新緑を鮮やかに撮る方法!春や夏の自然をイメージ通りに表現するポイント

キレイな新緑の葉 撮り方
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春先や初夏の暖かくなってくる季節は新しい芽が出る新緑が美しい景色が広がります。

そんな緑がキレイな風景写真を撮るときに草木の緑色がくすんでしまいイメージ通りに写せないということはありませんか?

今回はそんな自然の緑色をより鮮やかにきれいに写す方法を紹介していきます。

緑を鮮やかに撮る方法

キレイな緑の木々の葉

イメージ通りのきれいな緑色に写すためのポイントを紹介します。

撮り方を工夫するかカメラの設定変更、フィルターの使用、現像・編集などの方法があります。

太陽にかざして撮る

色の濃い葉っぱも太陽などの強い光にかざして撮ることで鮮やかな緑色を表現することができます。

この時太陽の光も入れてしまうと逆光になり暗くなってしまうこともあるので、そんな時には露出補正をプラスにして鮮やかな緑を表現しましょう。

大自然の中から見る鮮やかな緑と同じような印象で撮ることができます。

ホワイトバランスを変える

ホワイトバランスの違いによる木の印象

ホワイトバランスは写真全体の色味を変えることができる設定です。通常の「オート」だと光源による色味の変化を自動で補正しています。

このホワイトバランスの設定を「蛍光灯」など青みがかかる設定にして撮影すると新緑を表現することができます。

夕暮れの草木はあまり新緑の鮮やかな緑にならないのと同じように「晴天日陰」「曇天」などの設定で撮ってしまうと彩度が低くなってしまいくすんだような色合いになってしまいます。

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ピクチャーコントロール/スタイルを変える

メーカーによって呼び方は違いますがNikonではピクチャースタイル、Canonではピクチャースタイルと呼ばれる機能があります。

これは、写真の仕上がりを変えてくれる機能で設定によってコントラストの強さ、シャープさ、彩度の強さなどを変えることができます。

設定を「風景」や「ビビッド」に設定することでより鮮やかに写すことができるようになります。

逆に「ニュートラル」や「ポートレート」に設定すると彩度とコントラストが低くなるので鮮やかさが低くなってしまうので注意しましょう。

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フイルターを使おう

レンズに取り付けるフィルターを使うことできれいに表現できるようになるものもあります。

フィルターを使うときにはレンズの経に合うものを選びましょう。

レンズには52mmや68mmなど取り付けられるフィルターの径が決まっているのでしっかり確認しましょう。

偏光フィルター(PLフィルター)

PLフィルターは光の反射を抑えて色を鮮やかに表現することができる効果があります。

太陽光などの強い光が葉っぱなどに反射してしまうと写真に写るときに暗くなってしまい鮮やかさが失われてしまいます。

PLフィルターは常に効果を発揮するのではなく反射を抑えるために反射している場所から20~30°の角度から撮ることで効果を最大限発揮します。

反射を取り除きすぎると鮮やかにはなりますがのっぺりとした印象になってしまう可能性があるので注意が必要です。

細かい使い方などはこちらで詳しく紹介しています。

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グリーンエンハンサー

PLフィルターでは効果が得られないような場所でも常に緑色をより鮮やかに彩りよく表現することができます。

夏の終わりなど深緑の季節の終わりでもきれいに表現することができます。

緑色以外にも赤色も強調する効果があるため、チューリップやバラの撮影で一部の色だけを強調したいときにも効果的です。

写真全体の色味に影響してしまうホワイトバランスやピクチャーコントロール/スタイルも大きく変えなくて済むようになります。

現象・編集

デジタルカメラで撮影するときにRAWデータで保存するとJPEGで保存するよりも多くのデータが残ります。

このRAWデータから一部のデータを使ってJPEGなどの画像ファイルを保存することを「現像」と言います。

基本的にはコントラストや露出、彩度などを編集と同じように変更することができますが、編集と違って現像は画質の劣化がないという特長があります。

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現像や編集で緑をより鮮やかに表現するための設定項目を紹介していきます。

彩度

彩度のイメージ図

彩度は色の鮮やかさを表しています。

彩度が高くなると鮮やかで目立つ色合いになり、彩度が低くなるとグレーに近づいて地味な色合いになります。

RAWデータから現像する場合や編集ソフトで編集する場合に、彩度を上げ色味を鮮やかに表現してみましょう。

ただし、彩度を上げすぎてしまうと不自然で現実味のない写真になってしまいます。

色相

色と中性色と暖色と寒色のイメージ図

相は写真全体の色味を表しています。

色相は変えすぎてしまうと全然違うイメージになってしまいますが微調整することでより印象的な写真に仕上げることもできます。

暖色系にしてしまうと新緑の青々とした緑が茶色に近づいてしまうので寒色系や緑系を意識することでより印象的な仕上がりになります。

コントラスト

コントラストは明るい場所と暗い場所の差の大きさを表しています。

コントラストをあげることで明度だけでなくRGB(色合い)も明るくなるのでより鮮やかになります。

彩度だけでなくコントラストも意識することでより生き生きとした大自然の中の緑を表現できます。

まとめ

春や夏の新緑や深緑をよりキレイに表現する方法を紹介しました。

設定を変えることで印象も大きく変わるのでぜひ緑をよりきれいに表現することを意識してみてください!

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