そんな中でもやっぱり一番気をつかうことが多いのは明るさだと思います。
今回は、写真撮影には欠かせない大事なテクニックですがコントラストが大きく苦労することの多い逆光撮影のポイントを紹介していきます。
逆光撮影のポイント
人間の眼は明るい場所から暗い場所までしっかり見られる範囲(ダイナミックレンジ)が広いので逆光でもしっかり確認できますが、カメラではダイナミックレンジが狭いので明るい場所に合わせると暗い部分が真っ黒になってしまったり、暗い部分に合わせると明るい部分が真っ白になってしまったりします。
自動で簡単に撮るなら測光モード
この最適な明るさの基準を決める設定が測光ポイントなので測光モードを変えることで明るさのバランスを思い通りに変更することができます。
測光モードには機種にもよりますが主に3種類ありますが、その中でも「スポット測光」を選ぶことで一番見せたい場所が最適な明るさになるように自動調整できるようになります。
思い通りに調整するなら露出補正
撮影モードがオートのときはあまり自由に設定できませんが、シャッタースピード優先(S)モード、絞り優先(A)モード、プログラムオート(P)モードでは露出補正を変えることで簡単に明るさを変えることができます。
露出補正の明るさは、1段(1.0EV)や2段(2.0EV)などで表します。1段明るくするにはシャッタースピードが1/100から1/50になるなど2倍遅くする必要があります。
自由に撮るならマニュアルモード
露出補正は効かないので自分で設定をすべて変える必要がありますが、より繊細で思い通りの設定で撮影することができます。
設定変更に多少時間がかかるのでゆっくりと撮影を楽し見たいときにおすすめです。
コントラストに気を使おう
メーカーによって呼び方が変わりますが、詳しくはこちらで紹介しています。
「ニュートラル」「ポートレート」にするとコントラストが弱くなりふんわりとした印象になります。
ノイズを活用してみよう
レンズ表面のコーティングなどフレアやゴーストといいったノイズを低減させる高性能なレンズもありますが、ポートレートなどではこのフレアをあえて取り入れることで柔らかい雰囲気を出すことができます。
風景などをきれいにパリッと見せたいときにはこのフレアやゴーストに気を付ける必要があるので、性能の良いレンズをしたりフードを付けるなどして対策するようにしましょう。
HDRを活用してみよう
逆光の撮影で「暗い場所も明るい場所も全部適切な明るさの写真にしたい!」というときにはコントラストなどの設定を変えてもきれいに撮ることはできません。そんな時にはHDRを使ってみましょう。
HDRは2枚以上の明るさの異なる写真を合成して白とびや黒つぶれを抑える撮影方法です。
逆光撮影を使いたい場面
もちろん今回紹介する以外にも素敵な写真はたくさん撮れると思いますが、参考にしてもらえたらと思います。
ポートレート

あたたかい光と一緒にふんわりとした優しい印象に仕上げることができるので、特に女性やお子さんと相性が良いのでオススメです。
露出補正を明るめにして、ピクチャーコントロールはポートレート、フレアなども合わせることで素敵な写真に仕上げることができます。
食べ物

食べ物も逆光から撮ることで立体感のある素敵な写真に仕上がります。
食べ物を撮るときに順光で撮ってしまうと影がなくのっぺりとした写真になってしまうため逆光や側光で撮って明るい部分と暗い部分のメリハリをつけることでおいしそうな写真に仕上げることができます。
飲み物

飲み物も逆光で撮影することで透明感のある素敵な写真に仕上げることができます。
花・草

光のあたっている花や葉っぱの裏側から撮影することでより色鮮やかな色合いを表現することができるようになります。
花と言っても様々な種類があるので撮り方は様々ですが、どれも逆光で撮ると一風変わった素敵な一枚を残すことができるのでオススメです。
シルエット

逆光撮影ではコントラストが強いことを利用してシルエットを楽しむことができます。
ピクチャーコントロールを「ビビッド」「風景」などに設定することでよりコントラストを強くすることができるのでさらにシルエットをくっきりと写しだせます。
まとめ
今回は、逆光で撮影するときの設定と特長、おすすめの撮り方や被写体を紹介していきました。
逆光での撮影を被写体に合わせて撮影してあげることで失敗を減らしてひと味もふた味も違う素敵な写真を撮って行きましょう!
撮影テクニックの基本










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