シャッタースピード1/32000の世界!?5種類のシャッターの特長とメリット・デメリット

レンズを外したデジタルカメラ カメラ

色々な撮影に挑戦しているとシャッタースピードをもっと速くしたい!と思っても機種によっては1/2000が限界だったりしますよね。

しかし、世の中には1/8000や1/32000など超ハイスピードで撮影できるカメラがありますが、これは「シャッター」の違いによって変わってきます。

今回は、シャッターの違いとそれぞれのメリット・デメリットなどを紹介していきます。

シャッターとは?

イメージセンサーが光を取り込む量を時間で調整する機構のことです。

シャッターの中には「先幕」「後幕」などの専門用語が出てきますが、詳しくは『フォーカルプレーンシャッターの構造と動作』で紹介しているのですぐ知りたい方はパーっと読み飛ばしてみてください。

シャッターの種類と特長

シャッターにはどんな種類があるのか、それぞれの特長を紹介していきます。

細かく分類したり過去に使われていたものを入れるともっと種類が増えてしまうので、一眼レフやミラーレス、コンデジで採用されている主なシャッターについて説明します。

メカニカルシャッター/メカシャッター

メカニカルシャッターは、物理的に光を遮る構造になっているシャッターです。メカシャッターとも呼ばれます。

シャッターを動かすのには電気以外にもバネや空気圧で動かすものもあり、分類を分けることもできます。

デジタルカメラが一般的になっている現在では、もちろん電気で動かすものがほとんどです。

フォーカルプレーンシャッター

フォーカルプレーンシャッターは一眼レフなどで一般的に採用されているカメラボディ内のイメージセンサー手前についているシャッターです。

先幕と後幕と呼ばれる2つのシャッターを使ってシャッタースピードを調整します。

構造と動作については後で解説しているので確認してみてください。
  • メリット
・高速でシャッターを切ることができる
・写真の歪みを最小限に抑えることができる
・イメージセンサー特有のノイズが発生しない
  • デメリット
・振動が大きくシャッタースピードによっては画質が悪くなる
・シャッター音が大きく静かな場所ではあまり撮影できない
・フラッシュを使うときにシャッタースピードを速くできない

レンズシャッター

レンズシャッターはレンズ内に入っているシャッターです。

カメラ本体にシャッターを入れる必要がないのでボディをコンパクトにできることからレンズ一体型のコンデジに採用されることが多いです。

レンズの前なのか真ん中なのか取りつく位置も機種によって変わります。

絞りのような機構のシャッターがついています。こちらも構造と動作について後程、解説しています。
  • メリット
・振動が少なく画質低下の心配がない
・シャッター音が比較的静か
・フラッシュを使ってもシャッタースピードを速くできる
  • デメリット
・シャッタースピードを速くできない

電子シャッター

電子シャッターは物理的に光を遮るシャッターがなく、電気的な制御でシャッターを切る方法です。

デジタルカメラの登場からミラーレスや高級コンデジの登場でさらに研究・開発が進められているシャッターで今後の発展にも期待できます!

シャッター音がないので演奏会や動物、家族や友人、恋人の寝顔など様々な場面で楽しめます。

また、SONYから出たRX100Ⅳ(DSC-RX100M4)では電子シャッターを使うことで最速でシャッタースピード1/32000と驚異的な世界を楽しむことができます。

ローリングシャッター

ローリングシャッターはイメージセンサーに当たった光を上部から下部に向かって順番に読みだして現像していく電子シャッターの1つです。

スマートフォンやミラーレス一眼で採用されていることが多く、iPhoneにも使われています。

安価で小型化もできますが、動きの速い被写体が歪んだり強い光を受けるとノイズが発生したりする場合もあります。
  • メリット
・比較的安い
・シャッター音がない
・振動がない
  • デメリット
・動きの速い被写体を撮ると歪む(こんにゃく現象)
・フラッシュを使うとシャッタースピードを速くできない
・強い光を受けるとノイズが出る

