オーロラやダイヤモンドダストなど稀にしか見ることができない自然現象の1つに「雲海」があります。
出会える条件も難しく運の要素も強いですが一生に一度は見たい絶景の1つです!
普段は山登りをしない方も雲海が見れそうなときを狙ってぜひ登って、見て、撮影してみてください。
雲海とは?
雲海は飛行機や標高の高い山から見下ろしたときに雲が海のようにあたり一面に広がる自然現象です。
日本国内でも全国様々な場所で見ることができる現象なのでシーズンにはツアーなども開催されたりします。
雲海の条件
山で見られる雲海は空気中の水分が地表付近で冷やされて霧や雲になった水分が風がなく留まっているときに見ることができます。
冬の窓では外の空気に冷やされた窓ガラスに触った空気が冷やされて結露しますが、それと同じように空気中の水分が冷えるためには地面が冷やされる必要があります。
山頂付近になると空気を冷やすための地面が周りにあまりないため雲や霧にはならないことも多いので山頂近くは顔を出すことも良くあります。
空気中の水分が多いこと
霧や雲になるために空気中に水分がたくさん含まれている必要があります。
春から秋にかけては日中暖かいため空気中に水分をたくさん含むことができます。
夜中に気温がぐっと下がること(日中との気温差が大きいこと)
一日で最も気温が下がる時間帯は夜明け前から明け方早朝なので雲海が見られるタイミングも日の出前後の早朝がチャンスになります。
特に、夜中の気温が下がっているとき上空に雲がないと放射冷却でさらに気温が下がります。
昼間と夜中の気温差が大きいので体調を崩さないように十分注意しましょう。
風があまりないこと
放射冷却で気温が下がりやすくなるもう1つの条件は、風があまり吹いていないことです。
また、風が吹いてしまうと冷やされて雲や霧になっている場所が吹き飛ばされてしまって雲海なくなってしまいます。
条件まとめ
季節 | 主に春と秋 |
時間帯 | 夜明け前~明け方早朝 |
天気 | 夜は快晴 |
湿度 | 高い |
気温 | 最高寒暖差が10℃以上 |
気象 | 低気圧通過後 |
場所 | 盆地、山間部 |
全ての条件がそろう必要はありませんが、こんな条件がそろいそうなときに雲海を見に行くことで出会える確率が上がります。
シーズンとなる春や秋には条件をしっかり確認するようにしましょう。
雲海撮影のポイント
雲海を撮るときのポイントと行く前に準備しておくといいものを紹介していきます。
風景写真と基本的には同じなのでスマホなどのカメラでも撮影することができますが、より印象的に撮るにはやっぱり一眼レフやミラーレスがおすすめです。
広角レンズがオススメ
雲海は名前の通り発生するときは部分的に発生するのではなくあたり一面に広がります。
明るさに注意しよう
日の出前と後では被写体の明るさやコントラストが大きく変わります。
また、逆光か順光かでも印象が大きく変わるため明るさに注意して撮影しましょう。
ホワイトバランスを意識しよう
ホワイトバランスの設定がオートになっていると朝焼けの美しいオレンジもカメラが自動で白にしようと補正をかけてしまいます。
目で見た景色と比べて印象が大きく変わってしまう写真になってしまうので「晴天」やその時々の色味に合わせた設定にして「オート」は使わないようにしましょう。
ホワイトバランスについてはこちら
ブルーアワーやヴィーナスベルトを意識してみよう
日の出、日の入りのタイミングでしか味わえない独特な世界を雲海という絶景が合わさって幻想的な世界を楽しむことができます。
詳しくは以下で紹介しているので興味のある方はぜひ見てみてください!
結露に注意
せっかく雲海に出会えても結露で曇ってしまうともやっとした写真になってしまい印象が大きく変わってしまいます。
タイムラプスに挑戦してみよう
雲海の雲の動きはゆっくりですが、タイムラプス撮影をすることで雲の動きや雲海のできたり消えたりする時間を楽しめる動画になります。
まとめ
雲海を見るには運と根気が必要になりますが見ることができた時には感動する絶景が広がっています。
春や秋がシーズンになるので明け方の寒い中、山を登るのも大変ですが日の出と雲海を目指して挑戦してみてはいかがでしょうか。中にはロープウェイが動いている場所もあるようです。
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