フラッシュの強さと届く距離は?フラッシュの使い方と注意点を紹介

フラッシュの使い方のアイキャッチ カメラ
カメラを始めたばかりのときは暗い場所では積極的にフラッシュを使って撮影している人も多いと思います。
逆にカメラに慣れてくると標準のフラッシュはほとんど使わなくなってくるかもしれません。

フラッシュの使い方は簡単かと思う方も多いかもしれませんがより良い写真を撮ることを考えると意外と奥が深い機能の1つでもあります。

今回はフラッシュの使い方や光の届く距離などの基本的なことを紹介していきます。

フラッシュの種類

フラッシュにはカメラにもとから付いている内蔵タイプの外付けタイプの2種類があります。

それぞれの特徴を紹介していきます。

内蔵タイプのフラッシュ

地図の上に置かれた内蔵フラッシュ付きのコンパクトデジタルカメラ

カメラに内蔵されているタイプで基本的に正面にだけ発光させることができます。

コンパクトデジタルカメラのようにフラッシュが常に外に出ているものと、一眼レフのように普段はしまわれていて使うときだけ出てくる機種があります。

設定や操作ミスでフラッシュを間違って使ってしまわないように普段しまわれている機種のほうが便利です。

電池などの外部充電は必要ないですがカメラバッテリーを使用するので使えば使うほど電池が減りが早くなります。

外付けタイプ(クリップオンストロボ)

茶色いテーブルの上に置かれた外付けフラッシュの写真

外付けタイプは取り外し、付け替えができるタイプで光の強さ内蔵タイプと比べて強いものが多いです。

フラッシュの向きを変えたり光の強さ色々と変えられたり無線機能があるなど様々な機能があります。様々な場面で幅広く使えますが高価なものも多いです。

電池などの外部電源を使用するものが一般的でカメラ本体の充電を気にしなくていいなどのメリットもあります。

フラッシュの光の強さと届く距離ってどれくらい?

フラッシュの届く距離と適正な場所を示したイメージ図

フラッシュの強さと光が届く距離について説明していきます。

絞りやISO感度の設定によって届く距離も変わるのでフラッシュの強さだけでなく設定についても押さえておきましょう。

フラッシュの強さ

フラッシュの強さはGN(ガイドナンバー)で表されています。

通常のカメラの内蔵フラッシュはGN6~12程度ですがプロが使うような外付けのストロボはGN60のような内蔵フラッシュの5~10倍といった非常に強いものもあります。

内蔵フラッシュの強さはメーカーのホームページのカメラ詳細に書いてあるので確認してみましょう。

フラッシュの届く距離

フラッシュの届く距離はGNとF値とISO感度によって決まり、計算で求めることもできます。

届く距離=GN/絞り値✕√(ISO感度/100)

