一眼レフやミラーレスの交換用レンズの種類と特長を紹介!様々な撮り方に挑戦しよう

いくつものレンズが並べられた写真レンズ・アクセサリ
この記事は約8分で読めます。

カメラのレンズには遠くを写したり小さいものを大きく写したりと様々なレンズがありますがカメラを始めたばかりの方は種類が多くてよくわからないと思う人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はレンズの分類の仕方と種類、それぞれの特長について簡単にまとめました。

どんなレンズがあるのか確認したい方は是非見てみてください!

焦点距離による分類

焦点距離の違いで分けられるレンズの種類は大きく分けて「標準レンズ」「望遠レンズ」「広角レンズ」の3つがあります。

その中でも超広角レンズや超望遠レンズなどさらに細分化されていますがここでは主な分類を紹介していきます。細かい分類は各レンズの紹介で詳しく紹介しています。

この記事内での焦点距離はすべて35mm換算での焦点距離です。
画角は焦点距離とセンサーサイズで決まる!焦点距離と35mm換算とは?
カメラのレンズに焦点距離という言葉がよく出てきますが、カメラを始めたばかりでは何のことかよくわからないという方も多いと思います。 そこで今回は焦点距離と、焦点距離に関係する画角の説明をしていきます。 また、焦点距離に合わせて35mm換算とい...

標準レンズ

クリスマスツリーに飾りつけする少女

標準レンズは、焦点距離30mm~50mmくらい、画角が50°から 25°程度のレンズです。

人間の視野は端から端までだと120°くらいですが実際に意識してみている角度は50°程度と言われていています。

人間の眼と同じくらいの画角になっている最も基本的なレンズで、風景、ポートレート、夜景などのあらゆる場面で使える最も一般的なレンズです。

カメラを買うとついてくるレンズのほとんどはこの標準レンズですね。

望遠レンズ

望遠レンズで撮影したカワセミ

望遠レンズは、標準レンズよりも焦点距離が長いレンズで焦点距離が80mm以上のものを指すことが多いです。

画角は15°以下で超望遠レンズだと1°のレンズもありますが望遠になればなるほど、大きく重くなります。

普段の撮影では焦点距離200mm程度でも十分ですが、運動会などの広い場所の一点を撮影する場合には300mm以上、野鳥などの撮影には400〜500mm以上あるとより魅力的な写真を撮ることができます。

望遠レンズになるといくつかの特徴が顕著に表れるようになります。望遠レンズについてはこちらで詳しく紹介しています。

望遠レンズの魅力とは?種類と効果とオススメ6選!望遠レンズを楽しもう
初めてカメラを買った時に標準レンズと望遠レンズがセットになっているダブルレンズキットで買った人も多いのではないでしょうか。 ぼくも初めて買った時は55-200mmの望遠レンズもついてくるセットを買いました! 今回は、望遠レンズを使ってない人...

ミラーレンズ

望遠レンズの中には比較的コンパクトでリーズナブルなミラーレンズと呼ばれるレンズがあります。

鏡を使った構造になっていて400mmなどの超望遠を簡単に楽しむことができます。

ボケ方がドーナツ型になったりと独特な写真になりますが、超望遠撮影に挑戦してみたいという方にはミラーレンズもおすすめです。

手軽に超望遠撮影が楽しめる!ミラーレンズの特長とメリット・デメリットを紹介
望遠レンズで撮影してみたいけどサイズも大きく金額も高いため、なかなか挑戦できないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 今回はコンパクトでありながら超望遠撮影ができ、比較的安く手に入れることができるミラーレンズの特長を紹介していきます。...

広角レンズ

広角レンズで撮影した山と湖

広角レンズは標準レンズよりも焦点距離が短く、広い範囲を撮影できるレンズです。

焦点距離は35mm以下で画角は100°を超え180°程度のレンズもあります。コンパクトにまとまってるものが多く携帯性も良いです。

焦点距離が短い広角レンズでは広角レンズ独特のゆがみが表れてしまうため、単純に焦点距離が短ければいいというわけではないので注意しましょう。

山頂からの景色や海砂漠など広い景色を撮影したい場合や体育館など狭い場所でも広く写したいときには焦点距離が10mm~20mm程度の広角レンズが向いています。

おすすめの広角レンズを紹介!広角レンズの種類とユニークな効果とは?
無限に広がる海、壮大なお花畑、山の上から見るご来光などなど色んな場所に絶景は隠れてますよね。 広い範囲を写すためにスマホでパノラマ写真を撮ることもよくあると思います。 どこか出かけたりするとスマホの撮影や標準レンズでは写真に収まりきらずにも...

魚眼レンズ

対角線魚眼で撮影した風景写真

魚眼レンズは超広角レンズの一種で画角が180°程度と超広範囲を写すことができるレンズです。

広角レンズ特有の独特の歪みが出てくるので歪みを活かして直線に伸びるビルをユニークに写すのもおもしろい独特なレンズです。

超広角撮影が楽しめる魚眼レンズの魅力を紹介!画角180°の世界を楽しもう!
広い範囲を写す広角レンズに興味を持つと魚眼レンズも候補として出てきますよね。 広大な景色を目の前に全体の景色を撮りたい!と思いますが標準レンズやスマホでは難しいこともよくあります。 独特な描写になるので好みが分かれるレンズの一つだと思います...

