夕暮れ時や薄暗い場所での撮影ではシャッタースピードが遅くなってしまい手ブレしてしまうことがよくあります。
ISO感度を上げれば明るく撮ることができますが、画質が悪くなってしまうのであまり大きくしたくないですよね。
また、望遠レンズを使うと手ブレしやすくなってしまうのでカメラを固定したいと思うときも良くあります。
そんなときには三脚を使う方も多いと思いますが、持ち運びが大変だったり使うのがめんどくさいと思う方もいると思います。
そこで今回は一脚について紹介していきます。一脚の三脚と比べたときのメリットとデメリットもまとめてみました。
一脚と三脚の違い
材質や段数など基本的なことは三脚と同じですが用途が異なるため何を撮りたいかを考えて選ぶ必要があります。
三脚についてはこちらで詳しく紹介しています。
細かい部分の違いを表にまとめてみました。
種類
|
重さ
|
大きさ |
値段
|
安定性
|
耐荷重
|
一脚
|
軽い
|
小さい
|
安いものが多い
|
不安定
|
弱い
|
三脚
|
重い
|
大きい
|
ピンキリ |
安定
|
強い
|
このようにどちらにも良いところと悪いところがあります。
一脚のメリット
一脚の3つのメリットを紹介していきます。
持ち運びが簡単
三脚では重くて持っていくのが大変だったり大きくてカバンに入らないという時にも一脚なら気軽に持ってくことができます。
狭い場所でも使える
三脚は三又に広げて使うので場所をたくさん取ってしまいます。
広い場所では問題ありませんが観光地や撮影スポットなどでは三脚は邪魔になってしまいます。
一脚を使えばほとんど場所を取らずにカメラを安定させることができるので狭い場所での撮影ではおすすめのアイテムです。
耐荷重量をあまり気にしなくて良い
もちろん一脚の太さにもよりますが、三脚と違って自立させずに撮影するため重さの制限を受けにくいです。
ただし、大幅に耐荷重をオーバーするようなものを使ってしまうと思わぬ事故の原因になるので注意しましょう。
一脚のデメリット
3つあるデメリットを紹介していきます。
安定性が悪い
一脚の最大のデメリットは安定性がないことです。三脚ではカメラを完全に固定して撮影することができますが、一脚では限界があります。
しっかり支えているつもりでもシャッタースピードが遅くなりすぎると写真がぶれてしまうことがあります。
水平がとりづらい
安定性がないことにもつながりますが、一脚では水平がとりづらい場合があります。
水平を気にするときは水準器がついているタイプを使いましょう。
操作性が悪い
一脚では持ち運びを重視することが多いためハンドルが付いていない場合が多いです。
構図を変えたりするときも片手で一脚を支えながらになるため、重いカメラなどでは変えるときに難しくなってしまいます。
一脚を使いたい場面
一脚では星空や花火などの被写体にはあまり向いていません。
そこで一脚が向いている被写体をいくつか紹介していきます。
運動会やスポーツ
運動会やスポーツ観戦では望遠レンズを使うことで離れている被写体を大きく写すことが多いです。
望遠レンズのような焦点距離が長いレンズは少しのぶれも大きいブレになるので手ブレしやすくなります。さらに、重くて大きいので三脚や一脚を使わないとうまく撮影できないこともあります。
三脚は場所を取るので他の人に迷惑をかけてしまうこともありますが、一脚ならコンパクトで場所も取らないのでおすすめです。
滝や海
滝や海など水の流れを表現したいときにはシャッタースピードを遅くする必要があります。
数秒から数十秒で撮影するため手ブレ補正機能付きのレンズやカメラを使ったとしてもあまりきれいに写せないことも多いので三脚や一脚を使う必要があります。
昼時の明るい時間で露出時間が長いと白とびしてしまうことも多いので減光フィルター(NDフィルター)を使いましょう。
夕暮れ
夕暮れ時には素敵な景色が広がりますがシャッタースピードを確保するためにISO感度を上げて撮影することが多いと思いますが、より高画質で撮るには三脚や一脚を使いましょう。
持ち運びも簡単なのでいつでもどこでも楽に設置することができるメリットが生きてきます。
夜景撮影にもおすすめです。
おすすめの一脚
一脚は高さがアイレベル(目線の高さ)まであるとより撮影がしやすくなります。アイレベルは慎重マイナス10cmと言われているので確認してみましょう。
耐荷重や重さ、しまったときの長さなどしっかり確認して用途に合わせた一脚を選んでみてください!
初めての一脚におすすめ【Velbon】BKPOLEPOD
三脚でもおなじみの老舗メーカーVelbonのオススメの一脚です。
全高1770mmと背の高い人も取扱い安い高さを確保しつつ783㎏と比較的持ち運びも楽な一脚です。
耐荷重は1kgとあまり重い機材には対応していませんが、三脚のようにも使えるスタンドポットもついていて三脚のような使い方もできるので様々な場所で自由に撮影することができます。
全高 | 1770mm |
縮長 | 686mm |
脚径 | ポール部:23mm/脚部:17mm |
段数 | ポール部:4段/脚部:2段 |
質量 | 783g |
推奨積載質量 | 1㎏ |
持ち運び重視におすすめ【SLIK】LIGHTY POD DQ
全高1615mmでありながらコンパクトにしまったときには530mmと持ち運びもしやすくなっています。
また、重さも490gと非常に軽いためできるだけ持ち運びを楽にしたい人におすすめの一脚です。
耐荷重も1.5kgと比較的重いカメラでも安定させることができます。
全高 | 1615mm |
縮長 | 530mm |
段数 | 5段 |
質量 | 490g |
推奨積載質量 | 1.5㎏ |
重い機材におすすめ【Manfrotto】MMELEA5
三脚でも絶大な人気を誇るManfrottoの一脚で、重さ500gでありながら耐荷重15kgと非常に重い機材にも使用できます。
コンパクトでありながら頑丈さも兼ね備えた使い勝手のいいオススメの一脚です。
操作のしやすいツイストロック方式で高級感のあるつくりに仕上がっています。
全高 | 1500mm |
縮長 | 415mm |
段数 | 5段 |
質量 | 500g |
推奨積載質量 | 15㎏ |
本格撮影におすすめ【Manfrotto】MMXPROA3B
耐荷重10㎏で高さも1680mmと非常に頑丈でありながら取り扱いやすいおすすめの三脚です。
他の一脚と比べて値段が非常に上がってしまいますがこちらを選んでおけばまず間違いない性能を備えています。
超望遠レンズを使った撮影にも十分対応しているので本格的な撮影をしたい方におすすめの三脚です。
全高 | 1680mm |
縮長 | 665mm |
段数 | 3段 |
質量 | 1100g |
推奨積載質量 | 10㎏ |
まとめ
安定性を重視する人は三脚、取り回しやすさを重視するなら一脚を使いましょう。
持ち運びもしやすいので手軽に使いたいという方は是非三脚ではなく一脚も選択肢に入れてみてください。
三脚の選び方とおすすめ
カメラ・レンズ・アクセサリの基本
コメント