カメラメーカー8社の特長を大公開!初めてでも失敗しないカメラの選び方

キヤノンとNikonのカメラ カメラ
この記事は約12分で読めます。

カメラを始めてみようかなと思っても一眼レフやミラーレスなど、どの種類のカメラを選べばいいのか、どこのメーカーのカメラを選べばいいのかわからないですよね。

今回はどのような選ぶべきカメラの種類と各メーカーの特長を紹介していきます。

逆に自分に合わないカメラを買ってしまうとお蔵入りになったり、別のカメラが欲しくなったりと後悔することになってしまいます。

自分に合ったものを選ぶことができればお気に入りのカメラとして長く使っていけるので、最初のカメラだからこそ自分に合ったカメラを慎重に選びましょう。

自分に合っているカメラを見極めよう

カメラ選びのフローチャート

デジタルカメラの種類は主に「一眼レフ」「ミラーレス」「コンデジ」「スマホ」の4つがあります。構造や具体的な違いはこちらの記事で紹介しているので合わせて確認していきましょう。

初心者でもすぐわかる!デジタルカメラの種類とそれぞれのメリット・デメリット
一眼レフやミラーレス、最近では高級コンデジと呼ばれる様々な機能を持ったものまで出てきています。 スマホの登場でデジカメを持つ人も少なくなってきているかもしれませんが、今回はカメラの種類とどのような違いがあるのかについて紹介していきます。 そ...

カメラを選ぶ前にまずは、何を撮りたいか、どこで撮りたいか、自分がカメラを持った時にどうしたいか想像してみましょう。

「旅行に持っていきたい」「スポーツ観戦に持っていきたい」「散歩/登山で使いたい」「鉄道などの趣味に使いたい]などなど、ざっくりでもいいのでイメージすることがカメラ選びで失敗しない一番の近道です。

それでは、カメラの種類別にこんな人にオススメ!というのを紹介していきます。

一眼レフカメラ

一眼レフカメラはオートフォーカスなどの性能がよく、センサーサイズが大きいものも多くより高画質な写真を撮ることができます。

また、持ちやすさや操作性も非常に良いので設定を変更するときの煩わしさが少なくなっています。設定変更を頻繁にすることもあるのでストレスフリーで快適です。

その分大きく、重くなってしまうことが多いです。

こんな人におすすめです。

  • スポーツ観戦や発表会等、動きの一瞬を撮りたい人
  • 花火や星空、夜景等、暗い所でもきれいに撮りたい人
  • レンズ交換や設定変更して様々な写真を撮りたい人
  • 鉄道やディズニー等、趣味に使いたい人
  • カメラを趣味にしたい人
  • 一人旅や旅行が好きな人

逆にこんな人は合わないかもしれません。

  • 旅行などは身軽に行きたい/重いものは持ち運びたくない人
  • 画質や写真にあまりこだわらず手軽に撮りたい人

ミラーレス一眼

コンパクトでありながらレンズ交換や細かく設定できるなど一眼レフと同じような撮影もできます。

軽量なので女性の方や重い機材は持ち歩きたくない方も気軽に楽しむことができます。ただし、性能面で一眼レフに若干劣っていたりする部分もあります。

比較的新しい技術なので歴史の長い一眼レフに比べてアクセサリやレンズの自由度が多少ないのもポイントになります。

こんな人におすすめです。

  • スポーツ観戦や発表会等、動きの一瞬を撮りたい人
  • 花火や星空、夜景等、暗い所でもきれいに撮りたい人
  • 登山などアクティブなアウトドアを楽しみたい人
  • カメラを趣味にしたい人
  • 一人旅や旅行が好きな人

逆にこんな人は合わないかもしれません。

  • より高画質で機能が豊富なものが欲しい人
  • レンズやアクセサリーで様々なものを試したい人

コンパクトデジタルカメラ

コンパクトで携帯性が非常に優れています。安いものから高級モデルまで幅広くあるため、選択肢の幅が広くなります。

レンズを買う必要がないため、一度買ってしまえば新しい出費がなくなります。そこで高級モデルを買うという選択も出てきます。

こんな人におすすめです。

  • 携帯性を重視する人(旅行のお供に)
  • 限定的な用途で使う人(仕事や業務に)
  • アクティブに活動する方(登山やアウトドアに)

逆にこんな人は合わないかもしれません。

  • 写真にこだわりたい人
  • スマホで十分だと感じる人

どこのメーカーが良いの?