おおよその目安を表にまとめました。
フラッシュのガイドナンバーと絞りとISO感度の対応表参考図

このようにGNとISO感度が大きく絞り値が小さいほど遠くまで光が届き、GNとISO感度が小さく絞り値が大きいほど光が届きません。

一般的な内蔵フラッシュではISO感度100、絞り値4.0で1.5~3m程度になります。

適切なフラッシュの距離

フラッシュに近づきすぎると光が強すぎて不自然な写り方になってしまいます。
逆に遠すぎるとフラッシュの光が届いていたとしても光が弱いので暗くなってしまいます。

フラッシュには明るさを調整できるものもあるので強さを調整することで適切な距離を変えられます。

周囲の明るさにもよるので最適な距離は変わりますが基本的には近づきすぎないことを意識しましょう。

フラッシュを使う場面

降雪がキレイに写った海外の家屋を写した写真

フラッシュは電池の消耗も激しいので使いどころが重要です。

暗い場所

暗い場所ではもちろんフラッシュの力が発揮されます。

フラッシュを使うと非常に明るくなるため、ISO感度を下げてシャッタースピードを速くした撮影ができるようになります。

暗闇でジャンプして撮影してもぶれないくらいのシャッタースピードを確保することもできます。

逆光

太陽が出ていて明るくても逆光で撮ってしまうと撮りたい被写体が真っ暗になってしまったり影が強く出たりしてしまいますよね。

そんな時でもフラッシュを使うことで太陽光にあたっている部分と逆光の部分を同じような明るさで表現することができます。

ただし、被写体に近づきすぎて当たる光が強すぎると不自然になってしまうので注意しましょう。

雪や雨を強調

雪や雨の中でフラッシュと使うことで強調させることができます。

特に雪の中で使うと白い玉がいくつも浮かび上がって幻想的な世界を表現することができます。

フラッシュの使い方

鏡に映ったフラッシュを光らせたニコンのカメラ

フラッシュの設定方法をご紹介していきます。

オートモードの場合は暗い場所で自動で使ってくれるので気にする必要はありませんが、明るい場所やフラッシュを使えないシーンモードでは設定を変える必要があります。

撮影モードをオートから変えよう

撮影モードが「オートモード」や「シーンモード」のままだと暗いときには自動でフラッシュを使ってくれますが明るいときには使いたいときに使うことができません。

フラッシュを使う場合は、絞り優先(A)モードやシャッタースピード優先(S)モード、マニュアル(M)モード、Pモードなどに切り替える必要があります。

このモードにすることでフラッシュの設定を「強制発光」にすることができ、明るい場所でもフラッシュを使えるようになります。

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フラッシュ強制発光に変更しよう

フラッシュを強制発光させるために設定を変更しましょう。

メニュー画面や基本画面からフラッシュのON/OFF設定ができます。

一眼レフのようにショートカットボタンが多い機種ではフラッシュのON/OFFが即座に選べるボタンがある機種も多いので確認してみてください。

露出補正を設定しよう

マニュアルモード以外のモードでは明るさを自動で調整して撮影してくれますが、フラッシュを発光させることで写真全体の明るさが変わってしまう可能性があります。

露出補正をしっかりと行って思い通りの明るさを演出することができます。

フラッシュにも調光機能があるので必要に応じてフラッシュの明るさも変更しましょう。

フラッシュのモードを選択しよう

基本的には通常のフラッシュモードで大丈夫ですがいくつか種類があるので簡単に紹介します。

通常発光

通常の発光で上でも紹介した「暗い場所」「逆光」「雨や雪」などで使う最も一般的な撮影で使うフラッシュモードです。

赤目軽減発光

事前にAF補助光を光らせることによって暗闇でのポートレート撮影でも赤目現象を抑えることができます。

ハイスピードシンクロ

フラッシュを使用した撮影をする場合、シャッタースピードが速すぎるとシャッター自体が写り込んでしまい黒い影ができてしまいます。

フラッシュを使う場合のシャッタースピードは機種にもよりますが1/200〜1/160程度より遅くなります。

ハイスピードシンクロはフラッシュを1回ではなく連続で発光させてシャッタースピードが速くても影ができないように撮影できる機能です。

先幕シンクロ(スローシンクロ)

長時間露出でシャッターが開いた直後にフラッシュを光らせる撮影です。
通常発光+長時間露出でスローシンクロになるので「スローシンクロ」といったモード自体はないカメラが多いです。
夜景や星空と手前にいる人を同時に写したいときに使います。

後幕シンクロ

長時間露出でシャッターが閉じる直前にフラッシュをお光らせる撮影モードです。
光跡と被写体を自然に見せることができます。基本的には動いているものを撮影するときに使います。

フラッシュを使用するときの注意点

崩れかけた建物の前に張られている注意と書かれたビニールテープ

フラッシュの光は非常に強いのでやたらめったら使うと生物や周りの人の迷惑になってしまい事故やトラブルにつながってしまうことがあります。

また、より良い写真を撮るときにも気をつけたいポイントがあるので紹介していきます。

料理やポートレートではなるべく直接当てない

街灯の少ない場所ではフラッシュを使うのは仕方ありませんが、室内など薄暗い場所で料理やポートレートを撮るときはフラッシュの光を直接正面から当てるのはあまりよくありません。

強すぎる光や不自然な影のでき方でギラギラした写真になってしまいます。

フラッシュの光を壁や天井、レフ板などに反射させて取ることで程よい明るさの光で撮影することができます。

内蔵フラッシュでは光の向きを変えることができないので、そんな時には外付けタイプのストロボを使うようにしましょう。

赤目に注意しよう

暗い場所で撮影するときにフラッシュを使うと目が赤くなってしまうことがあります。これを赤目現象と言います。

人間の目は暗い場所では光をたくさん取り込むために瞳孔が開きます。
瞳孔が開いている状態で光が当たると毛細血管にたくさん光が当たるため赤く写ってしまいます。

対策方法をいくつか紹介します。

眩しい場所を見ててもらう

瞳孔が閉じれば赤目現象は起きません。
街灯など眩しい場所を撮影直前まで見てもらうことで抑えることができます。

フラッシュの赤目軽減機能を使う

カメラの設定でフラッシュの赤目軽減機能をつかことで撮影前に補助光が光るので赤目を抑えることができます。

カメラのレンズを見つめない

フラッシュの光が瞳に反射してレンズに入ることで起きるのでレンズを直接見ずに撮影者の肩あたりを見るなどすると抑えられることがあります。

編集ソフトで編集する

画像編集ソフトに赤目を修正する機能があるので使用することで赤目を抑えられます。
編集では軽減することができても完全には除去できないこともあります。

影に注意しよう

誰でも知っているように影は光源の反対側にできます。

カメラのレンズとフラッシュ(ストロボ)の位置は若干ずれるので影が思わぬ方向に広がってしまいます。

影ができる方向を考えて撮影するか影が写る壁から被写体を離して撮影するようにしましょう。

車や電車などに向けてはダメ

フラッシュの光は非常に強いため暗闇の中にいる人に突然フラッシュの光を当てるとびっくりさせてしまいます。

車を運転している人にフラッシュを当ててしまうと事故につながってしまうので絶対にやめましょう。

動物など生き物にもダメ

動物園や水族館などでは撮影がOKでもフラッシュはNGという場合が多いです。

そのような場所で使ってしまうと動物たちを驚かせるだけでなく、場合によっては動物を失明させてしまう可能性もあります。

使用しないときもフラッシュライトが外に出ているカメラでは特に事前に設定を確認するようにしましょう。

まとめ

フラッシュの強さはGN(ガイドナンバー)で表され、光の届く距離はGNと絞りとISO感度で決まります。

明るい場所で撮影したい場合は撮影モードを絞り優先やシャッタースピード優先モードにして強制発光させましょう。

フラッシュを活用することでISOや絞り、シャッタスピードを変えて撮る写真とまた違った写真を撮ることができます。

ただし、使い方や使う場所を間違ってしまうとトラブルにもなってしまう可能性があるので十分注意しましょう。

カメラの基本設定・機能

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