不便さが魅力!?フィルムカメラの特長とデジタルカメラとの違いとは?おすすめ4機種も紹介

フィルムカメラを持った女性カメラ
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今ではデジタルカメラが一般的になっているので今使っているカメラのほとんどがデジカメだと思います。

しかし、2018年にはインスタグラムを楽しんでいる10~20代の女性でFUJIFILMの「写ルンです」が再ブームするなど、フィルムカメラもいまだに根強い人気があります。

デジタルカメラと比べると不便と感じることも多いフィルムカメラですが、今回はその魅力に迫っていきましょう。

フィルムカメラとは?

フィルムカメラは光を受けると反応するフィルムを使ったカメラのことです。

フィルムに写し込んだ景色は現像するために様々な薬液を使用して写真にします。

フィルムを使用して撮影してから現像する必要があるため手間がかかりますが、レトロな雰囲気やスマホ撮影とはまた違った楽しみ方ができることから今でも人気があります。

最近では現像と同時にデジタルデータとしてもらうこともできるのでSNSなどにもすぐに投稿することができるようになっています。

フィルムカメラには一般的に幅が35mmの35mmフィルムと呼ばれるフィルムが使われています。
デジタルカメラのイメージセンサーで35mmフルサイズという大きさがありますが、これは35mmフィルムと大きさが近いことから言われるようになりました。

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フィルムカメラの種類

フィルムカメラはデジタルカメラのようにレンズを交換できるものやコンパクトなものなどいくつか種類があります。

基本的にはデジタルカメラ似たようなものが多いです。
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コンパクトカメラ

コンパクトなカメラでFUJIFILMの「写ルンです」もコンパクトカメラに分類されます。

レンズの交換はできませんが、シャッターを押すだけで簡単に撮影できるので初めての方でも簡単に撮影できます。

フィルムの巻き取りなどは手動になっているので忘れずに巻き取る必要があります。

一眼レフカメラ

レンズの交換ができるフィルムカメラで望遠レンズ、マクロレンズ、魚眼レンズなどなど様々なレンズと組み合わせて撮影することができます。

サイズは大きくなりますが、フィルムの自動巻取りやオートフォーカスに対応しているものもあり、様々な撮影が本格的に楽しめるカメラです。

レンジファインダーカメラ

コンパクトでありながらレンズ交換をできるフィルムカメラです。

レンズの種類があまり多くなくマクロや望遠の撮影もあまりできないのでスナップ写真などの撮影がメインになります。

ファインダーが別で設けられているのでレンズのキャップをしていても気付かないなど注意が必要です。

中判カメラ、大判カメラ

中判カメラや大判カメラは35mmフィルムよりももっと大きな専用のフィルムを使用するフィルムカメラです。

他のカメラのように持ち運ぶことが難しいため通常このサイズのカメラを使うことはありません。

デジタルカメラとフィルムカメラの違い

Nikonのフィルムカメラ
それではデジタルカメラとの違いを確認していきましょう。

基本的にフィルムカメラは不便でデジタルカメラと比べるとデメリットばっかりです。

このデメリットが裏を返せばフィルムカメラの魅力になりますが、魅力のついては後で紹介していきます。

フィルムと現像にお金がかかる

デジタルカメラではSDカードに写真を記録しますが、フィルムカメラではフィルムに記録されます。

フィルム1個に撮影できる枚数は24~36程度のため撮影できる枚数の上限い達したら新しいフィルムに交換する必要があります。

撮影後は現像が必要になるので基本的にはお店に頼む必要があります。

フィルムは大体500円~1000円程度で現像には24~36枚で600円程度~かかってしまいます。
そのため、フィルム1個の24~36枚でおおよそ2000円程度かかってしまう場合もあります。

撮った写真の撮り直しや削除ができない

デジタルカメラと違い、写真の撮り直しをすることができません。一度光を当ててしまうとフィルムに残ってしまうのでCDへの書き込みと同じように変更や削除することができません。

また、フィルムの巻き取りをせずにカメラから取り出してしまうと光がフィルムにぶつかるため写真が真っ白になってしまいます。

フィルムに光がぶつかることを「感光」といい、わざと光に少し当ててノイズを楽しむ撮影方法もあります。

画質もデジタルカメラに比べて粗い

フィルムカメラで撮影した花の写真

フィルムカメラは光を受けた部分が写し込まれるため、デジタルカメラのような画素などの考え方がありません。

そのため、写真の仕上がりとしてはデジタルカメラのような繊細さはなく、画質や色味も粗い印象の写真に仕上がります。

撮った写真をすぐ確認できない

デジタルカメラでは撮影した写真の仕上がり具合をすぐに確認することができるので、その場設定を変えながら色々と撮影を楽しむことができます。

対してフィルムカメラでは現像するまで写真の仕上がりを確認することができないため一発勝負になってしまいます。

RAW現像や編集できない

デジタルカメラではRAW現像や編集ソフトによる編集も魅力の一つですが、フィルムカメラではもちろんそのようなことはできません。

現像の際にデジタル化すればもちろん編集することもできますが、フィルムカメラでは基本的に編集などはできません。

フィルムカメラの魅力

フィルムが出されたフィルム

フィルムカメラの楽しさや魅力はまさにデジタルカメラと比べたときのデメリットにあります。

デメリットの裏を返したフィルムカメラの魅力がどのようなところにあるか見ていきましょう。

1枚1枚を丁寧に撮るようになる

デジタルカメラではとにかくたくさん撮ってその中の1枚でも良い写真があればOKという感じで撮っている方も多いと思います。

フィルムカメラでは1枚撮るだけでもお金がかかりますし、気軽に撮り直しや削除もできないのでバシバシ撮れない分、1枚1枚を丁寧に納得いく状態や構図で撮影しようと心がけるきっかけになります。

