画質はイメージセンサーのサイズだけでは決まりませんが、重要な要素の一つなので是非参考にしてみてください。
イメージセンサーのサイズ
イメージセンサーのサイズは様々な規格があります。
一般的にセンサーサイズが大きいほどカメラも大きくなり、センサーが小さいほどコンパクトになります。
ただし、最近ではミラーレスや高級コンデジの登場によって小さいカメラにも大きなイメージセンサーが採用されていることも出てきました。
中判デジタルカメラ(43.8mm×32.8mm)
イメージセンサーの中でも最も大きいサイズになります。このサイズが使われているカメラはほとんどなく、国内メーカーで採用しているのはPENTAXの645Dや645Zくらいになっています。
しかし、非常に高価でカメラの値段が100万円を簡単に超えますので、一部の方のみを対象としているイメージセンサーサイズですね。
35mmフルサイズ(36.0mm×24.0mm)
プロ、アマチュアの方ともに使用することが多い高級モデル(ハイエンドモデル)で採用されているサイズです。
サイズが大きくたくさんの光を取り込むことができるのでノイズ特性や感度も優れています。色鮮やかに表現できるだけでなく、暗いところの撮影においてもキレイに撮影することができるハイスペックなセンサーサイズです。
APS-C, DXフォーマット(23.6mm×15.8mm)
現在、最も普及しているイメージセンサーのサイズで、入門用のエントリーモデルで多く採用されているサイズです。
画質や性能も十分なので初めてカメラを買う方はこちらを選べば間違いありません。
ちなみに、APS-Cは「アドバンストフォトシステム( Advanced Photo System)」のCサイズ(クラシックサイズ)に大きさが似ていたため名付けられました。
APS-Cキャノン(22.4mm×14.9mm)
メーカー・機種によって微妙にサイズが変わると説明しましたが、キヤノンだけは他メーカーと比べて若干小さくなっています。
マイクロフォーサーズ(17.3mm×13.0mm)
マイクロフォーサーズは元からあったマイクロフォーサーズシステムをオリンパスとパナソニックの2社でミラーレス用に最適化したイメージセンサーです。
35mmフルサイズの1/4程度の大きさとなっているため、小型・軽量化が可能となっています。
1型(13.2mm×8.8mm)
1/1.7型(7.6mm×5.7mm)
スマホのセンサーサイズよりもかなり大きいのでこのサイズがあればスマホでの撮影では苦手な暗い場所でも比較的キレイに撮影することができます。
1/2.3型(6.2mm×4.6mm)
最近はスマホのカメラ性能も良くなってきているのでこのサイズではスマホとの差別化が難しくなってきているかもしれませんが専用カメラの普及などでまだまだ使われているサイズです。
1/3型(4.8mm×3.6mm)
センサー以外の部分で暗い場所での撮影にも強くなってきていますがまだまだ一眼レフやミラーレス、高級コンデジに使われているセンサーサイズと比べると撮影が難しい場面も多いです。
イメージセンサーの大きさ比較一覧
名前 | サイズ(mm) | 面積(mm2) | フルサイズとの比較 |
中判 | 43.8×32.8 | 1436.64 | 1.66 |
フルサイズ | 36.0×24.0 | 864 | 1 |
APS-C | 23.6×15.8 | 372.88 | 1/2.3 |
APS-Cキャノン | 22.4×14.9 | 333.76 | 1/2.6 |
マイクロフォーサーズ | 17.3×13.0 | 224.9 | 1/3.8 |
1型 | 13.2×8.8 | 116.16 | 1/7.4 |
1/1.7型 | 7.6×5.7 | 43.32 | 1/20 |
1/2.3型 | 6.2×4.6 | 28.52 | 1/30 |
1/3型 | 4.8×3.6 | 17.28 | 1/50 |
このようにイメージセンサーのサイズを比べてみるとスマホなどでよく使われる1/3型とハイエンドモデルで使われる35mmフルサイズでは50倍もの違いがあります。
光を取り込む量はレンズにもよってきますが、それでも50倍もの違いを埋めることはなかなかできません。
何となくでもスマホとの違いがわかってもらえるのではないでしょうか。
まとめ
スマホで撮った写真を見てもわかる通り、イメージセンサーのサイズだけが画質を決めるわけではありません。
しかし、イメージセンサーが小さいとボケがうまく表現できなかったり、暗い場所での撮影が難しい場合が多くなります。
大きければその分カメラ本体の価格や重量が高く、大きくなってしまいますが、ボケやすさや写真の鮮明さも変わってきます。
カメラの基本設定・機能
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