桜をイメージ通りに撮る5つのポイント!有名な種類の特長と見頃一覧を紹介

逆光で撮った美しい桜の写真 撮り方
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新年度を迎える時期、全国をにぎわせる「桜」ですが、皆さんも桜を撮りに出かけたり、花見をしながら宴会をする方も多いのではないでしょうか。

満開の時期は短いので撮影できるチャンスをしっかりものにできるように桜の撮り方をまとめてみました。

また、有名なさくらの特徴と見頃の時期を一覧にしているのでぜひ活用してください!

桜の種類と見頃

桜には様々な種類がありますが、染井吉野(ソメイヨシノ)はとても有名ですよね!日本の約80%の桜はソメイヨシノなんだそうです。

3月に入ると桜開花予想として桜前線を伝えるニュースが連日放送されます。そのため、桜と聞くと3月下旬〜4月上旬のイメージを持っている人も多いと思います。

日本では10種類の基本の野生種があり、その変種として約100種類もの桜があります。さらに分類によっては600種類もの桜が確認されていて色や形、開花時期など様々です
そこで、全種類を紹介することはできませんがメジャーな桜の種類を咲く時期順に一覧で紹介していきます。
名前
時期
カンザクラ(寒桜)
一重
淡いピンク
1月~3月(2月下旬)
ヒカンザクラ(緋寒桜)
一重
濃いピンク
1月~3月(3月中旬)
シナミザクラ(支那実桜)
一重
淡いピンク
3月上旬~3月中旬
カワヅザクラ(河津桜)
一重
濃いピンク
3月上旬~3月中旬
ソメイヨシノ(染井吉野)
一重
淡いピンク
3月下旬~4月上旬
ベニシダレ(紅枝垂)
枝垂れ・一重
ピンク
3月下旬~4月上旬
オオシマザクラ(大島桜)
一重
4月上旬~4月下旬
ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)
枝垂れ・八重
濃いピンク
4月中旬~4月下旬
イチヨウ(一葉)
八重
淡いピンク
4月中旬~4月下旬
フゲンゾウ(普賢象)
八重
淡いピンクー白
4月中旬~4月下旬
エドヒガン(江戸彼岸)
一重
淡いピンクー白
4月中旬~4月下旬
カンザン(関山)
八重
濃いピンク
4月下旬~5月上旬
フユザクラ(冬桜)
一重
4月下旬・11月~12月
※時期は天候や気温など年によって変わります。

桜をイメージ通りに撮るための設定

青空と八重桜

桜の名所で素晴らしい景色に感動して写真を撮ってみたものの、写真を見てみると実物を見た感動があまり伝わらない、、、と思ったことはありませんか?

そこでなるべく桜の美しさと感動を伝えるためのポイントを紹介します。

ピクチャーコントロール、ピクチャ―スタイルに気を付けよう

桜の色と言えば鮮やかなピンクを想像する人も多いと思いますが、ソメイヨシノなど種類によっては思っている以上に淡いピンクで白に近い色をしていることもよくあります。

撮った写真の仕上がりを決めるピクチャーコントロール/スタイルを「スタンダード」や「ニュートラル」にしていると思った以上に白くなってしまいイメージ通りに写真になりにくくなってしまいます。

「ビビッド」や「風景」など彩度が上がる設定にしておくことでよりイメージに近いピンク色を表現できます。

ただし、コントラストが強くなるのでパリっとしたやや硬いイメージになるので注意しましょう。

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明るく撮ろう

カメラは自動で適切な明るさになるように調整してくれますが、桜を撮るときには思った以上に仕上がりが暗い写真になってしまうことがよくあります。

露出補正を+にして写真全体を明るくすることで桜の暖かみをきれいに表現してくれます。ただし、明るすぎると白とびしてしまいピンクの鮮やかさがなくなってしまうことがあります。

下でも紹介しますが逆光などではかなり明るくして空などを白とびさせてしまうのもテクニックの一つです。
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ホワイトバランスを調整しよう

ホワイトバランスを変えることで写真全体の色味が変わるため桜の印象が大きく変わります。

特に夜、ライトアップされている桜をとるときにはライトの種類によっては赤くなりすぎたりと桜っぽさがなくなってしまうことがあります。そのような場合には「蛍光灯」などの設定にして色味を太陽光に照らされている色合いにしましょう。

