南米にあるボリビアのウユニ塩湖は雨が流れずに薄く膜を張るため水面に反射する絶景が有名です。
今回はそんな、リフレクション、水鏡撮影と呼ばれるおもしろい撮影方法と魅力を紹介していきます。
リフレクションとは?
基本的には水を使った撮影になりますが、きれいに磨かれた大理石やフローリングでも反射を楽しむことができるのでいろいろな場所で撮影を楽しむことができます。
リフレクションがうまく撮れる条件
リフレクションを使った素敵な写真を撮るときにもベストな条件や場所があります。
水面にごみがない
当たり前といえば当たり前ですが、水面にごみが浮かんでいるような場所ではきれいに景色が反射せずにうまくリフレクションが撮れません。
流れが遅い
水の流れがまったくない水たまりや、流れが遅い池、湖などでは水面があまり波立たないのできれいに映し出すことができます。
風がない日
後で紹介しますが撮影方法を変えることで、また違った印象の写真に仕上げることもできますが、基本的には風のない日や風の当たらない場所で撮影するのがおすすめです。
水面に近づける
橋の上からなど高い位置からではあまり思い通りには撮影できないので、水面にある程度近づくことができる場所がおすすめです。
明るい時間やライトアップを狙う
光がなかったり弱いところではうまく写すことができないのでリフレクションを狙うときは日の光がまだ明るく街灯がなくても出歩けるくらいを狙うようにしましょう。
リフレクションを狙ってみよう
実際にリフレクションの写真を見ながらどんな写真がどんな場所で撮影できるのか見ていきましょう。
池・湖
池や湖は流れが遅いので鏡で映したような線対称の写真を撮ることができます。
ただ、やっぱり壮大さを表現するなら大きな水面がいいですね。
川・海
波立つ海や流れの強い川では水面が安定しないためうまく反射しないですよね。
長時間露出で撮影することでソフトな反射を楽しむことができ、鮮明ではありませんが反射した景色を楽しむことができます。
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田んぼ
春も終わりに近づき初夏を感じさせる季節には田んぼにも水が張られ田植えの時期になっていきます。
田舎の田園風景と夕焼けのコンビネーションは昔懐かしい思い出を感じさせますよね。
床
大理石やフローリングなど材質によってはも反射の仕方は違いますが、その違いも写真の印象を大きく変えるポイントです。
水鏡撮影のポイント
それでは実際に撮影するときのポイントを紹介していきます。
角度に気を付けよう
水面と撮影者の位置によっては水に写る景色は全く変わってしまうので思い通りに写せないときは角度を変えてみましょう。
遠くにある景色を写したり上下対称の写真に仕上げたいときは水面近くの下のほうから撮影することを意識すると失敗を減らせます。
三脚を使おう
水を使った撮影が多くなるので水平が崩れるとすぐにわかりますし全体的なバランスが悪くなって台なしになってしまいます。
構図を意識しよう
リフレクションを取り入れた撮影では基本的に2分割構図になることが多いと思いますが、あえて真ん中に寄せずに撮影するのも面白いです。
ピントの位置に気を付けよう
水たまりなど底の浅い水面を使ってリフレクションさせるときにはピントを合わせる位置に気を付けましょう。
水の奥にある地面にピントを合わせてしまうと反射している景色がぼやけてしまいきれいに写せなくなります。
被写界深度は深めにしよう
風景写真を撮るときにはボケをなるべくなくしたパンフォーカスな写真が好まれることが多いです。
被写界深度が深くパンフォーカスな写真にする方法は、「広角レンズを使う」「絞りを絞る」があります。
広大な景色を撮りたいときには広角レンズを使うことで被写界深度が深くなるので一石二鳥でおすすめです。
コップの水や水たまりをつかうなど狭い範囲でリフレクションを楽しむときには絞りを絞って撮影しましょう。
反射した部分の明るさを整えよう
反射した部分はどうしても光が弱くなるので明るさの違いが出てきてしまいます。
ハーフNDフィルターを使う
ハーフNDフィルターは写真の半分だけを減光させることができるフィルターです。
明るさの差をなくしたいときには水に反射していない部分を減光させるように使います。
現像や編集ソフトを使う
撮った写真をRAWデータから現像したり、編集ソフトで編集することでよりパリッとした鏡のようなリフレクションを楽しむことができます。
編集ソフトにもよりますが「部分調整」「段階フィルター」などで部分的に明るさや彩度を調整することができます。
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まとめ
水面が穏やかなほうが鏡のようにきれいに映りますが写真の仕上がりとして特に重要なポイントは角度と水平です。
逆光でもキレイに写すための6つのポイント
撮影テクニックの基本
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