メーカー選びは非常に重要です。特に一眼レフやミラーレス一眼を考えている人は、レンズやアクセサリの選択肢が大きく変わってきてしまいます。

三脚などのアクセサリは互換性がありますが、レンズには基本的に直接的な互換性がありません(繋げるためのものもあります)。今後のことも考え慎重に選んでいきましょう。

デシタルカメラのシェアを見てみよう

シェアの多いメーカーは使っている人が多い分、様々な情報を多くの人と共有できます。また、参考にするきれいな写真もたくさん見ることができるので勉強にもなります。

サードパーティの商品もたくさん出るので様々な撮影が安く楽しめることも多いです。

それぞれのシェアがどの程度なのか紹介していきます。

一眼レフカメラ

1位 2位 3位
2019 キヤノン(57.4%) ニコン(39.3%) リコー(3.1%)
2018 キヤノン(61.1%) ニコン(34.4%) リコー(4.2%)
2017 キヤノン(63.3%) ニコン(31.6%) リコー(4.8%)

このようにキヤノンとニコンの大手2社で90%を超えるシェアを持っています。

一眼レフを初めてカメラを買うときは強いこだわりなどがなければ基本的にはこの2社どちらかから選ぶのがおすすめです。

ミラーレス一眼カメラ

1位 2位 3位
2019 キヤノン(31.6%) オリンパス(23.5%) ソニー(22.7%)
2018 オリンパス(27.7%) キヤノン(21.3%) ソニー(20.2%)
2017 オリンパス(26.8%) キヤノン(18.5%) ソニー(17.9%)

ミラーレスはオリンパスとソニー、キヤノンが上位3位を占めています。

年々人気が増してきていて技術の進歩も著しくどんどん一眼レフに追いついてきています。今後ミラーレスユーザーがどんどん増えていると考えられているようです。

2011年にはパナソニックが1位でしたが今ではシェアも落ちてきています。また、ニコンもミラーレスを出していますが発売が遅くうまく入り込めていないようです。

人気機種も多い、オリンパス、ソニー、キヤノンから選ぶのがおすすめです。

コンパクトデジタルカメラ

1位 2位 3位
2019 ニコン(31.5%) キヤノン(29.8%) ソニー(11.9%)
2018 キヤノン(27.9%) ニコン(25.5%) カシオ(17.2%)
2017 キヤノン(27.3%) ニコン(22.1%) カシオ(19.3%)
キヤノンのシェアが大きいですが年によっては2位3位と競ることもあります。

