デジタルカメラを始めてみようと思ったときに一眼レフにしようか、ミラーレスにしょうか悩む方も多いと思います。
どちらが良いかはどんな時に使いたいのか、何を撮りたいのか人によって様々で、良いところもあれば悪いところもあるのでどんな違いがあるのか細かいところまでしっかり確認していきましょう!
一眼レフとミラーレスの構造の違い
まずは内部構造の違いから紹介していきます。
デジタル一眼レフカメラの構造
一眼レフのファインダーは光学ファインダーが採用されていて、ファインダーから見える景色はレンズを通った光が鏡とペンタグラムを通って見えています。ちょうど窓から外の景色を見ているような感じです。
ミラーレス一眼カメラの構造
ミラーレス一眼は言葉の通り鏡がない構造になっていて、レンズを通った光がイメージセンサーに常に当たっています。
イメージセンサーで受け取った光を画像データに変えて画面に表示させています。
スマホのカメラと同じような表示と同じ感じになります。
構造の違いによるメリットとデメリット
一眼レフと比べたときのミラーレスの長所と短所です。
ミラーレスの長所の反対は一眼レフの短所、ミラーレスの短所の逆は一眼レフの長所になります。
ミラーレスの長所
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ミラーがないため小型軽量化が可能
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構造がシンプルなため、故障しにくい
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ファインダー倍率が高い(ファインダー越しでも遠くのものを認識しやすい)
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動画撮影や特殊効果のリアルタイムプレビューと相性が良い
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構造的に連射に対応しやすい
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ファインダー視野率100%が達成可能
※ファインダー視野率:ファインダー越し見える範囲と撮影した範囲の違いで一眼レフは構造上95%程度なので見える範囲よりも撮影した範囲の方が狭くなる。
ミラーレスの短所
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イメージセンサーが小さくなる傾向にあるので画質が悪くなる
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表示に若干のタイムラグがあり、動きの速い被写体等撮りづらくなる
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コントラストが低いため白とび、黒つぶれが発生する
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精密なマニュアルフォーカスが難しい
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オートフォーカスが遅い
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晴天時に液晶画面が見辛くなる
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交換レンズが少ない
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バッテリーが消耗しやすい
光学ファインダーと電子ファインダーの違い
一眼レフで使われている光学ファインダーとミラーレスで使われている電子ファインダーとの見え方の違いですが、簡単に言うと以下のようになります。
光学ファインダー:撮る景色を窓から見るように、見たものそのまま撮影できます。
電子ファインダー:スマホのカメラと同じで液晶に写された被写体を見ることになります。
長所
液晶なので顔認識が使用できたり、エフェクト付きで撮る際のプレビューが容易になるなどのメリットがあります。
また、液晶なのでファインダー越しでも被写体が認識しやすいということも挙げられます。
短所
光を電気信号に変換するため、液晶に写すまでにタイムラグが発生したり、ピント合わせが遅かったりといったデメリットがあります。
金額の違い
金額もカメラを選ぶ上で重要な要素になると思います。
その前に、金額にかかわる重要な要素であるイメージセンサーについて紹介していきます。
イメージセンサーの大きさ
イメージセンサーと画質については下記ページで詳しく解説していますが、簡単に言えばイメージセンサーが大きいほど画質が良くなります。
ミラーレスは本体のサイズが小さいのでイメージセンサーのサイズが比較的小さくなってしまう傾向にありましたが最近ではフルサイズ対応機種もでてきています。
一眼レフの金額
機種名
|
センサーサイズ
|
値段(本体のみ)
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D5600
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APS-C
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約60,000円
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EOS Kiss X9i
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APS-C
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約80,000円
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EOS 5D Mark IV
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フルサイズ
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約230,000円 |
D850
|
フルサイズ |
約290,000円
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D5
|
フルサイズ
|
約520,000円
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EOS-1D X Mark II
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フルサイズ
|
約460,000円
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一眼レフはエントリーモデルでは数万円と比較的安い機種もありますが、性能が良くなるハイエンドモデルやプロフェッショナルモデルは数十万円と非常に高くなります。
初心者の方におすすめのエントリーモデルだけを比べるとそこまで価格差はないので予算によってはどちらも選択肢に入ると思います。
ミラーレスの金額
機種名
|
センサーサイズ
|
値段(本体のみ)
|
EOS Kiss M
