花火や星空、滝などの撮影でシャッタースピードを長くしたり構図を固定させたいときには三脚が必要です。
カメラを買ったら必ずと言っていいほど必要になるアクセサリーの1つです!
三脚があると撮れる写真
最初に三脚を使うことによってキレイに撮ることができる被写体をいくつか紹介していきます。
星空
三脚を使って数秒~数十秒、数分といった長時間露出をすることで撮影できる被写体の1つです。
手持ちでは絶対に撮れないので三脚でカメラをしっかり固定する必要があります。
花火
花火の種類によってシャッタースピードを自在に変えることでキレイに撮影することができます。
カメラを固定することで比較明合成(コンポジット)もできるようになるので三脚を使った撮影がオススメです。
水の流れ
水の流れを表現するときにはカメラを固定してシャッタースピードを遅くするのがオススメです。
手持ちではシャッタースピードが速過ぎて中途半端になってしまいます。
三脚の選びのポイント
三脚を選ぶときに確認するべきポイントを紹介していきます。
耐荷重
三脚を買ううえで最も重要なポイントになります。
耐荷重が1kgの三脚に本体、レンズ合わせて900g程度の機材を取り付けるとあまり安定せず足場が悪い場所では倒れてしまう可能性もあります。
一眼レフカメラの中でも大きなカメラは本体だけでも1kg以上あります。超望遠レンズはレンズだけで3kgを超えるものもありますので、2つ合わせると5kg近くになってしまうこともあります。
材質
材質
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メリット
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デメリット
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アルミ
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・値段が安い
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・冬場はとても冷たくなる
・重い
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カーボン
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・軽い
・冷たくなりにくい
・振動がすぐおさまる
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・値段が高い
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カーボンはアルミと比べて2~3割程度軽かったりと性能面で勝っていますが値段は1.5倍~2倍程度高くなってしまいます。
三脚は重いものだと5kg以上とかなり重くなり持ち運ぶのが大変になります。
様々な場所で長期間使うことを考えると軽さは圧倒的にメリットとなるので予算のある方は、ぜひカーボンの三脚を選びましょう。
雲台
雲台は、三脚とカメラをつなげてカメラの向きや角度を変える台のことです。
安いものでは変えられないこともありますが、雲台を取り換えることができる三脚もたくさんあるので変更可能かどうかはしっかり確認しておきましょう。
3way雲台
調整するためのとってがそれぞれついているので調整も簡単で初心者の方も安心です。
2way雲台
2way雲台は上下、左右を調整することができる雲台です。
ビデオと写真撮影の両方を楽しみたい人向けの雲台です。
自由雲台(ボール雲台)
コンパクトで自由自在に調整できるので様々な場面で思い通りの構図をつくることができるオススメの雲台です。
カメラの取り付け方
ねじが一般的でカメラの下についているねじ穴に三脚のねじを取り付ける方法です。ねじだと脱着に時間がかかるので頻繁に脱着を繰り返すときは大変で、夜中など暗い時には付けるのが難しいです。
クイックシューはカメラのねじ部分にあらかじめ取り付けておくことで三脚にすぐに取り付けられる機構です。
いつでもどこでも簡単に脱着できるのでオススメです。
ロックの方法
三脚の脚を伸ばしてちょうど良い長さに固定する方法です。主に「レバー式」と「ナット式」の2種類に分かれます。
レバー式
レバー式はレバーを上げると脚が伸ばせて、下げると固定できます。
