カメラにつけるレンズフィルター9種類!フィルター効果と使うときの注意点を紹介

カメラに向けてフィルターを持って撮った写真 レンズ・アクセサリ
レンズを守るために保護用のレンズフィルターを使っている方も多いですよね。

実はフィルターにはレンズを保護する以外にも様々な効果を持っているものがたくさんあります。

うまく使うことで普段見たり撮れたりする景色とはまた違った素敵な写真を撮ることができます。

そこで今回は、レンズフィルターにはどのような種類があるのかそれぞれの効果と特長を紹介していきます。

レンズフィルターの種類

レンズフィルターにはレンズを保護する目的以外にもユニークな効果を楽しめる様々な種類のフィルターがあります。

フィルターの種類と効果について紹介していきます。

レンズ保護フィルター(プロテクトフィルター)

机の上に置かれた割れたレンズフィルター

レンズ保護フィルターとは、無色透明のフィルターでレンズの保護を目的としたフィルターです。

保護フィルターを付けたことによる画質の劣化や光の減衰を極力抑えるためにレンズに施されるものと同じようなコーティングをしているものもあります。

普段から保護フィルタを付けておくことで、レンズへの衝撃や水滴・埃などからレンズを守ってくれます。

さらに、お手入れも簡単になります。レンズを直接拭いてしまうとやり方によっては、レンズのコーティングに影響を与えてしまう可能性がありますが、そのような心配もなくなりるのでいざという時はフィルターだけの交換で済むようになります。

常に装着して使うので質の悪いものを付けてしまうと画質の劣化にもつながるので注意しましょう。

カメラを買ったばかりでフィルターを買う予定がない方も、ぜひ保護フィルターはつけておきましょう。

UVフィルター

木材の上に置かれたサングラスの写真

UVフィルターは保護フィルターと同じで無色透明のフィルターで、紫外線の影響を抑える効果があります。また、保護フィルターとしても使うことができます。

人間の目は可視光と言われる一部の光を見ることができ、見ることができない光を紫外線や赤外線と呼んでいます。

デジタルカメラの「眼」であるイメージセンサーはこの赤外線や紫外線も光として取り込んでしまうため実際に目で見た通りの風景を写し出せないときがあります。

イメージセンサーには紫外線や赤外線を除去するフィルターも入っていますが、レンズに入る前に取り除いてあげることでより効果的に写真のクオリティーを上げることができます。

実際の効果としては、主に3つあります。

コントラストをよくする

UVフィルターを使うことで紫外線が当たって明るくなってしまう部分を抑えることがコントラストがよくなり、目で見た景色と同じようなより繊細な表現が可能になります。

色収差、色かぶりの抑制

色収差は光がレンズを透過するときに起きる現象で色が滲んだり線が不鮮明になってしまう現象です。色かぶり写真全体の色味が変わってしまう現象です。

もともとレンズにはこれらを抑えるためにレンズ構成枚数を増やしたり、表面にコーティングを施していますが、ものによっては十分ではなくUVフィルターで良くなる場合もあります。

パープルフリンジの低減

パープルフリンジは明暗の差が大きい場所に紫色が出てしまう現象です。

これは紫外線の影響も大きいと言われているためUVフィルターを付けることで抑えることができる場合もあります。

特に安価なレンズでは出やすい傾向にあるため、必要に応じてUVフィルターを付けるようにしましょう。

偏光フィルター(PLフィルター)

色鮮やかな草の写真

偏光フィルターは光の反射を抑えて撮影することができます。

効果は主に2つあります。

窓や水面の反射を抑える

水槽や展示物などガラス越しで撮影をする場合、ガラスに光が反射してしまいガラスの中にある被写体をうまく撮影できない場合があります。

その場合に、このPLフィルターを使用することでガラスに反射している光をを抑えてガラス内の被写体だけをきれいに撮影することができます。

すべての反射を完全に除去できるわけではないですが使用する角度によっては効果的に使うことができます。

色彩豊かに表現できる

太陽光などの光が当たると本来の色よりも白っぽくなりますが、PLフィルターを使うことで光の反射が抑えて本来のきれいな色が表現できるようになります。

紅葉や青空、森など景色の撮影ではより色彩豊かに表現できるようになります。

紅葉や葉っぱの色をきれいに写す方法と青空をきれいに写す方法は少し違うので注意が必要です。

使い方やオススメについてはこちらで紹介しています。

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減光フィルター(NDフィルター)