ズームレンズと単焦点レンズ

レンズにはズームができる「ズームレンズ」とズームができない「単焦点レンズ」があります。

それぞれの特長について紹介していきます。

ズームレンズ

机に置かれたズームレンズ

ズームレンズは、焦点距離を変えることができるレンズで、標準レンズ、望遠レンズ、広角レンズなどに様々なレンズに採用されています。

写真のように16-35mmなど焦点距離に幅がありますが、中には16-300mmと広角から望遠までカバーしたレンズもあります。

ズームレンズは単焦点レンズと比べて以下のような特徴があります。
  • F値が大きく暗いレンズが多い
  • レンズの枚数が増えるため重く大きくなる
  • 画角の調節が楽
ズームレンズは撮影者が移動しなくても画角を変えることができるため、思い通りの構図にしやすいというメリットがあります。

しかし、構造的に複雑になるため、単焦点レンズに比べて重くて大きくなるため、持ち運びが大変になってしまうというデメリットがあります。

単焦点レンズ

オリンパスの単焦点レンズ

単焦点レンズは、ズームすることができない焦点距離が固定されたレンズです。ズームレンズと比べて以下のような特徴があります。

  • F値を小さく明るいレンズが多い
  • 構造がシンプルで小型軽量
  • 画角を変えるために撮影者が移動しなければならないため調整が大変
単焦点レンズを使うことで、実際に足を使って画角を変えるので構図などの勉強にもなることから最初は単焦点レンズで始めたほうが良いという意見もあります。

また、プロのカメラマンの多くは単焦点レンズを使用して撮影しているようです。

明るいレンズとは?単焦点レンズを使う5つのメリットとおすすめのレンズを紹介!
カメラを初めて買った人はカメラとレンズが一緒になっているレンズキットにした人も多いのではないでしょうか。 ずっと使っていると他のレンズもだんだん欲しくなってきますよね!そこで選択肢の一つにあがるのが単焦点レンズです。 今回は単焦点レンズの特...

その他の分類

焦点距離(画角)やズームができるか以外の分類されることがあるので呼び方やどのようなレンズなのか紹介していきます。

マクロレンズ(マイクロレンズ)

落ち葉について水滴

マクロレンズは、どのくらい大きく写せるかを表す最大撮影倍率の高く小さい被写体も大きく写すことができるレンズです。

通常のレンズでは最大撮影倍率が0.2倍や0.3倍などが一般的ですがマクロレンズでは0.5倍や1倍となっているので通常のレンズよりも2倍~5倍程度大きく写すことができます。

最短撮影距離も短くなるので接写撮影ができるのでボケも楽しむことができます。

小さいものだけでなく通常の撮影も楽しむことができるので様々な撮影を楽しむことができます。

マクロレンズは焦点距離にかかわらず最大撮影倍率の大きいレンズを指すので焦点距離が200mmのものや30mmのものもあります。

花や虫、朝露など普段は何となく見ているものでもマクロレンズを使えば全く違う世界が広がります。

部屋の中で使うような場合には、焦点距離30mm~50mm程度のものを使うとちょうど良いのでおすすめです。

屋外で野鳥や動物を大きく撮影したい場合には、焦点距離200mm以上の望遠タイプを使うと良いです。

マクロレンズとは?マクロレンズの効果と使い方!おすすめも紹介
小さいものを写したくて接写撮影に挑戦してみたけどピントが合わなくてうまくできない、なんて経験をした方も多いのではないでしょうか。 カメラの設定をいくら変更しても小さいものを大きく写すことはなかなかできません。大きく写すためにはレンズを変えた...

明るいレンズと暗いレンズ

最小絞り値がF1.8など小さくて光をたくさん取り込めるレンズを「明るいレンズ」、F8などあまり光を取り込めないレンズを「暗いレンズ」と表現することがあります。

先に紹介した単焦点レンズは絞り値が小さく明るいレンズが多いものが多いのでよく明るいレンズと紹介されることが多いです。

比較的暗いレンズが多い望遠レンズでも中にはF2.8など非常に明るいレンズもありますが、高く大きく重たくなるのでなかなか手を出せるレンズではありません。

レンズの選び方

まずはどんな場面で使いたいのか、どの種類のレンズが欲しいのか、どのような性能のレンズが欲しいのかをイメージすることが大切です。

レンズの性能の見方や選び方はこちらで詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
絶対に後悔しないカメラレンズの選び方!仕様・性能と意味と効果を徹底解説!
皆さんはレンズを買うときはどのように選んでいますか?値段や他の人たちのレビューを参考にするのはもちろん大切なことだと思います。 ただ、自分でどのようなレンズなのかを確認しておかないと買った後に後悔してしまうかもしれません。 主な仕様として書...

まとめ

レンズには様々な種類がありますが、どのようなレンズがあるか何となくでもわかってもらえたと思います。

レンズ交換で様々な撮影を楽しむことができるのは一眼レフやミラーレスの特権なのでぜひ様々なレンズを使いたいですよね。

是非いろんな種類のレンズを使ってカメラの世界を広げてみてください!

カメラ・レンズ・アクセサリの基本

コメント