彼岸花を印象的に写す5つの撮り方!曼珠沙華の開花時期と見頃とは?夏の終わりを撮る

被写界深度が浅いレンズで撮った彼岸花 撮り方

彼岸花というと夏の終わりや夕暮れ時を思い浮かべる方も多いと思いますが、その特徴的な形から印象的な写真が撮れるオススメの被写体の1つです。

彼岸という名前から不吉や怖いといったイメージを持っている方もいるかもしれませんが、色鮮やかでとっても素敵な花なんです。

今回は、そんな彼岸花の特長と印象的に写す撮り方を紹介していきます。

彼岸花の基本情報

彼岸花は北海道から沖縄まで日本全国どこでも見ることができる花で真っ赤な色と特長的な形が印象的な花です。

赤色が特徴的ですが、中には白や黄色などの花を咲かせる種類もあるので一部では色合いを楽しむことができる名所もあります。

高さ30~50cm程度で開花時期には葉っぱや枝がなく茎と花だけというのも特徴的ですが、その花の形も他の花とは全く違うのも魅力的なポイントの一つですね。

開花時期と見頃

彼岸花の開花時期は9月中旬から10月上旬と夏の終わりから秋の始まりに楽しむことができます。

天候などにもよりますが、多くの場合は9月下旬に見頃を迎えるので何千、何万と咲き誇る彼岸花の名所に訪れるときは時期を確認していくようにしましょう。

最近では品種改良が進んで8月頃から楽しめるものも出てきたので園芸店や家庭菜園しているところで楽しむこともできます。

一般に田んぼのあぜ道などに咲いている彼岸花は9月中旬から10月上旬に見頃を迎えるのでシーズンになったらぜひ意識して探してみてください。

彼岸花の名前の由来と異名

彼岸花の名前の由来はいくつかあるようです。1つは、秋の彼岸頃から咲き始めるというもの、もう1つはこの花を食べた後は「彼岸(亡くなる)」しかないという説もあります。

有名な別名で「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」がありますが、これは仏典に由来していて「天井の花」という意味もあるようです。

他にも様々な別名、異名を持っていることも特徴の1つで方言や地方特有の呼び方を合わせるとなんと1000以上もの呼ばれ方をしているそうです。

いくつかどんな呼び方があるか紹介していきます。
・死人花・地獄花・幽霊花・蛇花・剃刀花・狐花

見た目などから親しみを込めた名前ももちろんありますが、あまり良い言葉が使われていないことも多く、不吉の象徴となっている場合もあります。

逆に曼珠沙華という名前のように天井の花など良い印象の別名もあります。

彼岸花の毒性

彼岸花には根から茎、花まで全体に毒があるので間違っても絶対に食べないようにしましょう。

食べるとおう吐や下痢、最悪の場合は死にも至る可能性があるようです。

全体に毒があるのでネズミやモグラ、虫などが近づかないようにするため田んぼやお墓によく植えられたと考えられています。

そのため、彼岸花の名所でも田んぼの近くにあることが多いです。

怖いや不吉という印象があるのもお墓の近くで見ることが多かったり真っ赤な色が印象的なためかもしれませんね。

彼岸花の撮影ポイント

それでは彼岸花を印象的に撮るためのヒントをいくつか紹介していきます。

非常に印象的な形をしているので撮るのも楽しい被写体の1つです。

露出補正をマイナスにして暗めに撮ってみよう

巾着田の曼珠沙華

彼岸花を暗めに撮ることで赤と黒のコントラストが生まれて彼岸花独特の妖艶さを表現することができます。

撮影するときのポイントは花の部分に日の光を当てて上から撮ることです。

花の部分に日の光が当たることで花の部分が明るく、影になる地面や茎の部分は暗くなるのでコントラストを強くして暗めに撮ることで花だけ浮かび上がったような写真に収めることができます。

コントラストを強くするためには設定のピクチャースタイル/コントロールを「ビビッド」や「風景」を選びましょう。彩度も上がるのでより印象的になります。

写真の明るさはカメラのセンサーで判断していますが、通常の設定だと花も地面も写るような明るさで撮ろうとしてしまいます。

花だけをしっかり見せたいときには露出補正をマイナスにして暗めにして花だけを浮かび上がらせましょう。

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見上げるように撮ってみよう

対角線構図で撮った彼岸花

彼岸花は縦に長く伸びた茎と大きく開いた花が特徴的ですが、その特徴をめいっぱい活かして撮るときは見上げるように撮るのがおすすめです。

広角レンズを使うことで茎から花までの長さと力強さを表現できますし、広角レンズで顕著に表れるパースペクティブ効果で大きく開いた花も程よい大きさでバランスよく写せます。

写すときは左下から右上、右下から左上など斜めに写す対角線構図を意識すると写真全体を使ったダイナミックな写真になります。

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独特な形状をシルエットで楽しむ

夕暮れ時の彼岸花のシルエット

彼岸花の独特な形状をシルエットで楽しむのもおすすめです。特徴的な形なので赤色と見せなくても彼岸花と伝わります。

夏の終わりの寂しさと夕暮れの物悲しさ、哀愁漂う彼岸花を重ねることでより一層印象的な写真にまとめることができます。

逆光で撮ってシルエットを楽しむためのポイントは、先程同じようにコントラストを強めにして、若干暗めに撮ることでしっかりと写し込むことができます。

夕暮れ時のオレンジ色をキレイに写すときはホワイトバランスを「曇天」や「晴天日陰」にして撮りましょう。

「オート」のままだと全体が白っぽくなってしまい夕暮れ感が薄くなってしまうので注意しましょう。曇天などに設定することでオレンジ色を柔らかく表現できる色合いになります。

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構図を意識してバランス良く見せよう

1本の曼珠沙華

彼岸花は放射状に広がって咲くので中途半端に近づいてしまうとまとまりがなくごちゃごちゃしてしまったり、単純な構図になってしまいます。

マクロレンズを使って小さい世界を写すのもおもしろいですが、すっきりと花全体を魅せるのもおすすめです。

少し引いた位置から撮影して目安として写真全体の4分の1以下と小さめに写すことで周りの風景もしっかり見せつつすっきりします。

縦に長い花なので縦構図にして茎と花全体を写してもすっきりとします。その時、日の丸構図はできるだけ避けて三分割構図などを意識するとよりバランスの良い写真に仕上げることができます。
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ダイナミックに撮る

彼岸花の群生地

彼岸花が群生している彼岸花の名所は全国にあるので、そんな群生地帯に行ったときには赤い絨毯を撮ってみるのもおもしろいです。

全体を写すときにはやっぱり広角レンズで全体をダイナミックに写してみましょう。

撮影するときの高さや、どのくらいの割合で赤色を写すかを意識することで同じ広角レンズで撮っても印象が大きく変わります。

まとめ

彼岸花は川原にぽつんと生えていたりすることもあるので、帰り道の夕暮れ時にふと一枚撮ってみてはいかがでしょうか。

撮るときのポイントはいくつかありますが、黒をしっかり見せたいときにはコントラストを強くして暗めに撮るようにしましょう。

彼岸花はかなり鮮やかな赤色をしているので彩度の上げすぎるとのっぺりした不自然な写真になるので注意しましょう。

涼しくなってきてセミの声も少なくなってきた夏の終わりの中で哀愁漂うノスタルジックな一枚が撮れるはずです!

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