シャッタースピードを自由に設定できるマニュアルやシャッタースピード優先モードを使い始めると「Bulb」と「Time」といった設定ができるようになります。
始めたばかりの方はどんな機能なのか、どのような場面で使うのかわからないと思います。
シャッタースピードについては以下のページで説明してます。
シャッタースピードのBulbとTimeとは?
撮影モードをマニュアルやシャッタースピード優先に変えることでシャッタースピードを1/1000秒や15秒など自由に変えることができますが、1分以上と露出時間が長くなると設定がない機種が多いです。
長時間露出撮影するためのシャッタースピード設定としてBulb(B)モードとTime(T)モードというものがあります。一部の機種にはダイヤルを回して変更する撮影モードにBalb(B)モードがついているものもあります。
どちらも基本的には数秒~数分以上といった長時間の撮影に使うモードですので、基本的には三脚とレリーズが必要になります。
Balbとは?
Balb(B)モードは、シャッターボタンを押し続けている時間が露出時間になるモードです。
レリーズのほとんどはシャッターボタンを押し込んだ状態で固定できるため、ずっと押しっぱなしにする必要もなく便利です。
Timeとは?
Time(T)モードは、シャッターボタンを1回押すと撮影が始まりもう1回押すと撮影が終わり写真が保存されます。つまり、シャッターを押す1回目と2回目の間が露出時間になるモードです。
これはボタンを固定できないリモコンやカメラと連動させたスマホなどを利用した長時間撮影をする場合に役立ちます。
ライブBulbとライブTimeとは?
BalbとTimeは上記の機能と同じですが、ライブ機能があるとBalbやTimeでの長時間撮影中に撮っている写真の状態を確認することできます。
普通の長時間露出では写真が保存されるまで明るさが判断できず明るすぎたり暗すぎたりしてしまうリスクがあります。
この機能があると花火や天体の撮影でもそのような失敗のリスクを大幅に減らすことができます。
ライブ機能を使うとノイズが出やすくなり多少画質が低下してしまうこともあるので注意しましょう。
BalbかTimeを活用したい被写体
長時間露出だけでなく撮影時間を被写体に合わせて自由にシャッタースピードを変更することができる「Blub」「Time」が活躍する場面を紹介していきます。
花火
花火の撮影はバルブ撮影の定番です。打ち上げられる花火の数や種類によってシャッタースピードを自在に変えて適切な明るさに調整することができます。
スターマインや複数の花火が同時に打ち上げられるようなときにはシャッタースピードを短めにする必要があります。
あらかじめ明るい花火が来ることがわかっているときにはシャッタースピードを確保するために絞りを絞るかNDフィルターを付けておきましょう。
星空
上の写真のように星の軌跡を描くにはシャッタースピードを数分〜数十分にする必要があります。このような長時間露出では必ずBulbかTimeを使うことになります。
シャッタースピードを何時間にも設定して撮影するのは非常に難しく、基本的にはできないので数分程度の長時間露出で撮影した写真を何枚も合成して1枚の写真にする「比較明合成(コンポジット)」がよく使われます。
軌跡を描く
花火や懐中電灯、ペンライトを使って絵や字を描くことができます。
描くのは大変ですがハートマークなど簡単なものを試すのはおもしろいです。動物など複雑なものを描いて芸術作品にする方もいらっしゃいます。
人を消す
露出時間を数分〜数十分にすることで動いている人や車を薄くしたり消したりすることができます。逆に動いてないもの・ひとはくっきり写真に残ります。
カミナリ
シャッタースピードを遅くすることでカミナリを撮りやすくするだけでなく1枚の写真に複数のカミナリが写っているようにすることもできます。
まとめ
長時間露出や自由にシャッタースピードを変えることで普段は見ることができないような景色や思い通りの写真を楽しむことができます。
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