ナット式
何回転も回す必要はなく、90〜180°程度回せば大丈夫です。
高さ
三脚の高さはアイレベル(目線の高さ)まであると撮影がしやすくなるのでオススメです。
EV(エレベーター:センターポールを伸ばして高さを変えるもの)を伸ばすと安定性が減るので注意しましょう。
高さが100cm程度だと手すりを超えないことも良くあるので手すりのある場所で撮影するときには150cm以上あると撮影しやすくなります。
脚先端の形状
脚の先端はゴムとスパイク、ゴム+スパイクのものがあります。
スパイクは氷の上や川の中などでもしっかり固定できますが、室内などで使ってしまうと床を傷つけてしまうのでゴムをするようにしましょう。
脚の段数
基本的には3段か4段のものが一般的で、5段以上のものは特殊なものが多いです。
脚の段数が多いほどコンパクトで携帯性が良くなりますが、その分脚の太さが細くなるので対荷重が弱くなってしまいます。
パイプ径
耐荷重が重くなるほど三脚のパイプ径も太くなって安定感が増えます。
カメラ
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パイプ径
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コンデジ/スマホ
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22mm以下
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ミラーレス
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22~25mm程度
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一眼レフ
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25~28mm程度
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超望遠レンズ付きなど
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28mm以上
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水準器
三脚のメーカー
ベルボン Velbon
確かな品質と実績があり、アマチュアからプロまで幅広く親しまれています。
スリック SLIK
ベルボンと同じく日本の三脚メーカーです。長年、日本国内シェアNO.1を獲得しておりベルボンと同様に日本を代表する三脚メーカーです。
ジッツオ Gitzo
現在の三脚に間違いなく多大なる影響を与えており、60年以上の歴史があります。
マンフロット Manfrotto
世界初の油圧システムを搭載したボール雲台の開発など三脚界をリードするメーカーの1つです。
オススメの三脚
持ち運び重視のコンパクトな三脚
「耐荷重」と「重さ」をしっかり確認しましょう。
【SLIK】M100
日本のトップメーカーの1つであるSLIKのM100は、重さ895gで自由度のある設計で高さ16.5~124.1cmまで自在に高さを変えることができます。
耐荷重も1500gと重さのある機材でも安定させて撮影することができますし、コンパクトさも兼ね備えた素晴らしい一品です。
M100よりも高さのあるL100と、500mLペットボトル程度のサイズになるS100も取り揃えており用途に応じて好みのサイズを選ぶこともできます。
重さ | 895g |
耐荷重 | 1500g |
段数 | 4段 |
材質 | アルミ |
縮長 | 35 cm |
全高(EVあり) | 124.1 cm |
最低高 | 16.5 cm |
雲台タイプ | 自由雲台 |
【Velbon】UT-3AR
日本の老舗メーカーVelbonはトラベル用三脚の世界ランキング1位にもなっており品質の良さと使い勝手が世界的に評価されています。
重さ786gで収納時には29.5cmと非常に小さいコンパクトでありながら耐荷重も1500gに対応しており、持ち運びやすさと性能を兼ね備えた三脚です。
Velbon独自の固定方式「ウルトラロック」を採用しており、これさえ持っておけば旅行用などの三脚に困ることはなくなります!
