不思議な魅力モノクロ写真の世界に挑戦しよう!モノクロ写真の撮り方と特長とは

モノクロのチェス盤の写真 撮り方

技術の進化も進んでフルカラーが当たり前になっているのでモノクロ写真を積極的に撮っている人は少ないかもしれません。

しかし、モノクロ写真はカラー写真にはない魅力がたくさんあります。普段はモノクロ写真を全然撮っていない人にも挑戦してみて欲しい撮影方法の1つです。

今回は原点に立ち返って不思議な魅力を持っているモノクロ写真の魅力と撮影のポイントをご紹介していきます。

モノクロ写真の魅力

モノクロ写真に隠れている魅力をご紹介していきます。

モノクロだからこそ際立って見えてくる部分があります。

ノスタルジックでクールな印象を与えられる

雨の日の人のいない街中のモノクロ写真

昔の写真はモノクロ写真だけだっということもありどこか懐かしいようなノスタルジックな印象を与えることができます。

モノクロ写真は明るく撮りすぎると真っ白になってしまうので少し暗めに撮ることが多いのでクール感も一緒に表現することができます。

想像力を掻き立てる

ミロのヴィーナスのモノクロ写真

皆さんミロのヴィーナスはご存知でしょうか。

作られてから長年の時を経て両腕が欠損してしまったことにより「不完性の魅力」が生まれて現在でも世界的に評価を得ている石像です。

モノクロ写真もミロのヴィーナスと同じように「不完性の魅力」があります。

カラー写真では背景が緑色であれば草木の生い茂る自然の中、青色であれば空や海、といった情報が入ってきますが、黒と白で構成されるモノクロ写真ではそのような情報が欠けているという不完性の魅力が出てきます。

何色なのか、天候はどうか、どこで撮っているか、何時に撮っているのか、といった想像を広げることができます。

明るさの階調に気づきやすい

大きな窓のある室内から撮ったモノクロ写真

カラー写真には色の階調と明るさの階調の2つの要素が入っています。

対してモノクロ写真には明るさの階調の要素だけになっているのでカラー写真では気が付かない新しい発見に気がつく可能性が高くなります。

最近の光をとばしすぎている写真をモノクロにすると非常に不自然な写真になりますね。

細部の表現ができる

モノクロのサルの手の写真

モノクロになるとシワの1つ1つや毛の1本1本にまで目が行くようになり細かい部分をより表現することができます。

もちろんカラー写真でも細かい部分を見ることはできますが、色の階調に紛れてしまうため細部には注目されにくくなります。

被写体が黒猫など黒一色でも光の当たり方で毛の1本1本がキレイに表現できます。

構図の勉強になる

モノクロのバラの写真

明るさで写真を表現することになるので光の当たり方や構図の経験を積むのにも最適です。

モノクロ撮影では色がキレイだからとりあえず撮ってみる、という撮り方がなかなかできなくなります。

一眼レフの場合はファインダーから覗いてもモノクロにはなりません。

設定でモノクロにしたときにはライブビューモードにすることで撮影後のモノクロのイメージを確認しながら撮影できます。

天候にあまり左右されない

モノクロの水たまりに写った人の写真

天候が曇りや雨でも独特な世界観を表現できます。むしろ直射日光が当たらないため明るさの階調をキレイに表現することができます。

晴れている日でないと写真を楽しめないと思っている方はぜひモノクロ撮影に挑戦してみてください。

モノクロ写真の撮り方

モノクロ写真にする方法はいくつかありますがどの方法も非常に簡単でお手軽に楽しむことができます。

カメラの設定を変える

設定の現像、仕上がりを決める設定をモノクロに設定することで簡単にモノクロ写真を楽しむことができます。

メーカによって呼び方が変わります。

メーカー名称
Nikon
ピクチャーコントロール
Canonピクチャースタイル
OLYMPUS仕上がり
SONYクリエイティブスタイル
Panasonicクリエイティブコントロール
FUJIFILMフィルムシミュレーション

それぞれにモノクロの設定があるので変更するだけで保存される写真がモノクロになります。

RAWで撮影することで後からでも画質を落とさずにカラー写真、モノクロ写真にすることができるので是非RAWデータで撮影しましょう。

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ミラーレスや電子ファインダーの場合には撮影後のモノクロ写真のイメージを確認しながら撮影できます。

