こんな写真を見たことはありませんか?
写真の編集や加工で撮っていると思う人もいるかもしれませんが実はシャッタースピードを変えられるカメラと焦点距離を変えられるレンズを持っていれば誰でも簡単に撮影することができるんです。
露出間ズーミングとは?
露出間ズーミングとは露出時間をを長めに設定して露出中にズームをすることで動いてない被写体に動きを与えて強調することができる撮影テクニックです。
露出中に広角側から望遠側にズーム(ズームアップ)するのが一般的です。
このとき写真の中心はピントが合っている状態になり、中心から離れれば離れるほどブレが大きくなるので集中線のような印象になります。ピントの合っている位置を中心以外にすることはできないので注意しましょう。
露出時間を長くできることと撮影中にズームする必要があるのでスマホでは残念ながら撮影することができません。
撮影するときのポイント
露出間ズーミングはシャッタースピードが遅くなるので手持ち撮影は非常に難しいです。簡単に撮影するためのポイントをいくつか紹介していきます。
シャッタースピードの設定
シャッタースピードは1/30以下での撮影がおすすめです。あまり長すぎてしまうとしっかりと写る部分がなくなってしまい被写体を強調できなくなってしまいます。
ピントを合わせつつシャッターを切った瞬間かシャッターを切る直前からズームし始めましょう。
ズームのスピードは一定
スピードが途中で変わってしまうとムラができてしまいキレイな線にならなくなってしまいます。
三脚を使って固定する
ズームするときは三脚を使って手ブレをなくしましょう。三脚を使わないと手ブレの影響で写真全体ががたついてしまいます。
絞りは開放しすぎない
絞りを開放してしまうと被写界深度が浅く(ピントの合う位置が狭く)なってしまいます。また、ズームすることでピント位置が変わってしまいます。
被写体は中心に置く
露出間ズーミングでは中心以外は集中線のような光跡になりますが中心以外の場所に変更することはできません。
どうしてもメインの被写体を中心から外した構図にしたいときには画角を広めに撮ったあとにトリミングして好みの構図にしましょう。
こんなときに使いたい
露出間ズーミングを使うと印象的な写真にできる被写体を紹介していきます。
動いていない電車
すでに使われなくなって公園などに展示してある電車やSLでも露出間ズーミングを使うことでダイナミックに動きを表現することができます。
動いている列車を流し撮りして動きを出すのも難しいく初心者の方にはハードルが高くなってしまいますが、ホームに停まっている特急列車や新幹線も露出間ズーミングを使うことで誰でも簡単に動きのある写真にすることができます。
人物
マンガのような集中線として印象付けることもできるので普段は撮れないような面白い撮影を楽しむことができます。
ズームをしなくても同じような写真にする
露出中にズームをする方法を紹介してきましたが、ズームをしなくても同じような写真をつくる方法があります。
手持ち撮影ではキレイにカメラ全体を動かすことはできませんが、車や電車などまっすぐ安定して動くものに乗った状態で進行方向を向けたカメラの露出時間を長くして撮影してみましょう。
露出間ズーミングと同じように写真の中心に動きが現れて躍動感を表現することができます。
動いている速さによって設定するべきシャッタースピードも変わるので注意しましょう。自分の思い通りの写真にできるように何枚も撮って確認してみましょう。
イルミネーション
イルミネーションのような電光が輝く場所で露出間ズーミングを使うことでまた違った印象の幻想的な写真にすることができます。
本来動きのないものに対して使ってみることで、新しい発見が出てくると思います。色々な被写体に試してみる価値ありです!
まとめ
動いていない被写体をダイナミックに躍動感を持たせて撮影したいときには露出間ズーミングを使ってみましょう。
撮影テクニックの基本
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