画角は焦点距離とセンサーサイズで決まる!焦点距離と35mm換算とは?

焦点距離と35mm換算のアイキャッチ カメラ
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カメラのレンズに焦点距離という言葉がよく出てきますが、カメラを始めたばかりでは何のことかよくわからないという方も多いと思います。

そこで今回は焦点距離と、焦点距離に関係する画角の説明をしていきます。
また、焦点距離に合わせて35mm換算という言葉もよく聞くと思いますので、こちらも紹介していきます。

画角と焦点距離とイメージセンサーの関係

写真を撮るときの基本となる画角と焦点距離について紹介していきます。
また、イメージセンサーが変わることでも画角が変わるのでこちらも説明していきます。

画角

画角が狭い時と広い時のイメージ図と画角の違いによる写真

画角は、写真に写る範囲のことで視野角とも言います。

人間の視野と同じく写る範囲を角度で表していて角度が大きければ大きいほど写る範囲が広く(広角に)なり、小さいほど写る範囲が狭く(望遠に)なります。

ちなみに人間の視野は120°程度の視野を持っていて実際に意識してしっかり見えている角度は45°程度なんだそうです。

焦点距離

レンズの違いによる焦点距離の違いイメージ

焦点距離は、ピントを合わせたときのレンズとイメージセンサー(撮像素子)の距離のことです。(レンズは複数のレンズが入っているため実際には主点と呼ばれる位置までの距離が焦点距離になります。)

レンズには18mmや70mm、200mmなどと表されていて、焦点距離が短いほど画角が広くなり、長くなるほど画角が狭くなります。

焦点距離とレンズ

焦点距離はレンズに記載されています。

明確な基準はありませんが、焦点距離が20mm等の短いレンズを広角レンズ、200mmや300mm等の長いレンズを望遠レンズ、中間の焦点距離レンズを標準レンズと言います。

焦点距離と被写体の大きさ

焦点距離を変えたときに被写体を同じ大きさで写したいときは被写体との距離を変えて撮影する必要があります。

具体的には焦点距離が2倍になったときは距離を2倍に、焦点距離が3倍になったときは距離を3倍にする必要があります。

例えば、焦点距離20mmで被写体から1m離れて撮ったときと、焦点距離100mmで被写体から5m離れて撮ったときの被写体の大きさは同じくらいになります。

ただし、被写体の大きさが同じでも画角が違うので背景の写る範囲が変わって印象が変わります。
焦点距離が長いほど背景が写らなくなるのでメイン被写体がより目立つようになります。

イメージセンサーと画角

1/3型のサイズ
画角は焦点距離だけでなくイメージセンサーのサイズによっても変わってきます。

焦点距離が同じ場合、イメージセンサーが大きくなればなるほど画角が大きく(広角に)なり、イメージセンサーが小さいほど画角が小さく(望遠に)なります。

イメージセンサーサイズは様々で種類については下の記事にまとめています。
一眼レフのイメージセンサーサイズはスマホの50倍!?センサーサイズを比較しよう
イメージセンサー(撮像素子)は写真の画質を決めるうえで最も重要な部品で、カメラの「眼」とも言える部品です。 画質はイメージセンサーのサイズだけでは決まりませんが、重要な要素の一つなので是非参考にしてみてください。 一眼レフ、ミラーレス、コン...

焦点距離と画角の一覧

イメージセンサーサイズが35mmフルサイズのときの焦点距離と画角を表にまとめました。
焦点距離(mm)
12
14
20
24
28
35
50
85
100
135
180
200
300
対角線画角(°)
122.0
114.2
94.5
84.1
75.4
63.4
46.8
28.6
24.4
18.2
13.7
12.36
8.25

人間の視野は焦点距離だと12mm程度ですが、実際に意識してはっきり見えるのは焦点距離だと50mm相当になります。

次に35mm換算について説明していきます。

35mm換算と実焦点距離とは?