10年以上シェア1位となっていたキヤノンも2019年発表(2018年1月1日~2018年12月31日)ではついにニコンが1位となりました。

コンデジのシェアは比較的割れており、ベスト3以外にも富士フィルム、オリンパス、パナソニックなど10%近くのシェアを持っている会社が多くあります。

シェアが大きいメーカーを選ぶメリット

初めてカメラを買う方は、シェアが大きいメーカーを選ぶことをオススメする理由が3つあります。

アクセサリやレンズが多くデザインの幅も広い

シェアが多いのでそれだけプロから素人まで、幅広く使われています。

そのため、レンズやレリーズなどのアクセサリをサードパーティの商品もたくさんあるので安く高性能のものを使える機会も増えてきます。

さらに、同じ機種でも色違いがあるなど選択肢の幅も大きく広がります。

中古品の数が多い

多く出回っている分中古に出されている機種やレンズも豊富にあります。

レンズ1つでも新品で買うと高いので、中古品をうまく活用することでコストを下げられる可能性は十分あります。

撮影技術の共有がしやすい

写真投稿サイトでは写真とともに機種名、レンズ名、絞り値やシャッタースピードなどの情報も掲載されていることがあり、メジャーなメーカー/機種であるほど多くなります。

素敵な写真を真似して写真を撮ることで自分でもキレイな写真の撮影を楽しむことができますし、勉強にもなります。

各メーカーの特長を紹介

テレビやエアコンなどでもメーカーによって違いがあるようにデジタルカメラでもメーカーごとの特長があるので確認していきましょう。

大手メーカーの7社の特長をまとめました。

Canon(キヤノン)

キヤノンのロゴ

言わずと知れたカメラメーカーの最大手。会社名は「キヤノン」と書きますが読み方は「キャノン」です。1933年創業当時からカメラに関する開発を行ってきており、歴史も古く技術的にも製品的にも非常に信頼性の高い企業です。

カメラ以外にもプリンターや医療機器などの研究開発を行っています。一眼レフ、ミラーレス、コンデジすべての種類でシェアで上位にランクインしています。

特長

  • ポートレート(人物)撮影が得意
  • オートフォーカスが早い
  • キャノンならではの色調再現

キヤノンのカメラは人肌などをきれいな色合いにすることを得意とします。また、オートフォーカスの技術に長けており非常に早くピントを合わせることができます。

Nikon(ニコン)

こちらも大手カメラメーカーで、知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。

100年近い歴史があり、昔は軍事系のものを開発していたという歴史があり、カメラ開発も1945年ごろから行っています。一眼レフとコンデジのシェアも上位に入っていて非常に信頼感のあるカメラメーカーです。

特長
  • 風景の撮影に長けている
  • 壊れにくく非常に頑丈
  • オートフォーカスの精度が高い
元々軍事関係の開発していたこともあり、非常に頑丈で壊れにくいという特徴があります。

また、リアルな色味を出すことを得意としており風景などをきれいに撮影することができます。

OLYMPUS(オリンパス)

オリンパスのロゴ
ミラーレス一眼カメラの市場に早くから参入しており、ミラーレスでは長年シェアNo.1を獲得しています。

こちらの会社も100年近い歴史があり、内視鏡などの医療用の光学機器や顕微鏡では世界最大手となっています。コンデジでもシェアを広げてきています。

特長
  • マイクロフォーサーズ規格を採用しており使用できる製品の幅が広い
  • 防塵防滴などの機能がついている機種が多い
  • 手振れ補正の機能が充実
オリンパスとパナソニックはマイクロフォーサーズ規格を採用しているため、この2社の製品なら本体とレンズがどんな組み合わせでも使用することができます。

また、防塵防滴を実現している機種もあるため雨の日でも気にすることなく撮影を楽しむことができます。

SONY(ソニー)

SONYのロゴ

言わずと知れたソニーですが、テレビやスマホ、ゲームだけでなくカメラの世界でも様々な機種を出しています。

イメージセンサーの開発も行っており、ニコンのイメージセンサーもソニー製のものが使用されています。

コンデジとミラーレスにおいてシェアが大きく、年度によってはシェアNo.1を獲得した年もあります。

特長
  • 一眼レフに近い画質を再現できる
  • 動画の撮影も得意
  • 豊富な機能で様々な製品との連携が強い

世界先端の技術から生み出されるイメージセンサーにより、ミラーレスでありながら一眼レフのような写真を撮ることできます。

また、ビデオ撮影の技術も非常に優れておりビデオカメラのシェアもほとんど毎年No.1です。

様々な製品を出しており、カメラに搭載されているwi-fiを使用することにより様々な機器と連携ができる機種も多いです。

パナソニック

パナソニックのロゴ

パナソニックも非常に有名な企業で家電製品等をメインで取り扱っている企業になります。

実は世界で初めてミラーレスを開発したのがパナソニックなんです。ミラーレスのシェアも2016年度は4位と2015年度から順位を下げていしまいましたがシェア数もまだまだあります。