明るさが変わると印象が大きく変わるので露出補正などを使って好みの明るさに調整しましょう。

レンズフィルターを使う

レンズの先端にモノクロになるようなフィルターを取り付けて物理的にモノクロ写真にする方法もあります。

青い色を強調して晴天の青空を印象付けたり、緑色を白く明るく見せることで肉眼で見るのとはまた違った表現をすることもできます。

ポートレート用に特化したフィルターもあるので設定変更のモノクロ写真とは異なる写真を撮ることができます。

今まで通りのモノクロ写真とは違った写真を撮りたいという方は是非挑戦してみたい撮り方ですね。

編集ソフトを使う

撮影後にモノクロ写真に編集する方法です。もっとも簡単でお手軽な方法でスマホでの撮影でもすぐにチャレンジできます。

iPhoneやAndroidのスマホではアプリを使わなくても、もとから入っている標準の機能でモノクロにすることもできます。

細かい編集をするときには定番となっているPhotoshopSnapseedがオススメです。
ワンタッチで簡単にモノクロ写真にすることができます。

編集の場合には画質が多少悪くなるので注意が必要ですがノイズを楽しめるのもモノクロの魅力です。

ただし、カラーでは良い写真でも白黒にするとパッとしないということも少なからずあります。
やはり最初からモノクロ写真を撮るという目的で撮影することがオススメです。

モノクロ写真のオススメ被写体

モノクロ写真との相性が良い被写体を紹介していきます。

もちろん、下にはない被写体が向いてないということではないので参考として見てもらえれば嬉しいです。

ポートレート

モノクロの成人男性のポートレート

ポートレート撮影はモノクロでも栄える被写体の1つです。

キレイな明るさの階調で肌の質感をリアルに表現することができます。また、暗めに撮ることでクールで妖艶な印象を与えることができます。

動物

モノクロのライオンの写真

モノクロは細部を細かく表現することができるので動物の毛やシワ、表情を豊かに表現することができます。

明るさを変えることで大きく印象が変わるので好みの明るさに調整して撮影してみましょう。

カラーとはまた違った印象の写真にすることができるオススメの被写体です。
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建物や室内

モノクロの廃墟の写真
暗い室内や現代社会の街並みをモノクロで撮るのもおもしろいです。

室内では寂しさや怖さの表現もできますし、街並みは近代社会とノスタルジックさとのギャップを楽しむことができます。

暗い室内を撮るときはISO感度を高めに設定して高感度ノイズをあえて取り入れるのも印象を変えるテクニックの1つです。ザラザラとした表現がより寂しさや懐かしさを印象付けます。

シルエット

遊園地のモノクロ写真

シルエット写真は夕日とともに撮ったりすることも多いのでどこか懐かしい印象の写真になります。

モノクロ写真にも同じように懐かしい印象を与える効果があるので相乗効果を楽しむのもいいでしょう。

マクロ撮影

モノクロのたんぽぽの綿毛の写真

マクロ撮影もモノクロ写真は細部を強調することができる撮影方法です。

どちらの効果も使うことで更に細かい部分に注目させることができます。

モノクロ写真が向かないシーン

夕焼けの海のカラーとモノクロの比較写真

夕焼けや夏の青空、紅葉など色の鮮やかさや色とともに情景を表現したいときにはモノクロ撮影はあまり向いていません。

例えば夕焼けはオレンジ色の色合いがあってこそ夕暮れ時の情景を表現することができるのでモノクロになると何時頃に撮った写真かわからなくなります。

「夕焼け」であることを表現したい場合はモノクロ撮影との相性はよくありません。

まとめ

モノクロ撮影の魅力をたくさん紹介しましたが、一番の魅力は「不完性の美」です。

アーティスティック、ノスタルジック、クールな印象を与えることができます。また、細部を印象付けることができるので今までとは違った表現を楽しむことができます。

人、動物、人工物、自然などの様々な被写体にも向いているので色々と撮ってみると勉強にもなります。
技術の発達に伴って簡単にモノクロ写真とカラー写真を楽しむことができるので是非チャレンジしてみてください!

撮影テクニックの基本

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