NDフィルターの使い方とおすすめを紹介!使って撮った素敵な写真を大公開

大自然に広がる滝を横から長時間露出で撮った写真 レンズ・アクセサリ

絞りを開放してボケさせたいのに明る過ぎる!長時間露出で撮りたいけど昼間は明るくてできない。と思っている人もいるのではないでしょうか。

絞りやシャッタースピードを変えて暗くするにしても限界がありますし、思い通りの写真が撮れません。

そんな悩みを一発で解決してくれるのが今回紹介する減光(ND)フィルターです。今回は減光フィルターの基本からどんな場面で使えるかもご紹介していきます。

減光フィルター(NDフィルター)とは?

減光フィルターは、色味に影響を与えずにレンズに入る光を減らすことができるフィルターです。

明るい場所でも絞りを開放した撮影でボケを強調させたり、昼の明るい時間帯でもシャッタースピードを遅くして長時間露出撮影ができるようになります。

太陽など非常に眩しい被写体を撮影するときには必ず必要になるアクセサリーです。

ちなみにNDはニュートラルデンシティー(Neutral Density)の略で「中立な濃度」という意味です。

NDフィルターの効果

電球が反射したフィルターの写真

NDフィルターを使うことで絞りとシャッタースピードをより自由に設定できるため、表現の幅を大きく広げることができます。

それでは、一つずつ確認していきましょう。

ボケを楽しみつつ白とびを抑えることができる

NDフィルターを使用することで日中など明るい場所でシャッタースピードを遅くしたり絞りを開放させても白とび抑えて撮影することができるようになります。

絞りを絞ることでもある程度対応することができますが被写界深度が深く(ピントの合う範囲が広く)なってしまいボケを表現しにくくなってしまいます。

小絞りボケで画質が落ちるのを防ぐことができる

絞りを絞り過ぎると「小絞りボケ」という現象が起きてしまい画質が低下してしまいます。

レンズにもよりますが適切な絞りはおよそF4〜F11程度です。

詳しくは以下のページで解説しています。
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光芒を目立たせなくできる

絞りを絞るほど光源の光芒が目立つようになります。

被写体によっては光芒を目立たせたくないときもあると思いますのでそのような場合でも自由に表現できるようになります。

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NDフィルターを使うおすすめの被写体

NDフィルターを使って得られる効果を最大限に生かせるオススメの被写体をご紹介していきます。

今までできなかった撮影でさらに素敵な1枚を撮りましょう。

滝や川

川の流れを長時間露出で撮影した写真

滝や水は露出時間を長くすることで動きを表現し幻想的な写真にすることができるのでNDフィルターが使われる代表的な被写体です。

NDフィルターを使うことで日中の明るい時間でも10秒以上の露出時間を確保してしっかりと水の動きを写すことができるようになります。

天候や撮影場所にもよりますがND8やND16など明るすぎず暗すぎないNDフィルターがオススメです。

人を消す

市場を長時間露出で撮影して人が薄くなっている写真

シャッタースピードを長くすることで動いているものがブレて薄くなります。シャッタースピードをかなり長くすることで、昼間なのに交差点に人がいないような写真にすることもできます。

