでは満月よりも明るくなることがあり、昼間でも見ることができることもあります。

流星群の見える場所と見え方

流星群の見え方イメージ図
流星群には放射点と呼ばれる流星群が地球に向かってくる一点があります。

放射点から一直線で観測者に向かってくる流れ星は線ではなく点になってしまいます。それに対して観測者からみて上空を駆け抜ける放射点から離れた流れ星は長い線のように見えます。

流星群はどの方角でも見ることができますが、放射点に近いほど線が短くなり、離れるほど線が長くなるため放射点から離れた場所を見ていると多少見つけやすくなります。

放射点は流星群によって違うので確認しておきましょう。

まとめ

流星群は数十種類あり日本でも1年を通して楽しむことができます。観測できる時期は毎年若干変わるため時期をしっかり確認しましょう。

宇宙を感じることができる自然現象 流星群を是非楽しんでみてください!

もしかしたら流星雨、流星嵐などの奇跡のタイミングに出会えるかもしれません!!

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