虹を見るための3つの条件とは?珍しい虹の種類と撮り方のポイントを紹介!

森の上に出た濃い虹 撮り方

夏の夕立後など雨上がりの空でたまに見ることができる自然現象「虹」。見ることができたときには美しい景色に思わず写真を撮ってしまいますよね。

今回は虹の撮り方と様々な種類の虹をご紹介します。虹にも条件によって普段は見ることができない珍しい虹もあるのでぜひ確認してみてください。

ちなみに、虹は日本では7色と言いますが国によっては8色だったり5色だったり2色だったりと受け取られ方が全然違います。不思議ですよね!

それでは早速紹介していきます。

虹が出る条件

虹が出る条件のイメージ図

虹は太陽の光が空気中の水分に反射、屈折することで現れる現象です。

空気中の水滴の大きさによってくっきり見えるかぼんやり見えるかが変わります。水滴が小さいほどぼんやりしてしまい、大きいほどくっきりと7色に分かれた虹を見ることができます。

雪では太陽の光がうまく反射、屈折しないので雪の降った後などでは虹を見ることはできません。

虹を見るためにはいくつか条件を紹介していきます。

太陽が出ていること

虹は太陽の光が屈折することで出てくる現象なので太陽が出ていないときには残念ながら見ることができません。

太陽の光を受けて輝いている月の光でもうっすらと虹が見えることがあります。ただし、満月のように月の光が強くないとみることができないので普段はなかなか見ることができません。

太陽の光は様々な波長の光(青~赤まで様々な色)を持っているため7色の虹を見ることができますが白熱電球などは様々な色を持っていないため7色の虹を見ることはできません。

空気中にたくさん水分があること

太陽の光を反射できるくらい空気中にたくさんの水分が必要になります。

滝やシャワーなどで水しぶきが飛ぶような場所では空気中に水滴がたくさんある状態になるので太陽光が当たれば虹を見ることができます。

空に浮かぶでかい虹を見るには基本的には雨上がりの太陽光が差し込むタイミングを狙う必要があります。

太陽の反対側をみること

虹は必ず太陽の反対側に現れます。そのため、太陽光と水分の条件がそろっているときには必ず太陽の反対を見るようにしましょう。

さらに細かく説明すると虹は太陽の真反対(対日点)から42°付近の角度に現れます。太陽が出ている場合でも太陽が垂直近くの高い位置にある場合は見ることができないこともあります。

太陽の位置が低いほうが虹が見られる条件としては良いので朝や夕方、太陽の位置が低くなる冬のほうが条件がよくなります。

ただし、夏は夕立などで上の2つの条件が整いやすいので季節だけでは見やすさは一概に言えません。

太陽の周りや太陽付近の雲が虹色になることがありますがこれはまた別の現象になります。
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虹の種類

虹に種類なんてあるの?と思う人も多いかもしれませんがある条件で見ることができる珍しい虹にはそれぞれ名前がついています。

原理としては同じですがどのような珍しい虹があるのか紹介していきます。

主虹と副虹がはっきりと出た草原の写真

よく見ることができる最も一般的な虹からご紹介します。条件が良いと虹の近くにもう一本虹が見えたりします。

それぞれに名前がついているので今度虹を見たときには他の虹が出ていないか確認してみましょう。

主虹

虹というと基本的には「主虹」のことを言います。主虹は7色がくっきりと浮かび上がっていて、円の外側が赤色、内側が紫色になっています。

太陽との角度が40~42°の範囲で見ることができます。

副虹

副虹は主虹の外側にうっすらとみることができる虹で空気中の水滴に2回反射して出てくる虹です。
主虹は水滴内で1回反射しているのに対して、副虹は2回反射しているため主虹に比べて薄暗くなっていて、条件が良くないとあまりみることができません。

