近年の夏は35℃を超える猛暑日が続く日も多くクーラーなしではなかなか快適な生活を送るのは難しいですよね。
それでも、日本の夏は湿度が高く昔から夏の暑さに苦労していたと思います。そんな夏のムシムシとした暑さ風鈴の音色と見た目から涼を得て風情を感じてきました。
風鈴の種類
風鈴にはガラスや金属などの材質の違いや各地域でつくられる独特な形など様々な種類があります。
ガラスの風鈴
ガラス製の風鈴は高い音を奏でますが比較的音の響きが短いのが特長です。最も一般的な材質なので色々な場所で聞くことがある馴染みのある音ですね。
鉄の風鈴
ガラスのカン、カン、というなり方に対してチーンとなるようなガラスとは違った素敵な音を楽しむことができます。
真鍮の風鈴
風鈴にもよりますが音の響き方はガラスより響いて、鉄よりは響かないという印象です。
砂張の風鈴
砂張製の風鈴は鉄よりもさらに音が響きリーンという音とともに長く聞いているとワンワンと音の響きをさらに楽しむことができます。
竹・木の風鈴
重さもあるため、形を変えて音がたくさんなるように工夫されています。
石の風鈴
撮影ポイント
最近では住民トラブルにもなってしまうということから住宅街などではあまり見られなくなってきていますが、地方や地域の夏祭などではまだまだたくさん見ることができます。
背景や副題を意識しよう
1つの風鈴を撮影するだけでも背景を意識することで大きく印象を変えることができます。
見上げるように空を背景にするのも夏の青空を表現することができますし、空以外にも夏の風物詩であるうちわやスイカ、浴衣などを取り入れることでさらに季節感を印象付けることができます。
例えば、上の写真では青空と黄色い短冊とひまわりの模様の風鈴ですが青と黄色はそれぞれを印象付ける「補色(反対色)」の関係なのでどちらも引き立てあいます。
このように風鈴には様々な色合いのものがあるので、できる限りそれぞれを引き立てあう色になる組み合わせを意識しましょう。
彩度をあげよう
風鈴には花火や金魚、花など様々なデザインが色鮮やかに描いてあります。背景となる夏の青空や深緑の緑など色鮮やかな被写体が多くなります。
写真の仕上がりを変えることができるピクチャーコントロール/スタイルや仕上がりなどの設定を「風景」や「ビビッド」にすることで彩度を上げることができます。
ただし、彩度が高すぎるとのっぺりとした現実味のない不可思議な写真になってしまうのでやりすぎには注意しましょう。
構図を意識して印象的に仕上げよう
写真のど真ん中に風鈴を入れる構図は「日の丸構図」と言われて力強い写真に仕上がりますが、どうしても単調で面白味があまりなくなってしまいます。
そこで、被写体を斜めにかけるようにした「対角線構図」を活用したり、風鈴と風鈴のすきまから別の被写体を写す「額縁構図」など、様々な構図を活用することで単調ではない印象的な写真になります。
被写界深度を調整しよう
並んでいる風鈴を撮影するときにどこまでボケさせて、どこまでピントを合わせるかで大きく印象が変わります。
ピントを合わせる場所も手前に合わせるか、奥に合わせるかで変わってくるので絞りを変えながらボケ具合を調整しましょう。
シャッタースピードを速めにしよう
風鈴は風になびいて動いてしまうためシャッタースピードが遅い設定だと被写体ブレを起こしてしまい良い写真が撮れなくなってしまいます。
シャッタースピードを上げるためにはシャッタースピード優先モードにしてシャッタースピードを指定するか、ISO感度を上げて速度を上げましょう。
明るめに撮ろう
風鈴の形とそのカラフルで可愛らしいデザインは明るめに撮ることでさらにその特長を強調することができます。
サンサンと太陽が降り注ぐ場所ではコントラストが強くなってしまうためあまり明るめに撮れないこともあるのでその場の明るさを意識しましょう。
圧縮効果で写真いっぱいに広がる
風鈴同士の距離があいていて、ずらっと並んでいるのであまり風鈴を写せない、というときには望遠レンズで撮影するようにしましょう。
高い位置に飾ってある風鈴は撮るのが難しくなりますが、その場合にはなるべく風鈴と同じような高さから撮るようにしましょう。
シルエットを楽しもう
特に晴れている日には屋内と屋内から撮る外の景色とでは明るさがかなり違うので明るい部分が真っ白になってしまったり、暗い部分が真っ黒になってしまいやすいです。
逆に、この特徴を使ってシルエットを楽しむのも表現の1つです。
風鈴は独特な形をしているのでシルエットでもしっかり存在感を出すことができます。また、夏を感じさせる外の景色も最適な明るさで写し出すことができます。
まとめ
屋外での撮影の際には水分補給をしつつ機材も直射日光に長時間当てないように自分もカメラも熱中症に気を付けましょう。
コメント