新しいレンズが欲しいと思ってもどのレンズを買っていいかよくわからないですよね。
ショップやメーカーサイトを確認しても難しい用語がたくさん並んでいて言葉の意味が説明されているのも一部だけで全部はわからないこともよくあります。
最大撮影倍率とは?
最大撮影倍率は、簡単に言えば倍率が高ければ高いほど被写体を大きく写せて、低ければ低いほど被写体を小さくしか写せないことを表しています。
厳密に言えば被写体の実際の大きさとイメージセンサーに写る大きさの比率を表しています。
通常のレンズでも確認したほうがいいですが、特にマクロレンズの性能を確認するときに重要になります。
1/2倍(0.5倍)の場合に100円玉を写すとイメージセンサーには11.3mmの大きさまでピントを合わせて写せるということになります。
標準のレンズでは最大撮影倍率が0.1~0.3倍くらいなので、0.1倍の場合100円玉は2.26mmまでしか写せないので小さくなってしまいます。
イメージセンサーのサイズと最大撮影倍率の関係
イメージセンサーが小さいカメラのほうが大きいカメラよりも倍率が高いと思っている方もいるかもしれませんが、実は最大撮影倍率はレンズの性能なのでイメージセンサーのサイズとは関係ありません。
しかし、上のイメージ図のようにイメージセンサーが小さいと同じ倍率でも写せる範囲が狭くなるため、撮影された写真だけを見ると大きく写せているように見えてしまいます。
焦点距離と最大撮影倍率の関係
イメージセンサーサイズとは関係ないと言いましたが、最大撮影倍率は焦点距離にも関係ありません。
最大撮影倍率が1倍で同じ場合には上のイメージ図のように1倍よりも大きくなるまで近づくとピントが合わなくなってしまい撮影できなくなってしまいます。(焦点距離が変わると最短撮影距離が変わることに関係してきます。)
小さいイメージセンサーを使った場合と望遠レンズを使った場合で、撮影された写真が大きく写っているように見えるため勘違いしないように注意しましょう。
最短撮影距離とは?
最短撮影距離は、被写体にピントが合わせられてカメラが近づける最短距離のことです。短ければ短いほど近づいて撮影することができます。
撮影距離の基準はカメラ上部についているΦの形をした距離基準マークからピントが合っている部分までの距離になります。最短撮影距離で撮影した時に最大撮影倍率になります。
焦点距離が200mmともなると最短撮影距離が2~3mとなるので大きく写したくても離れて撮影する必要があります。ピントが合わないときには少し下がるとピントが合うかもしれません。
まとめ
最大撮影倍率が大きければ大きいほど被写体を大きく写すことができます。
最大撮影倍率と焦点距離によって最短撮影距離は変わりますが望遠であるほど距離が長くなり、広角であるほど距離が短くなります。
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