曇りなどで全体的に青みがかかった色になるときはホワイトバランスの詳細設定でマゼンダ(M)の色味を足すことで桜の色合いを表現することもできます。
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RAWで撮ろう

画像の編集でもピクチャースタイルや露出補正、ホワイトバランス、明るさや色味を変えることができますが画質が悪くなってしまいます。

対してRAWで撮れば後からでも画質を劣化させることなく調整ができるようになるのでオススメです。

データ容量は大きくなってしまいますが、「設定を変え忘れた…」といった心配もなくなります。ただし、連射などはできなくなるので鳥などと一緒に撮りたいときにはシャッターチャンスが少なくなるので注意しましょう。
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絞りを中途半端にさせないようにしよう

ボケさせるならボケさせる、パンフォーカス(ボケさせない)ならパンフォーカスで撮るようにしましょう。

構図にもよりますが絞りが中途半端だと遠くにあるものが少しボケてしまい花びら一枚一枚の鮮明さが失われてしまいます。

特に部分的に強調したい時には絞りを開放したり望遠レンズを使うなどして背景をボケさせてメインを引き立たせてみましょう。

桜並木など全体の風景を写したいときには絞りを絞ってパンフォーカスにすることがオススメです。
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桜の撮影ポイント

さくらの撮り方や表現の仕方をいくつか紹介していきます。

日本全国様々な場所に咲いていて、種類もいろいろな種類があり色や形もそれぞれ違うため撮り方は無限大です。

自由に撮影する中で何かヒントにしてもらえたらと思います。

マクロ撮影で柔らかく

マクロレンズで撮影した桜の花

桜並木では壮大で美しい景色が広がりますがぐっと近づいて花びら1枚にフォーカスして撮影してみましょう。

マクロレンズならボケもキレイに表現できますし、桜の木が1本あれば表現できるので手軽に楽しめます。

被写界深度が浅くなりすぎるとピントを合わせるのが大変にになるのでシャッタースピードを速くするか三脚などでカメラを固定しましょう。

川沿いの桜並木を壮大に

川沿いに並ぶ夜桜

川沿いにずらーっと並んでいる満開の桜並木はとても美しく圧巻ですよね!

そんなときには近くにあるものと遠くにあるものを奥行きを表現して写すようにしましょう。立体的に見せることで桜並木の規模や壮大さを見せることができます。

この時、広角レンズを使ったり絞りを絞ってパンフォーカスにする事で手前から奥までしっかりと表現することができます。

逆に川の対岸から平面に写してもあまりダイナミックには見せられないのでメインにはなりにくくなります。

また、水平を崩しながら対角線構図で撮ると動きが出るためダイナミックに撮ることができますが、不安定は印象にもなるので崩し過ぎには注意しましょう。

構図を考えよう

桜を活用した比較的簡単に撮れる構図をいくつか紹介していきます。撮り方に迷ったらぜひ試してみてください。

基本的な構図はこちらで紹介しています。
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サンドイッチ構図で華やかに