川の流れを長時間露出で撮影した写真

減光フィルターは名前の通りレンズに入る光を減らすことができるフィルターです。

明るい日中でもシャッタースピードを遅くして撮影できるので、滝や川の流れをきれいに表現することができます。

減光フィルターの暗さはND4、ND8、ND16などのようにND+数字で表され、数字が大きいほど暗くなり、取り込む光の量は「1/ND値」になります。

数字が2倍になると明るさが1段暗くなるので、付ける前と比べてシャッタースピードを2倍の長さにしても同じ明るさで撮影することができます。

例えば、ND4を付けてシャッタースピード1秒の明るさと、ND8を付けてシャッタースピードを2秒にしたときの明るさはほぼ同じになります。

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クロスフィルター

クリスマスツリーの電飾をクロスフィルターで撮った写真

クロスフィルターは光の線、光芒をつくりだすフィルターです。

イルミネーションなど光源が多い場所で撮影するときに使用するとより幻想的な写真になります。

クロスフィルターは種類によって光の線の数が違うのでフィルターを選ぶ際にはきちんと確認しましょう。中には光芒の角度を変えることができるものもあります。

光の線が多いほど煌びやかで眩しくなります。被写体や状況によって使い分けましょう。

レンズの絞りを絞ることでも光芒を表現することができますが、クロスフィルターを使用したほうがより鮮明できれいな光芒を楽しむことができます。

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ソフトフィルター

ソフトフィルターの効果が得られた花畑の女性

ソフトフィルターは光をにじませ、少しぼやけたような幻想的で温かみのある写真に仕上げることができます。

絞りの解放による背景のボケと同じように女性や花などの撮影と相性が良いです。また、星空の撮影で使うことで光の強い星は大きく、光の弱い星は小さく写るのでよりイメージに寄せた写真にすることができます。

クロスフィルターなどと組み合わせて使うことでイルミネーションなどの明るい世界をさらに幻想的に写すこともできます。

エンハンサーフィルター(色彩強調フィルター)

緑が鮮やかできれいな森の中の写真

エンハンサーフィルターは特定の色をより鮮やかに表現することができるフィルターです。

ホワイトバランスでも同じような効果が得られますがホワイトバランスは写真全体に色の補正が入ってしまうのに対し、エンハンサーフィルターは特定の色を強調して他の色への影響が少なくなるようになっています。

緑をきれいに写したいときや空や海など青さを強調したいときなどこのフィルターを使用することでよりきれいに表現できるようになります。

緑以外にもさまざまな種類のエンハンサーフィルターがあります。

色温度フィルター

色温度フィルターはホワイトバランスを調整する機能がないカメラのホワイトバランスを調整するためのフィルターです。

撮影場所の光源によってフィルターを使い分けて使用しますが、デジタルカメラではホワイトバランスを設定できる機能があるため現在ではあまり使われなくなってきています。

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モノクロフィルター

モノクロで撮られた色鉛筆の写真

モノクロフィルターは被写体を白黒で写すことができるフィルターです。

写真のコントラストがより強調される独特な雰囲気の写真になります。また、細部を強調できるため毛先の一本一本や肌の質感をリアルに表現することができます。

カメラにもモノクロで撮影する機能がありますが、モノクロフィルターはフィルターによってコントラストのつき方が変わります。

例えばあるフィルターでは葉っぱの緑が白くなりますが、別のフィルターでは黒っぽく表現されるなどの違いが生まれます。

モノクロの世界も白と黒で表現されるだけではなく、どの色が白/黒に近づくかによっても写真の印象が変わります。モノクロ写真の表現の幅を広げたい場合にはぜひ活用してみましょう。

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レンズフィルターの注意点

レンズフィルターを使うときの共通の注意点についても簡単に紹介していきます。

レンズ径が合ったものを選ぼう

レンズには取り付けられるフィルター径が決まっています。

レンズにΦ58など書いてあるのでこの場合には58mm径のフィルターが取り付けられます。

フィルター径が違うものを使う場合には「ステップアップリング」と言われるアダプタを使うことで使うこともできる場合があります。

ケラレに注意

特に焦点距離の短い広角レンズで撮影するときにフィルターの厚みがあるものを使うと四隅が暗くなってしまう「ケラレ」という現象が発生してしまう場合があります。

フィルターの厚さとどのくらいの焦点距離まで使うことができるか確認するようにしましょう。

フレアやゴーストが出る可能性がある

カメラレンズは何枚ものレンズで構成されていますが、逆光で撮影するときなど強い光が入ってくるとレンズ内で反射してしまいフレアやゴーストと言ったノイズが発生しやすくなってしまいます。

フィルターを付けるとレンズが増えることになるのでレンズ内反射がさらに多くなってしまう可能性があります。

レンズにはこれらのノイズを抑えるためのコーティングが施されているものもありますが、保護フィルターなど常につけているようなものを選ぶときには確認してみてください。
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まとめ

フィルターを使うことで普段の撮影とは違った素敵な写真を撮ることができるようになります。

レンズの保護にも役に立つので活用してみましょう。普段の撮影とは違った撮影がしたいときにもオススメです。

レンズフィルターを使って新しい撮影方法にチャレンジしてみましょう!

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