グローバルシャッター

グローバルシャッターはイメージセンサーで受けた光を一気に読みだして全体を現像することができるシャッターです。

メカシャッターと電子シャッターのいいとこ取りをしたような高性能シャッターで様々な撮り方ができます。

まだまだ一部のカメラでしか採用されていませんが今後さらに開発が進めば採用されるカメラも増えてくるかもしれませんね。
  • メリット
・シャッター音がない
・動きの速い被写体も歪まない
・フラッシュを使ってもシャッタースピードを速くできる
・振動がない
  • デメリット
・強い光を受けるとノイズが出る
・高価

ハイブリッド

電子シャッターとメカシャッターを組み合わせたものもあります。

電子先幕シャッター

先幕だけ電気的に処理して後幕は物理的なシャッターで光を遮ります。

フォーカルプレーンシャッターと比べて振動やシャッター音を小さくできるという特長があります。

一部の一眼レフやミラーレスで採用されている方式です。
  • メリット
・シャッター音が小さい
・振動が少ない
  • デメリット
・強い光を受けるとノイズが出る

シャッターのメリット・デメリット

シャッターの種類
メリット
デメリット
フォーカルプレーンシャッター
・高速でシャッター可能
・写真の歪みを最小限に
・ノイズの発生を抑える
・振動が大きい
・シャッター音が大きい
・フラッシュ使用時SSに制限
レンズシャッター
・振動が少ない
・シャッター音が比較的静か
・フラッシュ使用時SS制限なし
・SSを速くできない
ローリングシャッター
・比較的安い
・シャッター音がない
・振動がない
・動きの速いが歪む
・フラッシュ使用時SSに制限
・強い光でノイズが出る
グローバルシャッター
・シャッター音がない
・動きの速い被写体も歪まない
・フラッシュ使用時SS制限なし
・振動がない
・強い光でノイズが出る
・高価
先幕電子シャッター
・シャッター音が小さい
・振動が少ない
・強い光でノイズが出る
※SSはシャッタースピードのことです。

フォーカルプレーンシャッターの構造と動作

カメラ内部のイメージセンサーの手前についている一般的なシャッターの構造と動作について紹介していきます。

この構造はシャッターにだけついているので電子シャッターにはついていません。

フォーカルプレーンシャッターの構造

フォーカルプレーンシャッターの構造

シャッターは先幕と後幕とフレームからできています。

先幕と後幕が光を遮るのでイメージセンサーまで光を届けるには先幕、後幕の両方が開いている必要があります。

フォーカルプレーシャッターの動作

フォーカルプレーンシャッターの動作は先幕が先に開いてイメージセンサーに光を当てます。

その後、後幕が閉じていき光を遮ります。

シャッタースピードは後幕と先幕の動作する時間の差で変えることができます。

シャッタースピードが速い時

シャッタースピードが速い時のシャッターイメージ
①先幕が先に開く
②先幕が開ききる前に後幕が閉じ始める
③後幕が閉じる

シャッタースピードが遅い時

シャッタースピードが遅い時のシャッターイメージ
①先幕が開く
②先幕が開ききった後も光を当てる
③後幕が閉じる

レンズシャッターの構造と動作

レンズシャッターはレンズについているシャッターなので上で紹介したシャッターとは構造も動作も少し違います。

レンズシャッターの構造

レンズフォーカスの構造

レンズシャッターの構造は非常にシンプルで絞りと同じような羽根のついたシャッターが絞りの近くについています。

レンズ内に入るためカメラボディをシンプルでコンパクトにできます。

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レンズシャッターの動作

レンズシャッターは1枚以上の羽根の開閉で光を当てる時間を調整します。

絞りが解放されているときより、絞られているほうがシャッタースピードを速くすることができるという特長があります。

日中の明るい時間では絞りを開放してシャッタースピードを速くしたいときもありますが、レンズシャッターでは限界が出てきてしまいます。

絞りを開放しているとき

絞りを開放したときのレンズシャッターイメージ

距離が遠いので時間がかかり速くすることができません。

絞りを絞っているとき

絞りを絞ったときのレンズシャッターイメージ

すぐに閉じることができるのでシャッタースピードを上げることができます。

まとめ

シャッターの違いによる特長は大きく異なる点が多いです。

デジタルカメラの場合はメカシャッターと電子シャッターの両方を採用しているカメラも増えてきているので、さらに表現の幅が広がってきています。

今後さらなる技術の進歩によってもっと楽しい撮影も楽しめるようになるかもしれませんね!

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