川の両側に立ち並ぶ満開の桜 川沿いや道沿いの左右に立ち並ぶ桜並木もキレイで大きく写したい景色ですよね。

そんな時には道や橋の中心から桜並木をサンドイッチのように挟んだ構図で写してみましょう。

このとき、道や川の幅にもよりますが木の幹はあまり写さずに桜の枝と花をたくさん取り入れることで桜の鮮やかさと一緒に桜に包まれた景色を表現することができます。

トンネル構図で桜を副題に

桜のすきまから見れる電車

写真の中心に置きたいメインの被写体を桜の花と撮るときには桜の隙間から見える覗くようにしてトンネル構図をつくると季節感や華やかさを伝えられる写真になります。

花びらをボケさせるかボケさせないかで大きく印象を変えることができます。

桜を大きくボケさせるとメインを大きく引き立てることができます。桜の花にもピントを合わせるとメイン被写体への印象が弱まりますが桜と一緒に!という印象になります。

背景色を考えよう

桜の花を中心に撮影したときには背景となる部分をどのように見せるか意識するようにしましょう。

背景の色が変わることで桜の印象も大きく変わります。

同系色で暖かく

背景がピンクの桜の花の写真

桜の花と同じような白やピンク色を背景にすることで優しく柔らかい印象にすることができます。

桜の花は目立ちにくくなりますがふんわりとした写真になります。

直射日光が当たる場所ではコントラストが強くなってしまうので曇りの日や日かげなどで撮影するのがオススメです。

反対色でクールに

背景が暗い桜の花

背景色を黒や濃い緑などの桜の花とは違う色で撮ることで桜をより引き立ててパリッとした印象の写真になります。

桜の花は密度も高くたくさん咲くので同系色になりやすいので枝先に咲いている花などを狙って撮影してみましょう。

逆光で撮ってみよう

逆光で撮ることでも桜の印象を大きく変えることができます。

ボケを見せて優しい明るさにしよう

逆光で撮った桜の花

逆光で撮ると全体的に白っぽくなりぼんやりする「フレア」やレンズないで反射した光の「ゴースト」といったノイズが写真に写り込むことが多いです。

普段の撮影では邪魔になることが多いノイズですが、あえて取り入れることでカメラだからこそ写せる優しく幻想的な写真にすることができます。

明るく撮るために絞りを開放して露出補正がプラスになるようにして撮ります。

絞りを絞って鮮やかにみせよう

広角レンズで空と一緒に撮った桜

広角レンズや絞りを絞って撮るとまた違った印象の写真になります。晴天の中で撮ることで淡いピンクと青空のコントラストがきれいに収まります。

花びらがしっかり写るのでメリハリのあるクールな印象になります。

桜を副題にしよう

桜を副題にすることでメイン被写体をより印象的に写すことができます。

ここでは、いくつか参考に紹介していきます。紹介する以外にもポートレートお城タワーなどの建造物を写すのもおすすめです。

桜と富士山

富士山はそれだけでも非常にインパクトのある被写体ですが、そこに桜を追加することで冬が終わり春になったことを印象付けることができます。

桜の咲く時期は富士山にもまだまだ雪が残っているのできれいな景色を絶妙に表現できます。

電車

桜並木の中を走る電車

ローカル線と桜の組み合わせもオススメです。新年度の新たな出発を連想させる印象的な仕上がりになります。

桜だけでなく様々な花とのコラボレーションも数多くありますがやっぱり桜は他とは違いますね。

メジロなどの生き物

桜の花とメジロ

春になってメジロやハチなど様々な生き物も活動を再開してきます。

桜と一緒に暖かくなって桜の香りに寄ってきた生き物を撮影してみましょう。

他の春の花と収めよう

菜の花と桜のコラボ

春には桜以外にも様々な花が見ごろを迎えます。特に菜の花の黄色、桜のピンク、晴天の青空のコラボレーションは春を印象付けます。

ボケを活用して桜を中心に見せるのもオススメです。

舞ってる花びらを収めよう

桜の花びらが舞っている写真

桜の時期も徐々に終わりを告げて散っていく桜の花びらを撮るのもオススメです。

春という季節を強く印象付けることができます。待っている花びらの枚数や場所もその時々で変わるので何枚でも撮っていたくなります。

シャッタースピードが遅すぎると線になってしまうので1/100程度にするなど速さを確保して撮りましょう。

桜の花びらを散らせるために枝を揺さぶったりするようなことは絶対にダメです。環境を壊すことになり他の人にも迷惑がかかりますし、非常に不自然な写真になってしまいます。

落ちた花びらも美しい

水に浮いた桜の花びらの絨毯

川沿いに咲いている花びらが散って水に浮かんだ桜の花びらを写すのも面白いです。

弘前公園では約2600本もの桜の木と堀を埋め尽くす散った花びらが絶景を生み出しています。

雨上がりの水たまりに浮かぶ花びらや川を流れる桜の花が儚く物悲しい印象にすることもできます。

まとめ

桜はイメージよりも白っぽいので色味の表現が難しい部分もありますが、設定次第でイメージに近い色を表現することもできます。

構図を意識しながら撮ってみるとよりきれいで壮大な写真にすることができると思います。
是非一眼を持って撮影してみてください!

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