雲台が自由雲台で取り外しもできないので自由雲台になれる必要があります。
重さ | 786g |
耐荷重 | 1500g |
段数 | 5段 |
材質 | アルミ |
縮長 | 29.5 cm |
全高(EVあり) | 135.5 cm |
最低高 | 36 cm |
雲台タイプ | 自由雲台 |
【ハクバ】H-BRS5C-GM
重さが810gと軽く小さくしたときには36cmとカバンにも入るコンパクトサイズです。
高さは122cmと少し低く、耐荷重も900gとあまり重い機材は乗せることができません。
その分、価格もリーズナブルなため初めての三脚であまりお金をかけずに試して見たいという方にオススメです。
将来的に望遠レンズ等を使ったり本格的に写真を撮りたいという人は必ずと言っていいほど買い替える必要が出てくると思います。
重さ | 810g |
耐荷重 | 900g |
段数 | 5段 |
材質 | アルミ |
縮長 | 36 cm |
全高(EVあり) | 122 cm |
最低高 | 35.5 cm |
雲台タイプ | 3WAY雲台 |
【Manfrotto】MKCOMPACTACN-RD
世界的に評価の高いイタリアの老舗三脚メーカーManfrottoのコンパクト三脚の1つです。
高さ150cmあり、耐荷重も1500gとしっかりとしたつくりですが重さ1160gと軽くなっています。
収納も45.3cmとコンパクトにまとまっているので持ち運びも簡単でしっかりした撮影にも対応できます。値段も比較的リーズナブルです。
雲台が2way雲台となっているので縦構図にはできませんが動画撮影にも向いており様々な場面で活躍します。初めての三脚として買ったとしても長期間使用できるオススメの三脚です。
重さ | 1160g |
耐荷重 | 1500g |
段数 | 5段 |
材質 | アルミ |
縮長 | 45.3 cm |
全高(EVあり) | 155 cm |
最低高 | 44 cm |
雲台タイプ | 2WAY雲台 |
【JOBY】ゴリラポッド 1Kキット
ゴリラポッドは他の三脚とはまた少し違った三脚で脚を自由自在に動かすことができます。
手すりに巻きつけて固定したり、低い場所で固定したりと他の三脚では難しい場所にも固定することができます。
重さも約200gと非常に軽く大きさもあまり大きくないのでメインの三脚とは別に持ち歩くこともできます。コンパクトなためカメラに取り付けたままでも邪魔になりません。
重さ | 197g |
耐荷重 | 1000g |
段数 | 1段 |
サイズ | 高さ26cm×横幅5.5cm×厚み5cm |
雲台タイプ | 自由雲台 |
撮影を重視した三脚
撮影重視の三脚を選ぶときは「耐荷重」と「操作性」等のカメラの位置の調整しやすさの確認が大事です。
【Velbon】VS-5400Q
重さ約2kgで耐荷重3kgと大きいカメラや望遠レンズもしっかり支えられているつくりでありながら畳んだ時は63cmとコンパクトさも兼ね備えています。
カーボン材質のため全高194cmと高さがありながら軽いため、持ち運び安さと頑丈さを兼ね備えた三脚です。
予算がない方は少し小さくなりますがアルミ製のVS-443Qもオススメです。
重さ | 2180g |
耐荷重 | 3000g |
段数 | 4段 |
材質 | カーボン |
縮長 | 63 cm |
全高(EVあり) | 194 cm |
最低高 | 26.7 cm |
雲台タイプ | 自由雲台 |
【Manfrotto】MT055CXPRO4
高さが9~170cmと自由に変更でき、たたむと54.5cmで耐荷重9kgとコンパクトさと重い機材でも安心して取り付けることができる頑丈さを持っている三脚です。
カーボン材質のため振動にも強く、風の強い場所でも安心して使うことができます。
ほとんどの機材でどのような場面でも活躍する三脚になります。値段は張りますが後悔しない買い物をしたい人にはぜひオススメしたい三脚です。
重さ | 2100g |
耐荷重 | 9000g |
段数 | 4段 |
材質 | カーボン |
縮長 | 54.5 cm |
全高(EVあり) | 170 cm |
最低高 | 9 cm |
雲台タイプ | 自由雲台 |
【SLIK】ライトカーボン E83
重さ約2kgで耐荷重5kgと非常に頑丈なつくりになっています。パイプ径も28mmで段数も3段となっているため4段や5段のものと比べて安定感があり、最大まで伸ばしても安定した撮影ができるようになります。
ローポジションでの撮影にも対応しているので様々な場所で活躍します。また、シンプルな構造で誰でも簡単に安心して使うことができます。
カーボン材質であり品質の良さも確保しながら価格も中型の中では比較的安くオススメな三脚の1つです。
重さ | 2075g |
耐荷重 | 5000g |
段数 | 3段 |
材質 | カーボン |
縮長 | 67.5 cm |
全高(EVあり) | 179.5 cm |
最低高 | 33 cm |
雲台タイプ | 3WAY雲台 |
まとめ
カメラ・レンズ・アクセサリの基本
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