2008年「松下電気」、「ナショナル」からパナソニックへと社名変更したことは記憶に新しいですね。

特長
  • マイクロフォーサーズ規格を採用しており使用できる製品の幅が広い
  • 動画の撮影も得意
  • 自撮りしやすい機種が多い
オリンパスと同様マイクロフォーサーズ規格を採用しているため製品の選択肢が増えています。

また、2016年度ビデオカメラでシェアNo.1を獲得するなどビデオ撮影においても信頼性が高いという特徴があります。

富士フィルム

富士フィルムのロゴ

年末年始に毎年CMで流れる「お正月を写そう」でおなじみの富士フィルムですが、会社名は「富士フィルム」ではなく「富士フイルム」と書き、読み方も後者になります。

ミラーレス一眼レフに力を入れており、近年高級思考のモデルがヒットしています。

特徴
  • クラシックな雰囲気の特徴的なデザイン
  • 独自技術による美しい色彩
  • 高級モデルのコスパの良さ

他社のデザインとは少し違う独特の雰囲気があるデザインとなっています。また、写真フィルムの技術によって培われた繊細な色彩の再現力を生かした性能となっています。

高級モデルの「FUJIFILM X 」シリーズが好調で人気があります。

RICOH IMAGING(リコーイメージング)

リコーのロゴ

デジタルカメラのブランド名は「PENTAX(ペンタックス)」になります。年度によっては一眼レフカメラのシェアでNo.3を獲得しています。

キャノンとニコンが大半を占める中、長年のファンがつくような魅力あるカメラになっています。

特徴
  • PENTAX製レンズの互換性の高さ
  • 世界最小最軽量の機種を有する
  • 防塵防滴を採用している機種が多い

純正アダプターが1枚あれば1957年以降に発売されたレンズを全て使用できるといった、長年使っている人に配慮した設計になっています。

また、一眼レフとミラーレスにおいて世界最小最軽量を実現しています。防塵防滴になっている機種もありコストパフォーマンスの高い製品が数多くあります。

CASIO(カシオ計算機)

カシオのロゴ

カシオはコンパクトデジカメしか取り扱っていませんが、コンデジのシェアNo.3を獲得しています。実は液晶画面付きデジタルカメラを世界で初めて作ったのはCASIOなんだそうです。

特徴
  • ユニークな機能が豊富
  • 撮影、再生のスピードが速い
  • 自撮りしやすいなどユニークな設計

シャッター押した3秒前から録画できる機能や様々なシーンキレイに撮れるベストショットという機能があり、遊び心のある機能がたくさんあります。

また、スタンドが付いていたり液晶画面が自由に動かせたりと色々な撮り方がカメラ1台のみでできます。

メーカーまとめ

色々と述べてきましたがシェアや性能を鑑みて、個人的なオススメをまとめました。

一眼レフ:キャノン、ニコン
ミラーレス:オリンパス、ソニー、キャノン
コンデジ:キャノン、ニコン、カシオ

コンデジは機能や好みもあるので一概には言えませんが一眼レフはプロもよく使用している上記2社から選ぶことをオススメします。

まとめ

カメラの種類とメーカーを選ぶためには、何を撮るか、どこで撮るかといった用途を考えることが一番です。

用途と各メーカーの特徴やシェアを照らし合わせてカメラを選んでみてください!

用途が全然決まっていないと言う方は風景メインが撮りたいならニコンの一眼レフ、人物メインで撮りたいならキャノンの一眼レフがおすすめです。

カメラ選びはフィーリングも大事なので自分で気に入った物を選びましょう!

コメント