カメラのレンズには遠くを写したり小さいものを大きく写したりと様々なレンズがありますがカメラを始めたばかりの方は種類が多くてよくわからないと思う人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はレンズの分類の仕方と種類、それぞれの特長について簡単にまとめました。
焦点距離による分類
焦点距離の違いで分けられるレンズの種類は大きく分けて「標準レンズ」「望遠レンズ」「広角レンズ」の3つがあります。
その中でも超広角レンズや超望遠レンズなどさらに細分化されていますがここでは主な分類を紹介していきます。細かい分類は各レンズの紹介で詳しく紹介しています。
標準レンズ
標準レンズは、焦点距離30mm~50mmくらい、画角が50°から 25°程度のレンズです。
人間の視野は端から端までだと120°くらいですが実際に意識してみている角度は50°程度と言われていています。
人間の眼と同じくらいの画角になっている最も基本的なレンズで、風景、ポートレート、夜景などのあらゆる場面で使える最も一般的なレンズです。
カメラを買うとついてくるレンズのほとんどはこの標準レンズですね。
望遠レンズ
望遠レンズは、標準レンズよりも焦点距離が長いレンズで焦点距離が80mm以上のものを指すことが多いです。
画角は15°以下で超望遠レンズだと1°のレンズもありますが望遠になればなるほど、大きく重くなります。
普段の撮影では焦点距離200mm程度でも十分ですが、運動会などの広い場所の一点を撮影する場合には300mm以上、野鳥などの撮影には400〜500mm以上あるとより魅力的な写真を撮ることができます。
望遠レンズになるといくつかの特徴が顕著に表れるようになります。望遠レンズについてはこちらで詳しく紹介しています。
ミラーレンズ
望遠レンズの中には比較的コンパクトでリーズナブルなミラーレンズと呼ばれるレンズがあります。
ボケ方がドーナツ型になったりと独特な写真になりますが、超望遠撮影に挑戦してみたいという方にはミラーレンズもおすすめです。
広角レンズ
広角レンズは標準レンズよりも焦点距離が短く、広い範囲を撮影できるレンズです。
焦点距離は35mm以下で画角は100°を超え180°程度のレンズもあります。コンパクトにまとまってるものが多く携帯性も良いです。
焦点距離が短い広角レンズでは広角レンズ独特のゆがみが表れてしまうため、単純に焦点距離が短ければいいというわけではないので注意しましょう。
山頂からの景色や海砂漠など広い景色を撮影したい場合や体育館など狭い場所でも広く写したいときには焦点距離が10mm~20mm程度の広角レンズが向いています。
魚眼レンズ
魚眼レンズは超広角レンズの一種で画角が180°程度と超広範囲を写すことができるレンズです。
広角レンズ特有の独特の歪みが出てくるので歪みを活かして直線に伸びるビルをユニークに写すのもおもしろい独特なレンズです。
ズームレンズと単焦点レンズ
レンズにはズームができる「ズームレンズ」とズームができない「単焦点レンズ」があります。
ズームレンズ
ズームレンズは、焦点距離を変えることができるレンズで、標準レンズ、望遠レンズ、広角レンズなどに様々なレンズに採用されています。
写真のように16-35mmなど焦点距離に幅がありますが、中には16-300mmと広角から望遠までカバーしたレンズもあります。
- F値が大きく暗いレンズが多い
- レンズの枚数が増えるため重く大きくなる
- 画角の調節が楽
しかし、構造的に複雑になるため、単焦点レンズに比べて重くて大きくなるため、持ち運びが大変になってしまうというデメリットがあります。
単焦点レンズ
単焦点レンズは、ズームすることができない焦点距離が固定されたレンズです。ズームレンズと比べて以下のような特徴があります。
- F値を小さく明るいレンズが多い
- 構造がシンプルで小型軽量
- 画角を変えるために撮影者が移動しなければならないため調整が大変
また、プロのカメラマンの多くは単焦点レンズを使用して撮影しているようです。
その他の分類
焦点距離(画角)やズームができるか以外の分類されることがあるので呼び方やどのようなレンズなのか紹介していきます。
マクロレンズ(マイクロレンズ)
マクロレンズは、どのくらい大きく写せるかを表す最大撮影倍率の高く小さい被写体も大きく写すことができるレンズです。
通常のレンズでは最大撮影倍率が0.2倍や0.3倍などが一般的ですがマクロレンズでは0.5倍や1倍となっているので通常のレンズよりも2倍~5倍程度大きく写すことができます。
最短撮影距離も短くなるので接写撮影ができるのでボケも楽しむことができます。
小さいものだけでなく通常の撮影も楽しむことができるので様々な撮影を楽しむことができます。
マクロレンズは焦点距離にかかわらず最大撮影倍率の大きいレンズを指すので焦点距離が200mmのものや30mmのものもあります。
部屋の中で使うような場合には、焦点距離30mm~50mm程度のものを使うとちょうど良いのでおすすめです。
屋外で野鳥や動物を大きく撮影したい場合には、焦点距離200mm以上の望遠タイプを使うと良いです。
明るいレンズと暗いレンズ
最小絞り値がF1.8など小さくて光をたくさん取り込めるレンズを「明るいレンズ」、F8などあまり光を取り込めないレンズを「暗いレンズ」と表現することがあります。
先に紹介した単焦点レンズは絞り値が小さく明るいレンズが多いものが多いのでよく明るいレンズと紹介されることが多いです。
レンズの選び方
まずはどんな場面で使いたいのか、どの種類のレンズが欲しいのか、どのような性能のレンズが欲しいのかをイメージすることが大切です。
まとめ
レンズには様々な種類がありますが、どのようなレンズがあるか何となくでもわかってもらえたと思います。
レンズ交換で様々な撮影を楽しむことができるのは一眼レフやミラーレスの特権なのでぜひ様々なレンズを使いたいですよね。
フィルムカメラの魅力とおすすめ
カメラ・レンズ・アクセサリの基本
コメント