撮影場所にもよりますが濃度が高めなNDフィルターがオススメです。

波を消す

湖に写る山脈の写真

湖や池に反射する景色を撮影するときにはシャッタースピードを遅くすることで水面の小さな波を目立たなくさせることができます。

太陽の出ている昼間に撮りたい場合はND1000~10000程度を使用してシャッタースピードを数秒~数十秒に設定してみましょう。

光跡を写す

道路を走る車の光跡の謝意sん
シャッタースピードを遅くすると移動している車の光などが光跡として残ります。

NDフィルターを使用することで光跡をより強調した撮影ができるようになります。ND4やND8のフィルターがオススメです。

カミナリを撮る

田舎道の上空に発生した巨大な雷
NDフィルターを使うことで昼間でも白とびさせずにしっかりとカミナリをに撮影をすることができるようになります。

また、シャッタースピードを遅くすることでシャッターチャンスを逃しにくくなりますし、複数のカミナリを1枚の写真に収めることもできるかもしれません。

太陽が出ているときの遠くの積乱雲を撮影したい場合には高濃度のNDフィルターが必要になります。

日中のポートレート

ボケを聞かせた夕方の美人女性

ボケを強くするためには絞り値を下げて絞りを解放させる必要がありますが、日中では明るすぎて白飛びしてしまうことがあります。

NDフィルターを使うことで適切な明るさでボケを表現できるようになります。

太陽を撮る

黒点が見える部分日食の写真

部分日食など明るい太陽を撮るときにはND10000以上の高濃度NDフィルターが必要不可欠です。

見られる機会の少ない金環日食などを撮影できる機会があれば是非NDフィルターを用意しましょう。

流し撮り

バイクレーサーの流し撮り写真

躍動感を出す撮影方法である流し撮りもNDフィルターを使うことで適切な絞り、適切なシャッタースピードで撮影できるようになります。

花火の白とびを抑える

白とびが起きていない複数の花火の写真

NDフィルターを使用することで画質の低下しない適切な絞りにしつつ花火の白とびを抑えて色鮮やかに表現することができます。

ND4やND8程度のフィルターが程よい明るさに調整できるためオススメです。

NDフィルターの種類と使い方

NDフィルターで撮れる魅力的な写真がわかったところで、種類と使い方についてご紹介していきます。

NDフィルターの数値

NDフィルターにはND2、ND4、ND8など数字がありますが、これは光の量を何分の1にするかを表しています。

ND2は光を1/2に、ND4は1/4にします。数字が高いほどフィルターが暗くなり光の量を減らせるようになります。

例えば、シャッタースピード1/100秒で適切な明るさになるときにND2フィルターを使うとシャッタースピードを1/50秒で撮影すると同じくらいの明るさになります。
ND100のフィルターならシャッタースピード1秒で同じくらいの明るさになります。下におおよそまとめてみました。
NDフィルタ(ND)シャッタースピード(秒)段数
なし1/100基準
21/501段
1001約7段
4004約9段
100010約10段
※1段は絞りでは2倍、シャッタースピードでは半分の時間になることを言います。

NDフィルターを重ねる

NDフィルターを重ねたときのイメージ図

NDフィルターは重ねて使うこともできます。重ねた場合は2枚のフィルターの数字を掛け合わせた数字の減光量になります。

ND4とND4なら[4×4=16]でND16のNDフィルターと同じくらいの暗さになります。

注意点①フレアやゴーストが発生しやすくなる

フレアやゴーストレンズ内の乱反射などが原因で起こるのでフィルターの枚数が増えるとその分反射が起きやすくなってしまいます。

対策として、NDの数字が小さい方から順番にカメラに装着することでフレアやゴーストを軽減することができます。
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注意点②ケラレに注意

何枚も重ねて使う場合、フィルターの縁が写真に入ってしまう可能性があります。

重ねて使う場合には薄型のNDフィルターを使うようにしましょう。

長時間露出で撮影するときはファインダーを隠す

高濃度NDフィルターを使って長時間露出で撮影するときはファインダーから入り込む光が大きく影響してしまいます。

撮影するときにはファインダーを黒いテープや布で覆ってファインダーに光が入り込まないように撮影しましょう。

固定タイプと可変タイプ

NDフィルターには暗さを変えられる可変タイプと変えられない固定タイプのものがあります。

固定タイプ

固定タイプは減光量(濃度)が決まっており常に一定の光を減らしてくれるフィルターです。ND2といった少し減光させるものからND100000と大幅に減らすものまで幅広くあります。

可変タイプ

可変タイプはフィルターが2枚重なっている構造でフィルターを回すことでND2~ND400など減光量を変えられるNDフィルターです。

特長比較

固定フィルター
可変フィルター
画質
安定している
濃度によってムラが出る
色味
影響少ない
濃度によって青みがかかることがある
厚さ
薄いので広角レンズにも対応
厚いのでケラレに注意
操作性
濃度が高いと画角を決めるときに取り外しが必要
取り外す必要がないため高濃度でも非常に楽
携帯性
たくさん持ち歩く必要あり
たくさん持ち歩かなくて良い