|
APS-C
|
約65,000円
|
α6400
|
APS-C
|
約100,000円
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E-M10 Mark III
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マイクロフォーサーズ
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約50,000円
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α7 III
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フルサイズ
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約190,000円
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EOS R
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フルサイズ
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約170,000円
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イメージセンサー以外にも値段が上がる要素はあるので一概には言えませんが、基本的にはイメージセンサーが大きいほど価格が高くなります。
フルサイズのハイエンドモデルでは一眼レフよりもミラーレスのほうが比較的安くなっているので初めてでもミラーレスのハイエンドモデルを選ぶのも選択肢の1つです。
サイズと重さの違い
ミラーレス一眼で最も魅力的な特徴が一眼レフと比べて、小型軽量化されていることだと思います。
そこで、おすすめの一眼レフとミラーレスのサイズと重さを具体的に比較してみましょう。
一眼レフのサイズと重さ
機種名
|
サイズ
|
重さ
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D5600
|
約124×97×70mm
|
約465g
|
EOS Kiss X9i
|
約131.0×99.9×76.2mm
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約532g
|
EOS 5D Mark IV
|
約150.7×116.4×75.9mm
|
約890g
|
D850
|
約146×124×78.5mm
|
約1,005g
|
D5
|
約160×158.5×92mm
|
約1,405g
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EOS-1D X Mark II
|
約158.0×167.6×82.6mm
|
約1,530g
|
性能が良くなるハイエンドモデルではその分大きさや重さが上がってしまうので持ち運ぶには覚悟が必要になります。
本体だけの重さとサイズになるので使用するレンズによってはさらに持ち運びづらくなります。
ミラーレスのサイズと重さ
機種名
|
サイズ
|
重さ
|
EOS Kiss M
|
116.3×88.1×58.7mm
|
約387g
|
α6400
|
約120.0x 66.9x 59.7mm
|
約403g
|
E-M10 Mark III
|
121.5×83.6×49.5mm
|
約410g
|
α7 III
|
約126.9x95.6x73.7mm
|
約650g
|
EOS R
|
約135.8×98.3×84.4mm
|
約660g
|
コンパクトで軽量化ができているミラーレスはハイエンドモデルでも600g台と持ち運びしやすい重さとなっています。
ミラーレスのレンズはコンパクトなものも多いのでトータルで見ても携帯性に非常に優れています。
バッテリーと最大撮影可能枚数の違い
ミラーレスは一眼レフと比べて電池の消耗が多く、撮影できる枚数が少ないと言われています。
一眼レフのバッテリー容量と撮影可能枚数
機種名
|
バッテリー容量 |
最大撮影可能枚数
|
D5600
|
1,230mAh
|
約970枚
|
EOS Kiss X9i
|
1,040mAh
|
約600枚
|
EOS 5D Mark IV
|
1,865mAh
|
約900枚
|
D850
|
1,900mAh
|
約1840枚
|
D5
|
2,500mAh
|
約3780枚
|
EOS-1D X Mark II
|
2,700mAh
|
約1020枚 |
長時間撮影する場合にはやっぱり一眼レフのほうがおすすめです。
カメラを動かせない比較明合成(コンポジット)などの撮影では予備バッテリー持っていても交換することができないので一眼レフに軍配が上がります。
ミラーレスのバッテリー容量と撮影可能枚数
機種名
|
バッテリー容量
|
最大撮影可能枚数
|
EOS Kiss M
|
875mAh
|
約235枚
|
α6400
|
1,020mAh
|
約410枚
|
E-M10 Mark III
|
1,210mAh
|
約330枚
|
α7 III
|
2,280mAh
|
約710枚
|
EOS R
|
1,865mAh
|
約370枚
|
バッテリー容量は一眼レフと大きな違いはありませんが、撮影していないときでも常にイメージセンサーが通電状態になるので電池の消費量がどうしても大きくなってしまいます。
お散歩など本格的な撮影ではなく、気軽に撮影するような場合にはミラーレスでも十分ですが、念のため予備バッテリーは持っておきたいですね。
操作性の違い
ミラーレスはコンパクトでシンプルな分、一眼レフと比べてボタンの数が少なくなっています。そのため、設定の変更がスムーズにできないなどストレスになることがあります。
上の画像のように一眼レフは、スムーズにストレスなく設定を変更することができるようにボタンが多くついています。
変更する機会の多い設定でいちいちメニューを開いて変更する必要がなくなるなど非常に便利で、設定を変えてる間にシャッターチャンスを逃すということも少なくなります。
一眼レフとミラーレスの比較まとめ
違い | 一眼レフ | ミラーレス |
構造 | 鏡あり | 鏡なし |
ファインダー | 光学 | 電子 |
金額 | ○~△ | ○ |
サイズ・重さ | △ | ○ |
バッテリー | ◎ | △ |
操作性 | ○ | △ |
おすすめの一眼レフとミラーレス
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まとめ
一眼レフもミラーレスも一長一短でどちらが絶対にいい、ということはありません。
性能面や操作性は一眼レフの方が良いことが多いですが、ミラーレスの性能も年々良くなってきており軽量でコンパクトというメリットは非常にでかいポイントです。
ぼくの個人的の意見としては、一眼レフがおすすめです。
やはり星空やスポーツの撮影などでは光学ファインダーが圧倒的に有利となります。ピント合わせの速さと正確さが非常に大事だということは実際に使ってみて初めてわかりました。
比較的小さい一眼レフもありますし、レンズや三脚を持ち歩くようになるとミラーレスでも一眼レフでも本体のサイズはあまり気にならなくなります。
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