焦点距離と画角についてわかったところで次に35mm換算について説明していきます。

合わせて35mm換算と区別するために使われる実焦点距離も紹介していきます。

35mm換算とは?

イメージセンサーの違いによる画角が変わる理由と35mm換算の意味を示したイメージ図

35mm換算は、35mmフルサイズと異なるセンサーサイズで、35mmフルサイズの場合と同じ画角になる焦点距離を求めることです。

フィルムや昔の一眼レフのイメージセンサーはすべて35mmサイズだったため、焦点距離によって画角が決まっていました。

しかし、現在はイメージセンサーのサイズが多様になってきていて、35mmフルサイズより小さいセンサーもたくさんあります。(中判サイズという大きいサイズもあります)

フルサイズよりも小さいセンサーで、フルサイズの場合と同じ画角になるような焦点距離を求めるために35mm換算という考えが出てきました。

35mm換算の計算方法

各メーカーが発表している倍率を焦点距離にかけることで求められます。

イメージセンサーサイズ:APS-C
35mm換算倍率:1.6
焦点距離:50mm
35mm換算:50×1.6=80mm

センサーサイズが35mmフルサイズだった場合、焦点距離80mmのレンズを使用するとほぼ同じ画角になります。

実焦点距離

実焦点距離は、35mm換算した焦点距離に対して実際の焦点距離を表します。

イメージセンサー:APS-C
レンズの焦点距離:50mm
の場合、実焦点距離は50mm、35mm換算値は80mmという言い方になります。

焦点距離とイメージセンサーで画角が変わる理由

焦点距離とイメージセンサーのサイズによってなぜ画角が変わってくるか説明していきます。

興味のある方は是非確認してみてください。

焦点距離と画角の関係

焦点距離と画角が関係を示すイメージ図

上のイメージ図のように焦点距離が短い場合には上下左右のより広い範囲の光を取り込むことができるので画角が広くなります。逆に焦点距離が長い場合には画角が狭くなります。

写真の大きさにレンズは関係なく、イメージセンサーの画素数とカメラの設定で決まるので、画角が狭くなるほどズームされている写真になります。

イメージセンサーと画角の関係

イメージセンサーと画角の関係を表すイメージ図

上のイメージ図のように焦点距離が同じレンズでもイメージセンサーが小さくなると画角が狭くなり、大きくなると画角が広くなります。

望遠で撮影したいときにはイメージセンサーが小さいカメラの方が大きいカメラよりも望遠レンズが小さくてすむというメリットがあります。

逆を言えば広角で撮りたいときにはセンサーサイズが大きい方が有利になります。

イメージセンサーと焦点距離と画角まとめ

画角の広さを簡単にまとめました。
焦点距離とイメージセンサーサイズの違いによる画角が変わるイメージまとめ

※センサーサイズや焦点距離は機種により異なります。

このようにスマホやコンパクトデジタルカメラではイメージセンサーが小さい分、焦点距離を短くしているため画角が広くなっています。

焦点距離が変わると被写界深度にも影響があります。ぼかし撮影や被写界深度については以下の記事で解説しています。

ボケをキレイに魅せる3つのポイント!ボケに合った被写体は?被写界深度が変わる理由
撮影に慣れてくるとボケをキレイに表現したり、逆にボケさせたくなかったりするときが出てくると思います。 今回は、ボケさせた写真を撮るための3つのポイントと、ボケさせない写真を撮るための3つのポイントをご紹介します。 今回紹介するポイントを押さ...

まとめ

画角は焦点距離が短くイメージセンサーが大きいほど広角になり、焦点距離が長くイメージセンサーが小さいほど望遠になります。

35mm換算を使うことでイメージセンサーのサイズが違う場合でも同じ基準で焦点距離を考えることができるようになります。

構図を考える際にも画角は重要な要素になるのでしっかり押さえておきましょう。

カメラレンズを新しく購入したりする際に焦点距離を理解していれば役に立つこと間違いなしです。是非覚えておきましょう!

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