同じ写真でも色合いが変わるだけ冷たく感じたり、暖かく感じたりと大きく印象が変わります。色が人間に与える影響はとても大きいと気が付きます。
ホワイトバランス(WB)とは
![ホワイトバランスの比較写真](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/01/whitebalance_hikaku.jpg)
ホワイトバランスは、写真全体の色合い(色調)に補正をかける機能のことです。
ヒトの目では、太陽光も蛍光灯も「白色」として見えますが、電球や街灯などの人工的な光には実は光にも色味がついていて純粋な白い色でないことがほとんどです。
これは人間の脳が目で見た本当の色を「白色」と脳内変換しているためで、ちょうど目の錯覚を起こしているような感じです。
カメラでは何もしないと光の持っている色味をそのまま写してしまうので人間の目で見た色と違う印象になってしまいます。
ホワイトバランスで色合いを調整する方法
![ホワイトバランスの調整方法イメージ図](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/01/whitebalance_genri.jpg)
ホワイトバランスはフィルターをイメージすればわかりやすいかもしれません。
赤みのかかる光源には青いフィルターを通してみることで白くなり、青みのかかる光源には赤いフィルターを通してみることで白くなります。
ホワイトバランスを調整すると写真全体の色味が変わって印象を大きく変わるため設定には注意しましょう。
光の色味を表す色温度とは?
![色温度の原理のイメージ図](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/01/iroondo.jpg)
色温度は、色を温度(数値)で表す単位です。単位は温度を表すK(ケルビン)を使います。
真っ黒な物体を温めていくと徐々に赤くなっていき、さらに温めると白、そして青の光が出るようになります。
鉄でも溶けるくらい熱くなるとオレンジ色になりますよね。色をそのときの温度で表すのが色温度です。
光源による色の違い
![光源による色温度の違いのイメージ図](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/01/whitebalance_akari.jpg)
太陽光の色は白い色ですが、白熱電球や夕焼けや朝焼けは皆さん知っている通り赤い色をしてます。
少し意外ですが晴れている日の影の中で撮影すると青っぽく写ってしまいます。
ホワイトバランスのモード
表示
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モード
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色温度(ケルビン[K])
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![]() |
オート
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3000~7000(自動設定)
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![]() |
白熱電球 |
3200
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蛍光灯
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4000
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晴天
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5200
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![]() |
曇天
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6000
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![]() |
晴天日陰
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7000
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![]() |
フラッシュ(ストロボ)
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フラッシュに合わせて自動設定
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![]() |
プリセット
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光源に合わせて適切な色温度に設定
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色味が変わると印象が変わる?
![ホワイトバランスの違いによる印象の違い](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/01/whitebalance_insyou.jpg)
色温度を晴天日陰にした写真で、暖色の色味になるので「暖かい」「優しい」「懐かしい」と言った印象になります。それに対して蛍光灯の色温度にした写真は「寒い」「硬い」「クール」といった印象になります。
このように色味によって人に与える印象は変わるので、あえてホワイトバランスを調整してイメージにあった写真を撮ることもできます。
暖色と暖色と中性色
![色と中性色と暖色と寒色のイメージ図](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/01/iro_insyou.jpg)
緑や紫は中性色といって暖色と寒色の中間の色合いを表しています。
暖色の効果
寒色の効果
ホワイトバランスをあえて設定すると映える場面
ホワイトバランスの調整はJPGでなくRAWで撮影する場合には、あまり気にしなくても大丈夫です。
![](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/02/raw_eyecatch-320x180.jpg)
朝焼け/夕焼け
![夕焼けと鳥居のシルエット写真](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/01/susset_torii.jpg)
ホワイトバランスの設定をオートなどに設定した状態で撮影してしまうと本来のオレンジ色の景色ではなく白色に近づけるような補正をかけてしまうためきれいに映らなくなってしまいます。
星空
![ホワイトバランス違いによる星の印象](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/01/whitebalance_star.jpg)
星空の撮影ではホワイトバランスを変えることで印象がとても変わります。
街灯や沈んでいる太陽の光などによって空の色が変わってくるため、ホワイトバランスを変えることで写真全体の雰囲気が大きく変えることができます。
自然の緑
![ホワイトバランスの違いによる木の印象](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/01/whitebalance_wood.jpg)
そのため緑が多い自然の風景を蛍光灯などで撮影するとクールでピシっとした印象になります。逆に赤みを強くするとぼんやりとした印象になり夕暮れ時の懐かしいような暖かい印象になります。
まとめ
ホワイトバランスを設定することで写真に赤みや青みをかけることができます。
![ハロウィンで使うお化けの形をしたかぼちゃを露出補正を上げて撮った写真](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/02/rosyutsuhosei_eyecatch-150x150.jpg)
カメラの基本設定・機能
![撮影モードのアイキャッチ](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/02/mode_eyecatch-150x150.jpg)
![雨の中の電球の写真](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/03/photo_light_eyecatch-150x150.jpg)
![ハロウィンで使うお化けの形をしたかぼちゃを露出補正を上げて撮った写真](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/02/rosyutsuhosei_eyecatch-150x150.jpg)
![ホワイトバランスについてのアイキャッチ](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/01/whitebalance_eyecatch-150x150.jpg)
![ピクチャーコントロールのアイキャッチ](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/02/picturecontrol_eyecatch1-150x150.jpg)
![テーブルに置かれた落ち葉](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/06/photometry_eyecatch-150x150.jpg)
![秋の機関車が奥から手前に向かってきている写真](https://camerapocket.com/wp-content/uploads/2019/02/focus_mode_eyecatch-150x150.jpeg)
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