これを取り入れることによって普段目で見ることができない一風変わった写真に仕上げることができます。
光芒とは?
光芒は、光源から上下左右に伸びた光のすじのことです。
光芒と絞り羽根枚数の関係
光芒として現れる光の線の本数はレンズの絞り羽根枚数によって変わります。
光芒の線の数とレンズの絞り羽根枚数は下のような関係があります。
羽根枚数
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光芒の数
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4枚
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4本
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5枚
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10本
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6枚
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6本
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7枚
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14本
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8枚
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8本
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9枚
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18本
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10枚
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10本
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羽根と羽根の隙間から光が漏れこんで光芒となるため羽根の枚数によって光芒の数も変わってきます。
光芒のある写真の撮り方
状況に応じて使い分けていきましょう。
絞りを絞る
レンズの絞りを絞って撮影することで光芒がきれいに現れてきます。絞りを開放するほど光芒はぼんやりとしてくるので自分の好みで調整することができます。
撮影する場面によっては、光芒がくっきりと写ってしまうと本当に見せたい被写体が強調されなくなってしまう場合があるので注意しましょう。
強調させたくない時には、絞りを開放したり、羽根枚数が多くて奇数のレンズを使うことで、光芒の印象を弱くすることができます。逆に強調したい場合には、羽根枚数が6枚や8枚のレンズを使用して絞りを絞るときれいに写すことができます。
スマホなどは絞りが変えられずにF値1.8など明るいレンズのため光芒を楽しむのことがほとんどできません。
絞りを絞りすぎると小絞りボケという画質の低下が起きる可能性があります。詳しくは以下の記事で紹介しています。
夜間の撮影で絞りを絞るとシャッタースピードを遅くする必要があるので、三脚やレリーズをつかってカメラを固定して撮影しましょう。
クロスフィルターを使う
クロスフィルターはレンズの先端に取り付けるフィルターの1つでする。フィルターを変えることで光芒の数も4本や8本など自由に変えることができます。
絞りを変えても大きな影響がなく、光が弱くても鮮明に現れるのでイルミネーションなどで使うのもオススメです。
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クロスフィルターなどと比べて鮮明に光芒がでなかったり不自然な明るさや色になってしまう場合もあるのであまりオススメできない方法です。
光芒を取り入れてみよう
光芒を使って普通に撮るのとはまた違った印象の写真にすることができます。
イルミネーション
一つ一つの小さな明かりもクロスフィルターを使うことで明るくなるため目で見た感動をそのまま写真に残すことができます。
工場夜景
夜景は夜景でも工場夜景等は光芒をしっかりと写しこむことで力強く印象的な写真になります。
街中の夜景
オフィス街のような街並みの外灯でも光芒をくっきり出すことで光源が強調されて明るい印象に仕上げることができます。
太陽
青空と太陽でも、そのまま写すだけではメリハリのない写真になってしまいがちですが、そこで絞りを絞って光芒を出すことでまた違った印象の写真に仕上げることができます。
まとめ
夜景等の撮影では、絞りを開放してシャッタースピードを遅くしないように撮りがちですが、思い切って絞りを絞って撮影することで光芒をしっかりと写しこみ印象を大きく変えることができます。
シャッタースピードを遅くする必要があるので、基本的には三脚が必要になります。
セレクトカラーで一部分を引き立たせよう
撮影テクニックの基本
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