一眼レフやミラーレスを初めて手にとって構えてみると左手の置き方がわからなくて適当に構えてしまったりする人もよく見かけます。
カメラを正しく持つことでシャッタースピードが遅い撮影でも手ブレを抑えてよりきれいな写真を撮ることができます。
夕暮れなど暗くなってきたときには特に大事なカメラの基本です。
手ブレしないシャッタースピードの目安は?
手ぶれの起こらない目安としては、手ぶれ補正機能を使わずにシャッタースピードが1/35mm換算焦点距離になります。
APS-Cの焦点距離
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フルサイズの焦点距離
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シャッタースピード
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20mm
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30mm
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1/30
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40mm
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60mm
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1/60
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65mm
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100mm
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1/100
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200mm
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300mm
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1/300
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このシャッタースピードでも手ぶれしてしまうという方は是非持ち方を見直してもらえればと思います。
カメラの持ち方
一眼レフやミラーレスは機種によって形が多少変わっても基本的な持ち方はおなじです。
一眼レフ/ミラーレスの持ち方
一眼レフやミラーレス持つときは右手で持って左手で支えるイメージです。
右手は、シャッターボタンに人差し指をかけて他の指でカメラをしっかり持ちます。親指の先で「AF-L」ボタンを使うこともあるのでその場合は手の腹でしっかり支えましょう。
ズームレンズを使っている場合には、焦点距離をすぐに変えられるようにズームリングを持ちつつ支えると使いやすいです。
マニュアルフォーカスで撮影する場合は、ピントを合わせるフォーカスリングを持って支えましょう。
近年発売されているデジタルカメラでは左利き用と言われる左側にシャッターボタンが付いているカメラはないのが実情です。(2019/3現在)
コンパクトデジタルカメラの持ち方
コンデジをもつときも右手は基本的に一眼レフと同じです。人差し指をシャッターボタンに当てて他の指全部でカメラを持ちます。
このとき、レンズやストロボを指で覆ってしまわないように注意しましょう。コンパクトなので手の大きい人は覆ってしまいやすくなります。
安定させる持ち方のポイント
カメラを安定して持つためのポイントを紹介していきます。
脇をしめる
カメラを持つときは脇をしっかりしめましょう。脇をしめることでカメラが動きにくくなり手ぶれを大幅に抑えることができます。
縦持ちのときはシャッターを下にして脇をなるべく開かないように持つことで安定して撮影できるようになります。
シャッターボタンを上にして撮影するときは右の脇が大きく開いてしまい安定感が少しなくなってしまうので全身を使ってしっかり固定しましょう。
足を肩幅に開く
電車など揺れる場所で足を閉じていると倒れやすくなってしまうように、足閉じていると安定感がなくなってしまいふらふらしてしまいます。
足を肩幅か肩幅よりも少し広めに開いて構えることでより安定して撮影することができます。
額にしっかりくっつける
一部のミラーレスにはありませんが、のぞき窓があるカメラの場合には額にしっかりとくっつけることで安定感が増します。
右手、左手、額の3点を使ってカメラを支えることでシャッター時の手ぶれを抑えて思い通りの構図を維持した撮影がしやすくなります。
場面に応じてさらに安定させよう
何もない場所に立って手ぶれしないように撮る方法を紹介してきましたが、場所や撮り方によってはさらにカメラを固定させることができます。
壁にもたれかかって
どれだけしっかり構えてカメラを固定させても体は常に動いてしまい完全に止まることはできません。
そこで、壁を使えるような場所では壁にもたれかかることで体の動きを抑えることができます。上で紹介した方法に合わせて壁を使うことでさらに安定させることができます。
柵を支えに
脇をしめるだけではシャッターを押すときのブレを抑えきれないこともあります。
柵に腕やひじをあてて支えることでもっと安定させましょう。
柵にカメラが置ける場合はおいても撮影することで長時間露出もできますが構図が思いどおりにならないこともよくあります。
しゃがんでひざを使う
片ひざを地面につけてしゃがんで、もう片方のひざにひじをつけると体がギュッとなるので安定した撮影ができるようになります。
それでもダメなときは?
そんなときの方法を簡単に紹介します。
手ぶれ補正機能を使おう
シャッタースピードを遅くして、それでも手持ち撮影で撮りたい!という方は手ぶれ補正機能を使いましょう。
現在出ているレンズのほとんどに手ぶれ補正機能がついています。この機能を使うことでさらにシャッタースピードを遅くしても手ぶれを抑えることができます。
レンズにスイッチがあるのでONにすることで使えます。
三脚を使おう
シャッタースピードが数秒〜数十秒を超えるような長時間露出撮影では手持ちを諦めて三脚を使いましょう。
まとめ
日中の明るいときなどシャッタースピードが速いときにはあまり気にしなくてもいいですが、暗くなってきたときに手ブレが気になるときには持ち方を意識してみてください!
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