円の外側が紫色、内側が赤色の虹です。太陽との角度が51~53°の範囲で見ることができます。

アレキサンダー暗帯

アレキサンダーの暗帯は主虹と副虹の間の若干暗く見える部分を指します。

主虹は内側に反射が続くため内側が明るくなり、副虹は外側に反射が続くため外側が若干明るくなります。

そうなると、主虹と副虹に挟まれた部分が相対的に若干暗くなっているように見えるので、そのことをアレキサンダーの暗帯と呼びます。

白虹

海外の街中に現れた白虹

水滴が大きくなると色が虹の幅が広くなって色がはっきりします。それに対して水滴が非常に小さくなると色が分かれなくなり白い虹になります。これを「白虹」と呼びます。

更に小さくなると虹にならずに何も見えなくなってしまうため滅多に起きない非常にめずらしい現象です。

夕暮れの太陽光によって白虹が赤色に染まった虹を「赤虹」ということもあります。

反射虹

副虹と反射虹がうっすらと浮かぶ海辺の虹

太陽光が水面などに反射してもう1つの虹ができることが希にあります。この反射によってできた虹を反射虹と言います。

反射虹が浮かび上がると3本(主虹、副虹、反射虹の主虹)4本(主虹、副虹、反射虹の主虹、反射虹の副虹)になることがあります。

キレイなV字になることもあり非常にめずらしい現象です。

過剰虹

条件が非常によく過剰虹が表れている写真

過剰虹は紫色の先にもさらに虹が続いていて、虹がいくつか重なって見えるような虹のことです。

水滴の粒の大きさや太陽光の位置などによって希に見ることができるめずらしい虹のひとつです。

望遠レンズなどで見ると過剰虹かどうかをしっかり確認できるようになります。

光の干渉によって起きることから干渉虹とも呼ばれます。

月虹

月の光で現れた月虹

満月など月の光が強い場合にはうっすらと虹が見えることもあり、これを月虹と言います。太陽光と比べて非常に光が弱いため意識しないとあまり見ることができません。

雨上がりの満月を見たら月の反対側に虹が出ていないか是非探してみてください。

虹をキレイに写すには?

虹の撮影はスマホなどでも簡単に撮影できるのでオートでも簡単に写すことができます。

ここではさらに虹を印象的に写すためのポイントを紹介していきます。

ピクチャーコントロール/スタイルを変えよう

水滴の大きさや太陽光の強さなど条件によっては虹があまり鮮やかでない場合があります。

そんな時はピクチャーコントロール/スタイルを「風景」や「ビビッド」に変更することでより鮮やかに見せられることもあります。

コントラストが強くなることでさらに虹の光も強調されるようになります。

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明るさを意識しよう

基本的には順光になるのでコントラストが強くなりすぎることは少ないですが、コントラストが強すぎて思い通りに描写できない場合は、思い切ってHDR撮影することもおもしろいです。

明るく撮りすぎると白とびしてしまい鮮やかさが損なわれてしまうので注意しましょう。

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広角レンズで広く撮ろう

空気中の水分が広い範囲で均等になることは珍しく半円全てがきれいに見られることは意外と多くありません。

虹の半円がキレイにみられる特別なときに広角レンズがあると全体をしっかり写すことができるので非常におすすめです。

虹の半円は非常に大きく見えるのでスマホや標準レンズでは全体を写すことが難しいことが多いです。

PLフィルターを使ってみよう

PLフィルターは光の反射を抑えたり強調したりすることができるフィルターです。

虹はまさに太陽光が反射することによって見られる現象なので、PLフィルターを使うことで虹を強調させて鮮やかに撮ることができます。

様々な場面で使うことができるため1つは持っておきたいフィルターのひとつです。使い方によっては虹を消すこともできます。
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虹の撮影ポイント

虹を取り入れた写真撮影のポイント、ヒントを紹介していきます。非常に強い印象を与える被写体なのでうまく取り入れて素敵な写真に仕上げましょう。

虹全体を写す

広角レンズで撮られた大きく綺麗な虹

虹を中心に置いて広角レンズで全体を写す最もシンプルで力強い構図です。

街中では建物が邪魔になってしまうためなかなか撮影することは難しいですが、海沿いや光源などで虹に出会えたら1枚は撮っておきたい撮り方ですね。

虹の根元にスポットしてみる

草原をかける馬と虹の写真

望遠レンズで虹の足元にスポットを当てて虹を見せつつ他の被写体も一緒に見せることができます。

望遠レンズで見てみるとわかりますが虹の根本に注目すると虹の太さがよくわかります。何の変哲もない風景でも虹が入るだけで全く別の印象に生まれ変わります。

虹を副題にする

巨大な滝に現れた虹の写真

滝などの他の被写体と一緒に撮ることでスケールの大きさと自然の神秘をより豊かに表現することができます。

夏の川やご家庭のプールなどで水遊びしている姿に虹を取り入れたポートレート写真にすることで、より夏らしく素敵な写真にすることもできます。ホースなどを使うことで簡単に虹をつくることができます。

まとめ

虹を見る条件は、①太陽があること、②空気中にたくさん水滴があること、③太陽の反対側をみること、の3つがあります。

地域にもよりますが夕立の多い夏の夕方は3つの条件がそろうことが多いので虹を見られる条件がそろいやすい時期です。

天気予報で夕立や通り雨が起きるかも、と聞いたときには是非虹の撮影を狙ってみてはいかがでしょうか。素敵な思い出の一枚になるはずです!

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