意外と簡単!クリップオンストロボの使い方と注意点!プロのような写真撮影に挑戦しよう

クリップオンストロボの写真 レンズ・アクセサリ

室内の照明では太陽光などと比べて光が弱く思い通りの撮影ができないことも良くあります。

そんな時は強力な照明を用意したり、フラッシュを使う方法があります。強力な照明は使い方が限られたり、内蔵フラッシュでは単調な撮影しかできなかったりと利便性があまりよくありません。

そんな時に様々な撮り方ができ、使い勝手も非常にいい外付けの「クリップオンストロボ」について使い方やメリットを紹介していきます。

室内での撮影で新しい撮り方に挑戦したいという方は是非ストロボを使ってみてください。

クリップオンストロボとは?

ストロボを使った写真

クリップオンストロボはカメラに取り付ける小型の外付けフラッシュのことです。

内蔵フラッシュに比べて様々なメリットがあり、内蔵フラッシュでは撮れない魅力的な写真を撮ることができるようになります。

それではストロボのメリットや使い方、おすすめのストロボを紹介していきます。

ストロボを使うメリット

外付けのストロボには様々なメリットがあるので紹介していきます。

暗い場所での撮影だけでなく色味なども自然に表現できます。

パワーが強い

フラッシュやストロボはガイドナンバー(GN)で光の強さを表しています。

ガイドナンバーが大きければ大きいほど光が強く、より遠くまで光が届きます。

通常の小型内蔵フラッシュの光の強さはGN9~12程度(ISO100、F4.0で2~3mくらい光が届く強さ)ですが、大型のストロボになるとGN60(ISO100、F4.0で15mくらい光が届く強さ)といった非常にパワフルなものもあります。

2~3mしか届かないと撮り方が限られてしまうため同じような写真ばかりになってしまいます。

ガイドナンバーなどの基本的なことはこちらで紹介しています。

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向きが変えられる

外付けのストロボはフラッシュの向きを変えることができるものが数多くあります。

向きを変えることで光を直接当てずに撮影することもできるようになるため撮影の幅が大きく広がります。

光を直接当ててしまうと不自然な影ができたり部分的に白とびしてしまったりとあまりいい写真にならなくなってしまうため向きを変えられることは非常に大きなメリットになります。

