動いている被写体にうまくピントが合わせられずにちゃんと写真が撮れなかった、という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?
運動会や飛んでいる鳥、動物や電車などの走っている被写体を撮る機会も多いと思いますが、動いている被写体を撮影するのは難しいですよね。
そこで今回は動いている被写体にピントを合わせるためのテクニック『置きピン』を紹介していきます。
置きピンとは?
置きピンとは、あらかじめ被写体が来る(来そうな)場所にピントを合わせておいて、被写体が来た瞬間にシャッターをきることで動いている被写体にしっかりとピントを合わせて撮影するテクニックの1つです。
特に動いている被写体に対して使うことが多いので多少の慣れと経験が必要になります。
動いている被写体にピントを合わせるテクニックとして、フォーカスモードを動いている被写体に追従させる「コンテニュアスAF」「AIサーボAF」などに設定することでもピントを合わせることができますが、カメラは撮影者の意図を汲み取ってくれるわけではないので思い通りの動作にならない可能性もあります。
置きピンを使うことでより確実に思い通りにピントを合わせて自由自在に構図を調整することができます。
置きピンの使い方
初期の設定だとシャッターを半押しするとオートフォーカスが作動してピントを合わせようとしますが、この設定のままでは置きピンをうまく活用することができません。
事前にピントを合わせておいても、撮影するときに改めてピントを合わせる動作をしてしまうため、せっかく合わせたピントがずれてしまいうまく撮影できなくなってしまいます。
そこでピントがずれないようにする方法を2つ紹介します。
マニュアルフォーカスにする
マニュアルフォーカスにすることでシャッターを切るときもピントがずれる心配がなくなります。
マニュアルフォーカスに変える方法としてカメラ本体の設定をマニュアルフォーカスにする方法とレンズについているAF/MFスイッチをマニュアル(MF)に切り替える方法の2つがあります。
レンズの切り替えスイッチを変えるほうが楽に変えることができるのでオススメです。
親指AFを使う
親指AFはシャッターの半押しでピントを合わせるのではなく、AFボタンを押してピントを合わせる設定です。
親指AFであらかじめピントを合わせておいて被写体が来たときにシャッターを押せばピントがずれることなく撮影できます。
置きピン撮影のポイント
置きピンを使ってうまく撮影するためのポイントを3つ紹介します。
連写モードを使おう
置きピンを使ったとしても被写体が来たジャストタイミングでシャッターを押すのは難しいです。
タイミングのミスを少なくするために連写モードで撮影しましょう。
連写モードでの撮影では被写体が来たタイミングでシャッターを押すのではなく被写体が来る少し前から撮影を開始しましょう。
最大書き込み速度180MB/sに対応した非常に高性能のおすすめSDカードです。
保存する形式によっては保存するデータの容量が非常に大きくなってしまうので、特に普段RAWデータを保存している方は設定に気をつけましょう。
被写界深度を調整しよう
絞りを変えるとピントの合う範囲「被写界深度」が変わります。
絞りを開放すると被写界深度が浅くなるので置きピンでもピント合わせがシビアになります。逆に絞りを絞ると被写界深度が深くなるのでピントが合いやすくなります。
絞りだけでなく、望遠レンズを使うと被写界深度が浅くなるので絞りを開放しすぎるとピントが非常に合わせにくくなるので注意しましょう。
絞りを絞りすぎるとピントは合いやすくなりますがシャッタースピードが遅くなり、ボケもあまり表現できなくなってしまうので置きピンのメリットが少なくなってしまいます。
三脚、レリーズを使おう
望遠レンズを使うときや画角を変えたくないときには三脚とレリーズを使いましょう。
F値の小さいレンズや望遠レンズは被写界深度が浅くなりやすい(ピントの合う範囲が狭い)ため少しのずれも画質が悪くなる可能性が出てきてしまいます。
そんなときには三脚とレリーズを使って失敗を減らしましょう。
まとめ
高速撮影が可能になる親指AFの使い方
撮影テクニックの基本
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