可変タイプのNDフィルターは、持ち運ぶ枚数も少なく、取り外す必要もないため携帯性、操作性ともに非常に優秀です。

ただし、可変タイプのものは濃度が均一ではなくムラがでる場合があるため画質を重要視する場合は固定タイプのNDフィルターがオススメです。

安いフィルターと高いフィルターの違い

フィルターは様々なメーカーが出していますが、安いもので数千円、高いものだと数万円と価格に大きく差があります。

価格の違いがどのような性能に現れるか紹介していきます。

画質

安価なものだと小絞りボケと同じような全体的にモヤっとした不鮮明な写真になってしまうことがあります。

特に海外製の一部の安価な商品は色ムラがひどく明るさがバラバラになってしまい全く使えないというものもあります。

ある程度値段のするものではNDフィルターを使わなかったときとほとんど変わりなく撮影することができます。また、フレアやゴーストもしっかり抑えることができます。

本格的に撮りたい方は安価なものはオススメできません。

色調の変化

ガラスを通ると光は反射、屈折、散乱などが起きてしまいますが安いものでは色ムラが出たり、色彩が変わってしまうことがあります。

彩度が失われてしまうこともあるので鮮やかな景色を撮影するときには色調に影響を与えにくいNDフィルターを使いましょう。

撥水加工

撥水加工が施されているフィルターもあり、川や滝など水しぶきが飛んでくるような場所でも安心して使うことができます。

撥水加工されていないフィルターに水がついてしまうと汚れになってしまいお手入れの手間がかかるようになってしまいます。

NDフィルターのおすすめ

レンズによって取り付けられるフィルターの径は決まっているので必ずレンズとフィルターの径が合っているか確認しましょう。

径が合っていない場合は変換アダプタを使用することで使えます径が小さいとケラレが出る可能性があるので注意しましょう。

通常のNDフィルター

可変できないタイプですがムラが少なくてND1000以上の高濃度フィルターもあります。

フィルターの暑さも薄いため広角レンズでもケラレが起きにくくなります。

【Kenko Tokina】ZX ND8

カメラ関係の光学製品を取り扱っている大手老舗メーカのケンコー製のNDフィルターです。

色ムラや反射も非常に少なく撥水・撥油加工も施されている高品質で信頼性の高いフィルターです。フローティングフレームシステムというガラスに負荷を与えない独自の方式を採用しています。

様々なサイズも用意されており厚さも薄いため使用できるレンズが多いのも嬉しい特長です。

可変式NDフィルター

使い勝手が非常によく、荷物も減らしながら様々な場面で活躍します。

しかし、ムラが出てしまい写真の質が良くなくなってしまうものもあるので安いものには注意しましょう。

【Kenko Tokina】77S バリアブルNDX

ND2.5~ND1000相当まで対応している可変タイプのNDフィルターです。使用範囲はND450相当までで450を超えて使うとムラや青みがかかってしまいます。

非常に幅広く減光量を変えられつつムラや反射を抑えた高品質なフィルターです。対応しているレンズ径は多くないので使うときにはステップアップリングを使いましょう。

【K&F Concept】KF-NDX67

可変式のNDフィルターは金額が高いものがありますが海外メーカのK&F Concept製のNDフィルターは値段を抑えつつ必要十分の性能を備えています。

多少色味は変わってしまいますがホワイトバランスの調整である程度は補正できるようになります。また、ムラも少なくNDフィルターを試しに使ってみたい!という方にはオススメのフィルターです。

径も多数用意されているため様々なレンズに装着することができます。

高濃度フィルター

高濃度フィルターは光を10万分の1など非常に明るさを抑えることができるものもあります。

普段の撮影ではなかなか使う機会はすくないですが太陽を撮影するときには必須アイテムになります。

【Kenko Tokina】PRO ND1000

ND1000のフィルターは光を1/1000に抑えることができるので明るい時間帯でも長時間露出での撮影ができるようになります。

【Kenko Tokina】PRO ND100000

レンズに入る光を10万分の1まで抑えることができる超高濃度フィルターです。

太陽の撮影には必要になってくるので部分日食などの撮影ではぜひ用意しておきましょう。

ステップアップリング

ステップアップリングはレンズ径の合わないフィルターを装着するために径を変換するためのリングです。

一部のフィルターは販売されている径が限られていることがあるため必要に応じてあったリングを使いましょう。

【Kenko Tokina】ステップアップリング 67mm-77mm

まとめ

減光フィルターを使うことで光の入ってくる量を抑えることができます。

日中の明るい時間帯でも絞りを開放してボケを強調したり、シャッタースピードを遅くすることができます。

普段は見られなかったり撮影できない景色も撮ることができるので撮影の幅が大きく広がります。

持っていて絶対損しないアクセサリーのひとつです!

カメラ・レンズ・アクセサリの基本

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