自動調光機能

自動調光機能が付いているものもたくさんあります。

最適な明るさで撮影できるので不自然な写り方も軽減できる優れた機能です。

自動調光には「TTL自動調光」と「外部自動調光」の2種類があるのでそれぞれのメリットや特長を紹介していきます。

TTL自動調光

フラッシュの光をカメラ内部のセンサーで感知して最適な光の強さに自動変更してくれます。

カメラ内部のセンサーなので明るさの誤差も少なく高精度な調光ができます。

カメラとストロボが対応している必要があるのでストロボを選ぶときは注意しましょう。

外部自動調光

フラッシュの光をストロボについているセンサーで感知して最適な明るさに変更してくれるタイプです。

他の光の影響を受けやすいのでTTL自動調光よりは精度が悪くなりますが、どんなカメラでも使えます。

色味が太陽光に近い

白熱電球ではオレンジ色のような光になってしまい、蛍光灯では青っぽい光になるので適切なホワイトバランスに設定しないと色味が変わってしまうことがあります。

ストロボでは太陽光に近い光を出すことができるので自然で見た目通りの色合いで表現することができます。

ホワイトバランスの設定もしっかり確認して色味が変わらないか確認するようにしましょう。

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照射範囲(角度)が変更できるものもある

照射範囲はフラッシュの広がる角度によってかわります。

角度が狭くなると狭い範囲しか照らせなくなる分遠くまで光が届きます。逆に、角度が広くなると広い範囲を照らせますが近くしか照らせなくなります

広角レンズで照射範囲が狭いと明暗の差が大きくなってしまいます。また、望遠レンズを使うときに照射範囲が広いと光が全然届かないということもあります。

使用するレンズの焦点距離によって照射範囲を変える必要があるので気をつけましょう。

カメラの焦点距離を自動で読み取って最適な照射範囲に自動で変えることもできる機種もあり、一回一回設定する必要がなくなるので非常に便利です。

離れていても使えるものもある

無線を使用したものでカメラに取り付けず離れた場所に設置して使用できるものもあります。

被写体の横や後ろから光を当てたり複数のストロボを同時に光らせたりすることができます。

本格的なモデルなどの撮影では、無線+複数の撮影をすることも良くあります。このような特別な使い方をするときには機能の有無をしっかり確認するようにしましょう。

クリップオンストロボの使い方

それでは、クリップオンスオロボの基本的な使い方や設定について紹介していきます。

光をバウンスさせよう

ポートレートや料理、商品の写真を撮るときにフラッシュの強い光を直接当ててしまうと不自然で見栄えのあまり良くない写真になってしまいます。

光をソフトにしてあげることで自然な明るさで演出してあげることができます。

光をソフトにする方法としてバウンスさせる方法を紹介していきます。

天井にバウンスさせよう

天井に反射させた使い方

ストロボを天井に向けて光を反射させることで光をやさしく自然に表現することができます。

天井からの反射になるので上から降り注ぐような形となるので室内の蛍光灯と同じような光の当たり方で明るさを確保することができるようになります。

壁にバウンスさせよう

壁を使ったフラッシュの使い方

天井のときと同じように壁にストロボを壁に向けて光を当てることで被写体を側光で撮影することができるようになります。

同じ被写体でも光の当たり方がかわると印象が大きく変わります。

順光では影が映らなくなるので平面的な写真になるのに対し、側光や逆光で撮ると影ができるので立体感のある写真に仕上がります。

コントラストも強くなるのでメリハリのある表現ができます。

レフ板にバウンスさせよう

レフ板を使った反射

レフ板には丸型や四角型、傘型などがありますがストロボをレフ板にバウンスさせることでも光をソフトにすることができます。

レフ板には様々な材質、色のものがあるので壁や天井よりも自由度の高い表現ができるようになります。

室内だけでなく屋外など様々な場所で使うことができるのでいろいろな表現を楽しむことができます。

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光をバウンスさせるときの注意点

壁や天井を使うときの3つの注意点をまとめました。

うまく光を当てるために角度や距離、色味に注意しましょう。

壁、天井の距離に注意しよう

ストロボの強さにもよりますが光が弱いと天井や壁から反射した光が被写体まで届かないことがあります。

光が10m届く強さのストロボで天井の高さが5mほどあると確実に届きません。光がバウンスするときに光が大きく弱くなるので最適な距離を意識して撮影するようにしましょう。

光の反射する角度に注意しよう

被写体から少し距離があるときにバウンスさせるときの角度に注意しましょう。

角度があっていないと当たる光が少なくなってしまい思い通りの撮影ができなくなってしまいます。

光量が少なかったり当たり方がよくなかったりする場合はストロボの角度を調整して確認してみましょう。

壁、天井の色に注意しよう

壁の色が赤や茶色だと反射した光も赤っぽくなってしまい、青や緑などの色だと青っぽい色の光になってしまいます。

壁や天井が白ではないときは光の色が変わってしまいホワイトバランスが崩れてしまうので注意しましょう。

黒い色の場合は光を吸収してしまうので光量が落ちてしまいますシックな雰囲気を表現することができます。

調光機能と露出補正を使おう

上でも紹介したように自動調光には「TTL自動調光」と「外部自動調光」の2種類がありますがどちらの場合でも調光機能を使ってみましょう。

サードパーティの安い機種には自動調光機能がないものもあります。

このとき絞りなどを変えても明るさ自体は同じになってしまうのでフラッシュの調光とカメラの露出補正を+もしくは−に設定して思い通りの明るさにしましょう。

フラッシュは設定で明るさの強弱を自由に変えることができるので光が強すぎたり、弱すぎたりする場合はしっかり調整するようにしましょう。

フラッシュの照射範囲(角度)を意識しよう

内臓フラッシュは照射範囲が一定で変更できないものがほとんどですがストロボでは変更できるもの数多くあります。

照射範囲はレンズの焦点距離と同じように表記されており24、28、35、50、70、80、105mmなどで変更できます。使っているレンズの焦点距離と同じ○○mmに設定することで対応した角度になります。

レンズの焦点距離に合わせて自動で変更できるものもありますが、手動で変更する場合もあるのでしっかりと設定を確認して使いましょう。

ハイスピードシンクロを使おう

フラッシュを使用した撮影をする場合、シャッタースピードが速すぎるとシャッター自体が写り込んでしまい黒い影ができてしまいます。

フラッシュを使う場合のシャッタースピードは1/200〜1/160程度より遅くなります。

ハイスピードシンクロはフラッシュを1回ではなく連続で発光させてシャッタースピードが速くてもシャッターによる影ができないように撮影できる機能のことです。

ポートレート撮影では絞りを開放してボケを表現する手法がよく使われますが、日中の撮影では明るくなりすぎてシャッタースピードが1/500以上速くないと白飛びしてしまいます。

そこでハイスピードシンクロを使うことでNDフィルターなどを使わずに自然に表現することができます。この機能は使えるカメラの機種も限られているので対応しているか確認しましょう。