結果として写真上達への一歩にもつながります。

失敗も思い出に!撮った写真しっかり確認する

フィルムカメラでは現像するまで見ることができないので現像するまでのわくわくを楽しむことができます。

また、デジタルカメラでの失敗は残念。。という気持ちが強いですがフィルムカメラでは失敗も1つの思い出として楽しむことができます。

現像と一緒にプリントアウトもできるので1枚1枚丁寧に撮った写真を後からじっくり楽しめます。

フィルムカメラならではの独特な仕上がり

フィルムカメラで撮影した海辺の女性

フィルムカメラで撮ることができる写真は画質も色彩もデジタルカメラのように繊細には表現できませんが、フィルムカメラならではの独特な写真に仕上がります。

フィルム写真はインスタグラムなどのSNSでも魅力的で人気があります。

デジタルカメラとは全く違った世界観を表現できるという魅力があります。

おすすめのフィルムカメラ

現在、新品で手に入るフィルムカメラは非常に限られているため、中古で入手する機会の方が多くなっています。

そこで、現在新品で入手できるカメラと中古品を選ぶときのポイントを紹介していきます。

初めてのフィルムカメラにおすすめ【FUJIFILM】写ルンです

2019年6月現在、今でも発売しているFUJIFILMの「写ルンです」は27枚撮りの使い捨てインスタントカメラです。

インスタグラムの流行に伴い2018年には10~20代の女性を中心に再ブームが巻き起こりました。

値段も安く誰でも気軽に手に入りますし、撮影も非常に簡単なため誰でも簡単に撮影を楽しむことができます。

本格的なフィルムカメラを始める前にまずはこちらを使ってフィルムカメラの魅力を感じてみましょう!

海の中でも撮影できる【FUJIFILM】写ルンです WATER PROOF

水深10mまで対応した防水タイプの「写ルンです」も今も発売しています。

海の中の撮影はもちろん、砂埃の舞う砂丘のような場所や雨・雪の降る中での撮影も楽しむことができます。

値段もリーズナブルなため手軽に撮影を楽しむことができます。

コスパ最強のフィルムカメラ【Nikon】FM10

シャッタースピードや絞り、ピントなどを自由に設定することができるマニュアルフォーカス一眼レフカメラです。

様々なレンズと取り換えながら撮影することで様々な撮り方で被写体を表現することができます。

シャッターは電池を使わないメカニカルシャッターが採用されており、シャッタースピードは最速1/2000秒、バルブ撮影も可能となっています。

ファインダー内に適正露出が表示されるだけでなく、ボケ具合のプレビュー機能もついているので撮影する前に仕上がりをイメージできます。

本格的な撮影がしたい方におすすめ【Nikon】F6

FM10の上位機種であるF6は露出やピントもすべてオートで設定できるオートフォーカス一眼レフカメラです。

フィルムの巻き取りも自動になるだけでなく、高性能AFセンサーや高性能調光センサーの採用により精密に思い通りに設定することができます。

フォーカスエリアモードも3種類から選ぶことができるので、より素早く自由度の高い撮影が可能になります。

値段も非常に高いですが本格的にフィルム写真の撮影に挑戦したい方におすすめのカメラです。

中古を選ぶときのポイント

中古のフィルムカメラを選ぶときには必ず信頼のある店舗から選ぶようにしましょう。

個人売買では思い通りのものではなかったりとトラブルの原因にもなりかねないので注意しましょう。

外観

傷やへこみ、汚れなど機材の外観に問題がないか、しっかりと確認しましょう。

ネットで買う場合は状態情報をきちんと確認しましょう。

露出計などの内部機構

シャッターには寿命があり、機種にもよりますが数千回~十数万回もつものなど様々です。

過去に何回シャッターが切られたか確認することはできませんが、シャッターや露出計などの内部機構に問題がないか確認するようにしましょう。

レンズマウント

使用できるレンズの制限やマウントなどきちんと確認するようにしましょう。

すでにデジタルカメラ用のレンズを持っている方は使えるのかどうか事前に確認しておきましょう。場合によってはアダプタを使うことで使用できる場合もあります。

まとめ

デジタルカメラとは全く違って不便が魅力のフィルムカメラは今でも一部の方々に根強い人気のあるカメラです。

インスタグラムでもフィルムカメラを使った撮影を楽しんでいる方もいるので、今なお来ているフィルムカメラのブームに乗っかって楽しむのもおすすめです。

デジカメでは撮れないような魅力的な写真に出会えるはずです!

カメラ・レンズ・アクセサリの基本

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