日本でしか見られない!?藤の見頃と魅力的に撮るための5つのポイント!

淡いピンクと紫色の藤の屋根 撮り方
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4月下旬〜5月上旬にかけて見頃を迎え、鮮やかな藤色やピンク色などを楽しむことができる「藤」。

日本の藤は日本固有種なので世界で見られる藤とは違い日本でしか楽しむことができない品種です。

中には樹齢1,200年を超えるような藤もあり、近年、外国の方々からも注目が集まっていて全国の名所を賑わせています。

今回はそんな「藤」の撮り方をご紹介していきます。

藤の見頃と基本情報

日本の藤の見頃や分布、種類などの基本的な情報を見ていきましょう。

北海道ではあまり見られないということはあまり知られていないかもしれませんが、そんなことも少しだけ紹介していきます。

藤の見頃

藤は毎年4月下旬~5月上旬に見頃を迎えます。

ゴールデンウィークにも重なるので全国にある藤の名所には毎年大勢の方で賑わいます。

名所では藤まつりも開催されるため多く出店やライトアップなども楽しむことができ写真撮影にも絶好のスポットが多々あります。

染物にも使われていて淡い紫色の「藤色」の由来にもなっています。

藤の基本情報

藤は明るい場所を好むので日よけとして藤棚が設置されている公園も良く見かけますよね。

日本の藤は右巻き(上から見て時計回り)と左巻き(上から見て反時計回り)の2種類があります。右巻きは「フジ」「ノダフジ」、左巻きは「ヤマフジ」「ノフジ」という名前で区別されています。

日本では本州、四国、九州の温帯や暖帯の低い山地や平地で見ることができます。

樹齢数百年や中には1000年以上のものもあり藤棚が設置されて傘のようになっている場所では壮大な景色を楽しむことができます。

花の色は紫、ピンク、白など様々な色合いを楽しむことができます。

藤を撮るポイント

藤は花が20〜80cmと非常に長く、咲き方も場所によって様々と撮影が比較的難しい花です。

ステキな一枚にするためのポイントを紹介していきます。撮影のヒントにしてもらえれば嬉しいです。

一房にフォーカスして

紫色の藤の花と新緑の緑

藤棚などを見てもわかるように藤はたくさんの花を咲かせますが、1つの房を切り取って新緑や鯉のぼりなどと表現するのもおすすめです。

淡い紫色や濃いめのピンクと新緑の緑は色相環でいう反対色(補色)の関係になるのでお互いがお互いを強調しあうため、より印象的な写真に仕上げることができます。

暖かく春も徐々に夏に向かっている5月ごろの陽気を表現することができます。

見上げるように

大きい藤棚を下から見た構図

全国の名所などの藤棚や大きな藤の全体を写すときの定番ともいえる構図です。

地面付近から広角レンズで下から見上げるように撮ることで大きさをより強調することができ、さらに壮大さを印象付けることができます。

昼間の太陽の位置によっては逆光になってしまい藤が暗くなってしまい色の鮮やかさを表現できないことがあります。

そんな時には露出補正を上げて明るく撮ったり、太陽の位置を考えて太陽光が写り込まないようにする必要があります。

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縦構図にして花全体を

縦構図で撮った藤棚の藤

藤は縦に20cmから大きい房で80cmにもなるくらい長い花なので縦構図で撮ることで藤の花に思いっきりフォーカスさせた状態でキレイにまとめることができます。

このとき藤の背景(副題)となる部分を意識するようにしましょう。

藤を強調したい場合には反対色となる緑色の葉を背景にして強調させたり、同じような色合いで暖かくふんわりとまとめるかなどをハッキリさせるとより明確な写真になります。

藤の空を表現して

トンネル構図を使った藤

写真の2/3以上を藤で埋め尽くして藤の空を表現してみましょう。

藤棚の藤は以外と花の1つ1つの距離が空いていて近くにある藤を撮ってもうまく藤の空を表現できないことがあります。

そんなときには、藤棚を横から撮影するだけでなく望遠レンズを使うことでキレイ表現することができます。

望遠レンズには圧縮効果と呼ばれる距離が詰まって見えるようになる効果が顕著に表れるため、幻想的な世界をつくりやすくなります。

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トンネル構図、サンドイッチ構図で副題に

前ボケを使ったサンドイッチ構図の藤

藤の隙間からメインとなる被写体を撮影するのもおすすめです。

ポートレートはもちろんのこと、同時期の風物詩である鯉のぼりやツツジ、ルピナスを撮影してもいいですし、スカイツリーやお城などの建物を撮るのもおもしろいです。

絞りを開放して前ボケにして色味を楽しむのも良いですし、絞りを絞って藤をしっかり残しつつ一緒に見せても味の違う写真に仕上がります。被写体や場面によって使い分けてみてください。

藤を撮るときに気を付けたい設定

カメラの上部を撮影した写真

藤を撮影するときにオートや標準の設定ではありきたりな写真になってしまったりすることが多々あります。

一眼レフやミラーレスだからこそできる設定変更でステキな写真を撮ってみてください!

被写界深度を考えよう

被写界深度は簡単に言うとボケ具合のことです。藤棚のように奥行きのある場合にどこまでボケさせるかを意識してみましょう。

見上げるような全体を写したいときには絞りを絞って全体にフォーカスが当たるようにするのがおすすめです。逆に一部だけを強調したい場合には絞りを開放してボケを強調させると良い場合が多いです。

中途半端にボケさせてしまうと手ブレしているような画質が悪く見える写真になってしまうことがあります。

被写界深度は絞り、焦点距離、撮影距離によって変わり、奥よりも手前の方がボケやすいという特徴があります。詳しくはこちらで紹介しています。

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明るさを意識しよう

晴れの日は特にですが、藤棚の下が影で暗くなり藤棚の外は明るい状況になります。

この状態で撮影するとメインの藤が暗くなってしまうことがよくあります。

そんな時には露出補正をプラスにして明るめに撮りましょう。

明るめに撮ることで藤色の鮮やかさを表現することができますし、ソフトな印象にすることができます。

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ホワイトバランスを変えてみよう

ホワイトバランスを変えることで藤の印象を大きく変えることができます

「蛍光灯」などで撮ると青色が強調されるので藤色がよりクールで鮮やかになります。「晴天日陰」「曇天」などで撮ると赤みがかかるので夕方のような柔らかい雰囲気になります。

状況に合わせてホワイトバランスを変えることで同じこと構図の写真でも雰囲気の全く違う写真にすることができます。

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まとめ

ゴールデンウィークの時期に見頃を迎える藤。身近な公園でもみることができますが、全国に壮大な藤が見られる名所がたくさんあります。

今年のゴールデンウィークどこに出かけようか迷ってる人は是非藤を撮りに行ってみてはいかがでしょうか?

日本だけでしか味わえない素敵な景色を見ることができます!

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