スロー(先幕)シンクロで撮影しよう

スローシンクロは長時間露出とフラッシュ発光を組み合わせて撮影する方法です。

通常のフラッシュはシャッターが開いた直後にフラッシュが光るので手前にあるもの(人)が写って、その後フラッシュの届かない範囲を長時間露出で写し込んでいきます。

基本的には夜景や星空と手前にいる人を同時に写したいときに使います。

動いているものに対してスローシンクロを使ってしまうと非常に不自然な写りになってしまいます。

後幕シンクロで撮ろう

長時間露出でシャッターが閉じる直前にフラッシュを光らせる撮影方法です。

カメラの設定で後幕シンクロの設定に変更する必要があります。

光跡だけの撮影であれば長時間露出撮影で見せることができますが動いている被写体自体をキレイに写すことはできません。

そこで後幕シンクロを使用することで動いている被写体とその光跡を自然に見せることができます。

連続撮影には明るさの強さに注意

フルパワーで発光させる場合はチャージに数秒かかるため連射撮影には対応できない場合があります。

光が弱くなればその分チャージする時間が短くなるので連続で撮影できるようになります。

ストロボを使うときに連射撮影するときは光の強さに注意しましょう。

おすすめのクリップオンストロボ

おすすめのクリップオンストロボを紹介していきます。

リーズナブルで初めての方にもおすすめのものと安心感のある純正ストロボのなかでもコストパフォーマンスの優れたものを紹介します。

コスパの良いサードパーティのストロボ

非常にリーズナブルなストロボで機能は少ないですが基本的な撮影が楽しめるものを紹介していきます。

【YONGNUO】YN560 III

近年、注目を集めているレンズやカメラアクセサリを低価格で出しているYONGNUO製のストロボです。

1万円を切る非常にリーズナブルな価格にも関わらず、ガイドナンバー58と超強力な発光と可動範囲も上方向90°、下方向7°、左右270°と幅広い撮影を可能にしています。

マニュアル調光機能も兼ね備えており、焦点距離105mmでも使えたりと基本的な撮影ではこれさえあれば十分楽しめるストロボに仕上がっています。

ただし、TTL調光に対応していなかったりハイスピードシンクロに対応していないので様々な撮影を楽しみたいときにはあまり向いていません。

また、安い分品質にばらつきがありすぐに壊れてしまったりすることもあるようなので注意しましょう。

高機能、高信頼性の純正ストロボ

安心感のある純正のストロボを紹介していきます。基本的な機能だけでなく、TTL調光の対応や無線対応など様々な撮り方を楽しむことができます。

【Canon】470EX-AI

安心感のあるキヤノン純正の外付けストロボで世界初自動でバウンスさせる角度を調整してくれる機能がついています。何枚も撮りながら角度を調整する必要がなく周りの状況に応じた最適な設定にできるため手間をかけずに撮影することができます。

ガイドナンバーも47と遠くまでの撮影に対応しているだけでなく、無線にも対応しているのでより自由度の高い撮影が可能になります。

TTL調光にも対応しており調整も非常に簡単で素早く撮影することができます。

可動範囲も上方向に120°、左右方向に各180°と広い範囲で可動させることができます。

【Nikon】SB-500

ニコン純正のストロボで本体の重さも226gと小型軽量で持ち運びしやすい機種です。

ガイドナンバー24ですが35mm換算で焦点距離24mmの広角レンズにも対応しており、広い範囲を明るく写すことができます。

TTL調光にも対応しておりカメラの設定から簡単に設定を変更することができます。

無線にも対応しているため幅広い使い方もでき、上位機種のSB-700に迫る本格的な機能がついており様々な撮影も楽しむことができます。

可動範囲も上方向に90°、左右方向に各180°に対応しています。

【SONY】HVL-F45RM

ソニー純正でガイドナンバー45と撮影距離が長くても対応することができるストロボです。

電波式の無線通信にも対応しているため障害物があるような場合でも問題なく通信して撮影することができます。

条件にもよりますが、最大で5グループ、15台ものフラッシュとつなぐことができるので本格的な撮影も楽しむことができ、自由度の高さが特長のストロボです。

発光部の可動範囲は左右180°、上方向150°、下方向8°と非常に広く様々なバウンス撮影を可能にします。

防塵、防滴にも対応しており、TTL調光にも対応しているため本格撮影も可能にするオススメのストロボの1つです。

ダメ、絶対。

ストロボの光は内蔵フラッシュの10倍にもなるものもあります。

使用する場所には十分注意しましょう。

運転手

夜間に車を運転している人に対してストロボなどの強い光を当ててしまうと一瞬視力が奪われてしまい非常に危険です。

動いている電車なども同じように使用するのはやめましょう。

生き物

フラッシュが禁止されている動物園や水族館ではもちろん使用するのはやめましょう。

そのような場所以外でも生き物に向けてフラッシュを当ててしまうと最悪の場合には失明させてしまう可能性もあります。

ホタルなどは懐中電灯の光を当てただけでも死んでしまうことがあるくらい繊細です。ストロボの光は非常に強力なので注意しましょう。

赤ちゃん

生後間もない赤ちゃんに直接フラッシュなどの強い光を当ててしまうと紫外線障害を起こす恐れがあるようです。

大丈夫との意見もあるようですが極力ストロボや太陽光が直接目に入らないようにしたほうが良いと思います。

まとめ

ストロボを使うことで新しい撮り方ができたりと表現の幅が広がります。

ただし、使用する場所やタイミングは配慮が必要になるので注意しましょう。

新たにポートレート撮影やお気に入りのものをより良く写したいという方はぜひ挑戦してみてください。

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