春は桜、夏はひまわりなどを思いうかべる人が多いと思いますが、秋の花と言えば何が出てくるでしょうか。
「秋桜(アキザクラ)」という漢字と呼び名が使われているように、コスモスは秋の花の中でも特に人気が高く、秋の花の代表として紹介されていることも多いです。
暑かった夏も終わって涼しい風が身体を吹き抜ける季節に様々な鮮やかで優しい色合いの花を咲かせる魅力的な花ですよね。
コスモスの基本情報
ピンクや白、赤、黄など様々な色で花びらの枚数が8枚の可愛らしい花を咲かせます。
高さを短くしたいときには植える時期を少し遅らせるとちょうど背の高さと同じくらいになるので観賞にちょうどよくなるようです。
コスモスの開花時期と見頃
最近で品種改良なども進み、花びらも八重桜のようなものが出てきたり、6月など早い時期から楽しむことができるものも増えてきています。
日本で一般的にみられるコスモスの多くは早咲きと秋咲きが多いので、コスモスの見頃は例年9月~11月頃が見ごろとなります。
コスモスの豆知識
ただし、茶色いコスモスは「恋の終わり」を表しているので注意しましょう。
コスモスの種類にはチョコレートコスモスという種類のコスモスもあり、花の香りがチョコレートという不思議な品種もあります。
コスモスの撮影ポイント
背が高くて、たくさんの花を咲かせるコスモスですが、1つ1つの花は大きいわけではないので工夫して撮っていきましょう。
ボケを使って優しくみせよう
コスモスのようなピンクや白といった淡い色と可愛らしい見た目の花はボケを取り入れて優しく魅せるテクニックと相性抜群です。
前ボケを取り入れよう

ボケやすさは、「絞り」「被写体との距離」「焦点距離」の3つで決まります。
ボケはピントを合わせている場所から離れるほど強くなるので奥にも手前にも現れます。
焦点距離が長めの中望遠レンズや望遠レンズを使うとさらに表現しやすくなるのでぜひ試してみてください。

ソフトフィルターを使おう
よくイルミネーションなどライトアップされているところでは薄い霧がかかったような幻想的な写真に仕上げることができるので使われることも多いアクセサリです。
花の撮影でもコスモスのように可愛らしい花とは相性が抜群です。あまり高いものでもないのでぜひ1つは持っておきたいアクセサリですね。
このとき、露出補正を高めにして明るく撮ることでさらに優しい雰囲気を出すことができるのでなんだかイマイチ、というときには明るさも意識してみてください。

彩度を上げて撮ってみよう
コスモスには濃いピンクや赤に近い色の花も多く見ることができますが、そんな花の特長をさらに印象付けるため彩度を上げて撮るのもおすすめです。
彩度を上げるときには。ピクチャーコントロール/スタイルや仕上がりなどの設定を「風景」「ビビッド」などにすることで彩度を上げることができます。
ただし、元から色が濃い花のサイドをさらに上げてしまうと場合によっては絵の具で塗りつぶしたような不自然な写真になってしまうので気をつけましょう。
青空を印象的に魅せたいときにはPLフィルターを使うのもオススメです。こちらもソフトフィルターと同じかそれ以上に便利なフィルターなのでぜひ活用してみてください。

逆光で独特な雰囲気にしよう
このときのポイントは太陽光が直接写らないように、カメラの角度を調整したり被写体と重ねて写すことです。
太陽光を直接入れないことでコスモスと背景となる風景や青空も色鮮やかに表現することができます。
このとき、レンズの先端につけるフードをつけることで写真全体に白っぽいモヤがかかってしまう「フレア」と呼ばれる現象も抑えることができます。


マクロレンズで撮ろう
普段はあまり注目しない花の中心部分も鮮明に写すことができるだけでなく、ボケも強力に出るので撮影も非常に楽しむことができます。
マクロレンズを持っていない、という方は画質はマクロレンズに劣りますがクローズアップレンズを使うのもオススメです。
レンズフィルターと同じようにレンズの先端に取り付けるだけでマクロ撮影を楽しむことができるようになります。


見上げるように力強くみせる
コスモスは背の高さが高いと2,3mにもなり、植えられている背の低い花でも1m程度はあるので見上げるように撮ると簡単におもしろい構図で撮ることができます。
縦構図ももちろん良いですが、斜めに写し込むことで画面いっぱいにコスモスの花を広げて表現することができます。
また、コスモスのように小さい花がたくさんつく種類では上から見下ろすように全体を撮ってしまうと何を見せたいのかよくわからない写真になってしまいます。
必ずどのコスモスを見せたいのか明確にさせることも大事なので初めてコスモスを撮るというときには意識してみてください。

ポートレートでコスモスを副題にしよう
花と一緒に写すことで季節感を伝えつつ華やかで楽しさ溢れる素敵な写真に収めることができます。
コスモスのような1つ1つの花が小さい花と一緒に撮影するときには焦点距離が35mm換算で100mm程度の中望遠レンズを使うのがおすすめです。
望遠レンズの効果である圧縮効果で見た目では散漫としているコスモスの花もギュッと凝縮されて豪華で華やかに仕上がります。

まとめ
園芸用として品種改良されているコスモスは早いもので6月頃から咲くので夏から秋に楽しめる花です。
濃い色の花には彩度を上げたりと様々な撮り方もできるので女性の方にもぜひ撮影に調整してほしい被写体ですね!
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