思い通りのピント合わせが格段に速くなる!フォーカスエリアの使い分けとおすすめの設定

上空からとられた島と青い海にフォーカスエリアのイメージが入った写真カメラ
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思い通りの場所にピントがなかなか合わずピント合わせ苦労しているという人も多いのではないでしょうか?フォーカスエリアを変えることでその悩みを解決できるかもしれません!

カメラを始めたばかりの人はフォーカスエリアと聞いてもあまりピンとこない人も多いと思います。そこで今回はどのような設定があるのか、おすすめの設定などをご紹介していきます。

フォーカスエリアを設定することで思い通りの場所に素早くピントを合わせることができるようになります!

フォーカスエリアモードも深く関係してくるのでまずはこちらを確認するとわかりやすいと思います。
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フォーカスエリア/フォーカスポイントとは?

フォーカスエリア/フォーカスポイントは、ピントを合わせる位置、または、ピントを合わせる位置の設定のことです。
多くの場合はフォーカスエリアをカメラの設定の意味で使います。

カメラの仕様で11点、39点、117点AFなどの表記があると思いますがこれがピントを合わせられる位置の数になります。

入門機ほどポイント数が少なくて上位モデルであるほどポイント数が多くなる傾向にあります。

枠で記載されているものは複数のポイントを1枠として、いくつの枠が設定できるかを表しています。

もちろん、数が多ければ多いほどピントを合わせる位置を細かく設定できるので便利です。

フォーカスエリアの種類

フォーカスエリアの設定を紹介していきます。

メーカーや機種によって名称や設定できる機能が異なる場合もありますが、同じような機能なのでどういったものなのかはわかってもらえると思います。

シングルポイント

マクロレンズで撮影された青い花の上にある水滴をシングルポイントで撮られたイメージ図

シングルポイントは数あるフォーカスポイントから選んだ1点にピントを合わせます。

この設定にすると常に選んだポイントでピントを合わせることになります。機種によっては場所を選ばずに中心にだけピントが合う設定もあります。

止まっている被写体や小さい被写体を撮るときに便利です。

フォーカスモードをAF-CやAIサーボAFのような動いている被写体に合わせてピントを合わせるモードにすると、中心にあった被写体が動いてもピントが追従せずに被写体が動いた後に中心にあるものにピントを合わせようとします。

そのため、シングルポイントのときはAF-SやワンショットAFにしましょう。

ゾーン/ワイド

雪の広がる銀世界にいる一匹の子犬をワイドで撮ったイメージ図

ゾーン/ワイドは枠の中でピントを合わせることができるのでシングルよりも広い範囲でピントを合わせられるようになります。

これも、シングルポイントと同じように使用する枠の位置を変えることができます。

機種によっては1つの枠に使用するフォーカスポイントの数が選べるので自由に枠の大きさを設定することもできます。

ピンポイントではなくある程度の大きさがある被写体を全体的に写したいときに楽にピントを合わせることができます。

AF-CやAIサーボAFを使うと枠の中だけでピント位置を自動で調整してくれます。

オートエリア

まな板の上に置かれた2つのサンドイッチをオートエリア設定で撮られたイメージ図

オートエリアはすべてのフォーカスポイントから被写体を自動で判別してピントを合わせてくれる機能です。

自動でピントを合わせてくれるので楽ですが思い通りにピントが合わないこともあるので注意しましょう。

思い通りにピントが合わないときには何回もピントを合わせなおしてピント位置を合わせましょう。

ライブビューやミラーレスのような液晶に被写体が表示されるものでは「顔認証AF」という顔に自動でピントを合わせてくれるオート設定もあります。

ダイナミック/3D-トラッキング

花によってきた鳥の3D、ダイナミックフォーカス設定で撮られたイメージ図

ダイナミックや3Dなどの設定は最初にピントを合わせた被写体が動いてもフォーカスポイントすべてを使って被写体を追従しながらピントを合わせることができます。

ここで、AF-SやワンショットAFにしていると被写体を追ってくれなくなるのでフォーカスモードもしっかり確認しましょう。

走っている電車や運動会のリレー、鳥や犬など不規則に動く被写体などの撮影に適しています。

オススメのフォーカスエリア設定とフォーカスモード

カメラを始めたばかりの方のほとんどは初期設定のオートにしていると思います。

しかし、だんだん慣れてきて様々な構図や、様々な被写体の撮影に挑戦してくるとオートではあまり思い通りピントを合わせらずにもどかしく感じる場面も増えてきます。

ピントを瞬時に思い通りに合わせるならシングルポイント

基本的な普段の撮影では被写体が素早く動くことも少ないため思い通りの場所にすぐピントを合わせられるシングルポイントがオススメです。

フォーカスポイントを変えることもできるので自由自在にピント位置を変えることもできます。

慣れは必要になりますが慣れてくると本当に素早く楽にピントを合わせられるようになります。

シングルポイントのときはAF-S/ワンショットAF

シングルポイントでは基本的に動きがないかゆっくり動いている被写体の撮影に使うことが多いため1回ピントを合わせれば大丈夫です。

そのためほとんどの場合はAF-S/ワンショットAFのフォーカスモードにしておけば問題ありません。

被写体が動いてしまうような場合には、他のフォーカスエリアを選択するといいです。

ピントを合わせた後に構図をつくる

黒いテーブルの上に置かれた一眼レフカメラ

中央でピントを合わせてそのまま撮影すると常に被写体が中心にきてしまい単調な写真になってしまいます。

基本的には中央でピントが合うようにしておいてピントを合わせてから構図をつくると、うまく撮影することができます。

ピントを合わせるボタンの設定にもよりますがピントを固定してから構図をつくる方法は3つあります。

シャッターボタンを半押しし続ける

初期設定だとシャッターを半押しするとAFが作動してピントを合わせます。

AF-S/ワンショットAFの場合、ピントががあった後に半押しながらカメラを動かしてもピントは同じ場所に合ったままになるので構図を変えることができます。

AFボタンをピントが合うまで押す

シャッター半押しではなくAFボタンを使ってAFを動作させる設定(通称:親指AF)も便利です。

ピントが合ったらAFボタンを離すことでピント位置が固定されるので自由に構図を変えることができます。

マニュアルフォーカスを使う

当然ですが、マニュアルフォーカスであれば自動でピントが変わることはなくなるので構図を工夫することができます。

マニュアルフォーカスにするとフォーカスエリアは関係なくなります。

まとめ

フォーカスエリアを変えることで思い通りの場所に素早くピントを合わせられるようになります。

メーカーや機種によって名称や細かい機能は変わってくるので自分の持っている機種の機能を改めて確認してみましょう。

ピントを合わせるのに苦労している、もどかしい、と思っている人は是非フォーカスエリアとフォーカスモードを見直してみてください!

シャッターチャンスをさらにモノにできるようになると思います!

カメラの基本設定・機能

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